アンジェイ・ドゥダ
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2022年ロシアのウクライナ侵攻ではウォロディミル・ゼレンスキー政権を支援しており、同年5月22日にはキーウウクライナ議会で演説し、難民の受け入れや滞留しているウクライナ産穀物の輸出を促進し、「両国の国境は分離されるのではなく一体となるべきだ」と演説した[11]。しかし、戦争が長引くことでポーランドの支援疲れが指摘されるようになる。2023年10月の総選挙を見据え、ウクライナ産の穀物がポーランドに流入することを恐れる農家の票をつなぎとめるためマテウシュ・モラヴィエツキ政権内は次第に強硬な姿勢が目立ち始め、両国の関係は急激に悪化。ドゥダ自身もウクライナを溺れる人間にたとえ、救助者を引っ張って巻き添えにする可能性があると表明した[12]。PiS優位と見られる中、10月15日に議会選挙が執行されたが事前の予測に反してPiSは伸び悩み、過半数を割る結果に終わった[13]。それでも11月6日にモラヴィエツキに対し組閣を要請したが過半数確保は困難な情勢と目され、野党の首相候補であるドナルド・トゥスク元首相からは政権樹立を遅らせる行為だと批判された[14]ものの意に介さず、11月27日にはモラヴィエツキが議会で過半数の支持を確保しないまま首相に再任した。このような事態のため新政権に課せられた、2週間以内に下院で信任を得られる可能性は当初からなく[15]、内閣信任決議案が12月11日に賛成190、反対266票で否決され、モラヴィエツキは首相を失職[16]。直後にトゥスクの新首相就任が賛成248、反対201票で承認された[17]

2024年3月、訪米。2024年アメリカ合衆国大統領選挙を戦うドナルド・トランプを訪問したことは、選挙後を見据えた動きとして注目された[18]。@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .mod-gallery{width:100%!important}}.mw-parser-output .mod-gallery{display:table}.mw-parser-output .mod-gallery-default{background:transparent;margin-top:.3em}.mw-parser-output .mod-gallery-center{margin-left:auto;margin-right:auto}.mw-parser-output .mod-gallery-left{float:left;margin-right:1em}.mw-parser-output .mod-gallery-right{float:right}.mw-parser-output .mod-gallery-none{float:none}.mw-parser-output .mod-gallery-collapsible{width:100%}.mw-parser-output .mod-gallery .title,.mw-parser-output .mod-gallery .main,.mw-parser-output .mod-gallery .footer{display:table-row}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div{display:table-cell;text-align:center;font-weight:bold}.mw-parser-output .mod-gallery .main>div{display:table-cell}.mw-parser-output .mod-gallery .gallery{line-height:1.35em}.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div{display:table-cell;text-align:right;font-size:80%;line-height:1em}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div *,.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div *{overflow:visible}.mw-parser-output .mod-gallery .gallerybox img{background:none!important}.mw-parser-output .mod-gallery .bordered-images .thumb img{outline:solid #eaecf0 1px;border:none}.mw-parser-output .mod-gallery .whitebg .thumb{background:#fff!important}

レフ・カチンスキ大統領に国務次官に任命されたドゥダ(2008年1月16日)

米国のバラク・オバマ大統領と(2016年7月8日)

左からドゥダ、エストニアのヴァイノ・レイナルト、クロアチアのコリンダ・グラバル=キタロヴィッチ大統領(2016年8月26日)

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と(2022年5月22日)[11]

家族ドゥダの両親(2017年)アガタ・コルンハウザー=ドゥダ夫人

ドゥダの父であるヤン・タデウシュ・ドゥダはコンピュータ学者、母ヤニナ・ミレフスカ=ドゥダは化学者であり、二人ともAGH科学技術大学の教授。ヤンとヤニナの間にはアンジェイの他にアンナとドミニカという二人の娘がいる。

ドゥダの妻の名はアガタ・コルンハウザー=ドゥダという。二人は1994年12月21日に結婚し、1995年に娘のキンガが誕生した。アガタの父であるユリアン・コルンハウザーはユダヤ系ポーランド人の作家(詩人、翻訳家、文芸評論家)である。アガタにはヤクプ・コルンハウザーという弟がおり、ドゥダの義弟に当たる。また、ヤクプの職業も父ユリアンと同じく作家である。
政治姿勢

同性愛世俗主義社会主義妊娠中絶反セム主義に対し声高に反対している。
外交関係

アメリカイスラエルとの関係を重視しているとされている。

ハンガリーオルバーン・ヴィクトルとは長年良好な関係だったが、ウクライナ問題を巡る対応で対立している[19]

2019年10月21日に訪日、今上天皇徳仁即位礼正殿の儀に参列する。
論争

移民やマイノリティに対する厳しい態度と、ポピュリズム的な政策で称賛と批判の両方を受けている。
女性・LGBT嫌悪発言

2020年6月、大統領候補として選挙活動中「LGBT共産主義よりも危険なイデオロギーである」と発言し、同性婚同性カップルの養子受け入れの禁止を公然と主張している[20]

こうしたウラジーミル・プーチンロシア連邦大統領、オルバーンにも近い政治姿勢はEU諸国から批判されている。

また、ドゥダの再当選後の就任式では、いくつかの議員がレインボーカラーでLGBTへの連帯を表明した[21]
脚注^ “ ⇒最大野党候補ドゥダ氏、勝利確実に ポーランド大統領選”. 朝日新聞デジタル (2015年5月25日). 2015年8月20日閲覧。
^ “ポーランド大統領選、野党の保守強硬派が当選”. 日本経済新聞 (2015年5月25日). 2015年8月20日閲覧。
^ “ポーランド新大統領に選出のドゥダ氏、ポロシェンコ氏との会談取りやめ”. Sputnik 日本 (2015年5月27日). 2015年8月20日閲覧。
^ “ ⇒アンジェイ・ドゥダ氏がポーランド大統領選勝利”. 駐日ポーランド共和国大使館 (2015年5月29日). 2015年8月20日閲覧。
^ ポーランド・リトアニア共和国が第一共和政、第二次世界大戦初期のナチス・ドイツソビエト連邦ポーランド侵攻で滅亡したのがポーランド第二共和国ソビエト連邦の崩壊東欧革命により民主化された現在のポーランドが第三共和政と位置付けられる。


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