少女時代に犬に噛まれたことがある。2007年にソチでロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談中、プーチンの愛犬コニーが乱入して彼女の足下に座った。プーチンによれば悪気はなかったが、後に彼女が犬が苦手だと知ってメルケルに謝罪の言葉を入れている[36]。
同年のハイリゲンダム・サミットでは、アメリカのジョージ・W・ブッシュ大統領に肩を触れられた際、驚いて肩をいからせるリアクションを取った(アメリカでは面識のある異性の肩に手をかける行為は親しみの表現として容認されている)。
2014年3月、習近平国家主席と会談した際、古地図を贈った。この地図は、宣教師がもたらした情報を元に描かれたもので、1735年時点での清朝の支配域を示している。新疆・チベット・内モンゴル・南シナ海・尖閣諸島は、清朝の領域外となっている。しかし、中華人民共和国の新華社は、地図をすげ替え、贈呈されたものとは違う古地図を掲載し、報じた[37]。 かなりのサッカー好きであり「ドイツ代表12番目の選手」を自認している。自国開催となった2006 FIFAワールドカップでは全試合をスタジアムで観戦している。2008年のUEFA欧州選手権でもオーストリアまで駆けつけて観戦したことから、「本職を疎かにしている」と野党から批判されたこともある。またクロアチア戦でファウルで退場処分となった、バスティアン・シュヴァインシュタイガーを次の試合の観戦に同席させ説教をしたこともある。 2010 FIFAワールドカップではG20会場でデビッド・キャメロン英首相とドイツ対イングランド戦をテレビ観戦。その際、イングランド代表のゴールがノーゴールと見なされた、いわゆる「世紀の誤審」と呼ばれるゴールに際しては、「明らかにゴール。ごめんなさい」とキャメロン首相に言葉をかけた[38]。準々決勝のドイツ対アルゼンチン戦では、急遽ケープタウンに駆けつけてジェイコブ・ズマ南アフリカ大統領とともに観戦した[39]。 2014 FIFAワールドカップではドイツ代表の初戦の対ポルトガル戦を観戦しに現地に赴いた。これには政府専用機を使用するなど、多額の費用が掛かったために野党から批判された。ドイツ代表が決勝に進むと来賓としてガウク大統領と伴に再び観戦に赴き、優勝に立ち会った[注釈 4]。このときには勝利に沸く選手らを労うためにロッカールームを訪れ選手らの自分撮りに応じている。なおメルケルがスタジアム観戦した12試合の成績は、11勝1敗であり「勝利の女神」とも[41]。
サッカー
表彰
ヘブライ大学、ライプツィヒ大学、ブロツワフ大学から名誉博士号。
2008年1月、ドイツ連邦共和国功労勲章大十字章受章。2023年4月に同勲章特装大十字章受賞[42]。その他イタリア共和国功労勲章大十字章など、国外からの叙勲多数。2008年にはアーヘン市からカール賞を贈られた。
2006年以降、政界引退まで14回にわたり『フォーブス』誌上で「世界で最も影響力のある女性」に選ばれている(2010年は4位。それ以外は1位。表彰ではない)。[43][44]