アンソニー・ホロヴィッツ
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物書きになりたいと思うようになったのは8歳の時で、書いている時にすごく楽しいと気付いた時だった[2]1977年英文学美術史の学位を取得してヨーク大学を卒業、英文学の成績は下から2番目のクラスだった[7]

あるインタビューでは、H・P・ラヴクラフトの作品に登場する架空の書物『ネクロノミコン』を実在すると思っていたと語っている[8]

父親は元首相のハロルド・ウィルソンら政治家たちや、実業家のエリック・ミラーらと関係があった[9]。破産した父は資産をスイス銀行に移したが、父はアンソニーが22歳の時に癌で亡くなり、一家は資産の行方が分からなくなってしまった[4]

1988年4月15日に、香港でジル・グリーンと結婚し、現在はロンドン市内に暮らしている。妻ジルはアンソニーが脚本を書いているITVの『刑事フォイル』のプロデュースをした。夫妻には2人の息子がおり、1989年に長男ニコラス・マークが、1991年に次男カシアン・ジェームズが生まれている。作品のアイディアやリサーチにも協力してくれ、成功したのは家族のおかげとも思っている。子供を守るチャリティ団体キッドスケープを後援している[10]
作家としてのキャリア
1979年から現在まで

1979年に上梓した処女作"The Sinister Secret of Frederick K Bower" (後に"Enter Frederick K Bower" と改題)は子供向けのユーモアな冒険小説だった[11]1981年に第2作"Misha, the Magician and the Mysterious Amulet" を刊行すると、3作目の執筆のためにパリへ越した[12]1983年、Pentagram シリーズの第1作"The Devil's Door-Bell" を刊行。これは、マーティン・ホプキンスが世界を脅かす古代の魔物と戦うというストーリーだった。その後、1986年までにシリーズの残り3作、"The Night of the Scorpion" (1984) 、"The Silver Citadel" (1986) 、"Day of the Dragon" (1986) が書かれた。1985年、世界中の神話や伝説を子供向けに書いた"Myths and Legends" を刊行。

こういった作品を書きながら、伝説上のキャラクターに興味を持ち、リチャード・カーペンターが脚本を務めたテレビドラマ"Robin of Sherwood" の第3シーズンで5話分のエピソードの脚本を担当した。また、カーペンターが書いた3エピソードを子供向けに書き直し、"Robin Sherwood: The Hooded Man" のタイトルで1986年に刊行した。1987年には、ウィリアム・テルを下敷きにした30分のアクション&冒険ドラマ"Crossbow" を製作した。

1988年に上梓した"Groosham Grange" で、翌1989年に児童文学賞、ランカシャー・ブック・オブ・ザ・イヤーを受賞[13]。ホロヴィッツ自身がボーディング・スクールで過ごした日々を基に描いた作品である。主人公は特別な力を持つ13歳の魔法使いデヴィッド・エリオットで、著者の幸せではなかった幼少期が反映されている。これ以前に書かれた作品より、年少者向けの作品である。

同じ頃には他に、"Adventurer" (1987) や"Starting Out" (1990) なども刊行されていたが、この頃に出た作品で最も有名になったのがダイヤモンド・ブラザーズ(英語版)の第1作『ダイヤモンド・ブラザーズ〈ケース1〉危険なチョコボール』(原題:The Falcon's Malteser )で、1989年に『プライベート・アイズ/100カラットの報酬』(原題:"Just Ask for Diamond" )のタイトルで映画化された(日本未公開)。コリン・デイルとダーシュレイ・マクリンデンが主人公の兄弟、ニック&ティムを演じ、他にビル・パターソンやスザンナ・ヨーク、ジミー・ネイルらが出演した。1987年にシリーズ第2作"Public Enemy Number Two" 、1991年に第3作"South by South East" 以後、中短編集1冊と長編1冊が刊行された。
1994年から現在まで

1990年代には多くの単独小説を執筆した。1994年に上梓した"Granny" は3年ぶりとなる作品で、邪悪なおばあちゃんというコメディスリラーであった。"Granny" は3部作で、1996年に、体の入れ替わりを題材とした第2作"The Switch" を上梓。翌1997年にはエリザベス朝を舞台に、エリザベス1世に隠し子がいるという噂を暴く"The Devil and His Boy" を上梓。1999年、"Groosham Grange" の続編となる"The Unholy Grail" を上梓(2003年に"Return to Groosham Grange" と改題)。1999年の"Horowitz Horror" を、2000年の"More Horowitz Horror" はホラー短編集で、よりダークな一面があることを見せつけた。


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