アンソニー・ホロヴィッツ(ホロウィッツ、Anthony Horowitz、CBE、1955年4月5日 - )は、イギリスの小説家、推理・サスペンスドラマの脚本家。ヤングアダルト向けの代表作に「ダイヤモンド・ブラザーズ」、「女王陛下の少年スパイ! アレックス」、"The Power of Five" など。一般小説の代表作に"Mindgame" (2001年)、シャーロック・ホームズシリーズの『絹の家』(2011年)、『モリアーティ』(2014年)など。イアン・フレミング財団からジェームズ・ボンドシリーズの新作『007 逆襲のトリガー』(原題:Trigger Mortis )の著者に選ばれた。ITVの『名探偵ポワロ』や『バーナビー警部』などのテレビドラマの脚本も手広く手掛けており、他にも『刑事フォイル』や"Collision" 、"Injustice" の筆頭脚本家を務めるとともに製作から携わっている。
生い立ちホロヴィッツが通っていたラグビー校
1955年、ロンドン・パディントンの裕福なユダヤ人の家庭に生まれ、幼少期はアッパーミドルクラスの生活を送る[2][3][4]。子供の頃は太っていたこともあり、良い思いはせず、父の書斎から本を持ってきては読みふけっていた。8歳の時、ミドルセックス・ハーロウのボーディング・スクール、オーリー・ファーム・スクールに送られ、仲間たちに自分が読んだ本の話を聞かせることを楽しんだ[2]。校長先生からよく叩かれたことを思い出しながら、当時を“ひどい時期”だったと振り返る[4][5]。13歳になると、ラグビー校へ入学、書くことの楽しさに出会う[6]。
『フランケンシュタイン』や『吸血鬼ドラキュラ』を教えてくれた母は、13歳の誕生日に頭蓋骨をプレゼントしてくれたといい、そんな母のことが大好きだった。物書きになりたいと思うようになったのは8歳の時で、書いている時にすごく楽しいと気付いた時だった[2]。1977年、英文学と美術史の学位を取得してヨーク大学を卒業、英文学の成績は下から2番目のクラスだった[7]。