アローバース
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2019年、『ARROW/アロー』が8年間の物語に幕を下ろすと報じられたことで、今後のフランチャイズの呼称をどうするかという話題が持ち上がった[4][5]。「フラッシュバース」や「フラローバース(Flash+Arrowvsere=Flarrowverse)」などの改称候補が出てくる中で、『ARROW/アロー』で主人公 オリバー・クイーンを演じるスティーヴン・アメルは「アローバースと呼び続けてほしい」という旨を、『THE FLASH/フラッシュ』で主人公 バリー・アレンを演じるグラント・ガスティンは「アローバースのままが公平だ」という旨を述べた[4][5]。一方で、アローバースの主たる番組を放送するThe CWは、終了する『ARROW/アロー』の存在感を広告宣伝の上で薄めたいという意図からか、突如として「CWバース」という呼称を用い出した[6][7][8]

それから4年後、『THE FLASH/フラッシュ』も9年間の物語に幕を下ろすこととなった2023年、『THE FLASH/フラッシュ』のシーズン・ファイナル 第9話の予告映像内で「アローバース」という単語が用いられた[9]
製作
DCコミックスの著作物の使用制限

2014年頃のアローバースでは、スーサイド・スクワッドが登場し、デッドショットやアマンダ・ウォラーといったキャラクターが大々的に扱われていた。このスーサイド・スクワッドは好評であり、メンバーにハーレイ・クイン[注 1]を加えることが構想されたほか、キャストからスピンオフの可能性が言及されるほどだった[10]。しかし、DC社が2016年の映画『スーサイド・スクワッド』の公開にあたり、デッドショットやハーレイ・クインといったスーサイド・スクワッドのキャラクターの使用を制限したことで、アローバースはスーサイド・スクワッドの使用を控えざるを得なくなった[11][12]。このことは結果的にキャストが数名降板する事態へと繋がった。

同様に『ARROW/アロー』の主要人物として使用されていたスレイド・ウィルソン/デスストロークも、映画(DCエクステンデッド・ユニバース)で使用する計画が立てられたことで、『ARROW/アロー』シーズン3から登場回数が激減した[13][14][15]

なお、映画でスレイド・ウィルソン/デスストロークを使用する計画は2019年までに中止となり[16]、スレイド・ウィルソン/デスストロークは実写テレビシリーズ『タイタンズ』のシーズン2で使用されるようになった。この頃のアローバースでは、複数のスレイド・ウィルソンではないデスストロークと、名称をゴースト・イニシアチブに変更したスーサイド・スクワッドが登場した[注 2]

アローバースではスーサイド・スクワッドやデスストロークの件の他にも、『ARROW/アロー』シーズン3で登場予定があったテッド・コード/ブルービートルをレイ・パーマー/アトムに置き換えたり[17][18]、『レジェンド・オブ・トゥモロー』シーズン1で登場予定があったアラン・スコット/グリーンランタンをレックス・タイラー/アワーマンに置き換えたり[19]と、キャラクターが使用できなかったことで度々計画が変更になっている。とは云え、『SUPERGIRL/スーパーガール』のレックス・ルーサーのように、使用できなかったキャラクターが後に使用できるようになることもある[20]

DCコミックスの著作物の使用制限は、アローバース以外の作品でも起こっている。例えば、DCコミックスのバットマンを原案とするFOXの実写テレビシリーズ『GOTHAM/ゴッサム』は、バットマンの宿敵であるジョーカーに当たるキャラクターを登場させながらも、緑色の髪という象徴的なデザインと「ジョーカー」という名前を最後まで使用できなかった[21][22]。また、アローバースの前身と謂えるDCコミックスのスーパーマンを原案とする実写テレビシリーズ『SMALLVILLE/ヤング・スーパーマン』は、映画側に計画があったためにブルース・ウェイン/バットマンゴッサム・シティダイアナ・プリンス/ワンダーウーマンを使用できず、それどころかスーパーマンの物語にとって重要なクリプトンロイス・レインすら使用できない時期もあった[注 3][23][24]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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