アングロサクソン人
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アングロ・サクソン人の故地と見なされるイングランドでさえ、ユトランド半島スカンディナビア半島などのバルト海沿岸地域にルーツを持つデーン人ノルマン人グレートブリテン島の原住民であるブリトン人ケルト人)などの多様な民族が入り混じって形成された国家である。当のアングロ・サクソン諸国では一般にあまり用いられておらず、自分たちがアングロ・サクソン人であるという意識も乏しい。彼らは自らの伝統文化のルーツはノルマン人だと認識している。なお、イングランドに先立つ故地であるドイツでは、アングル人という呼び方は現在殆ど行われておらず、サクソン人(ザクセン人)という呼び方は残っているものの、少なくともアングロ・サクソンと繋げて呼んだ場合、ドイツ人とは別個の集団と考えるのが通常であり、ほぼ語源発祥の地というにとどまる。
用法

主に大陸ヨーロッパ日本で用いられることが多い。アングロ・サクソン諸国は独特の経済社会を形成しており、古くから研究の対象となってきた(プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神等)。また、グローバル資本主義の進展とそれに対する反発により、アングロ・サクソン諸国を「特殊」な国々と規定するために、様々な比較考証が行われてきた。以下はその代表的なものである。
体系におけるコモン・ロー

政党制における二大政党制

アーレンド・レイプハルトの研究による多数決民主主義

レギュラシオン学派における市場ベース型資本主義

福祉レジーム論における自由主義福祉国家論

イギリス経験論とそれを元にしたプラグマティズム

エマニュエル・トッドの家族類型においては、典型的な絶対核家族

イギリス君主制における女王・女系王の存在(サリカ法の否定)

国親思想(子供は親ではなく公権力によって守られるべきとする法理[6]

リムランド理論によれば典型的なシーパワーである故の、ランドパワー諸国(特に中国ロシア)との深刻な対立

「自由と民主主義を守るため」と称した、権威主義国家に対する侵略戦争(ベトナムイラクアフガンなど)

脚注[脚注の使い方]^ コトバンク:アングロサクソンとは
^ コトバンク:アングロ・サクソン人とは
^ 世界史用語解説:授業と学習のヒント
^ WASPとロータリー
^ WASPとロータリー2
^ “ ⇒世界ところかわれば”. www.yuki-enishi.com. 2022年4月15日閲覧。

関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、アングロ・サクソン人に関連するカテゴリがあります。


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