1960年代には洗濯が簡単で丈夫なポリエステルの登場なども追い風に、さまざまな生活シーンにおけるアロハシャツ着用が加速、それにともない伝統的な開襟シャツ以外にもプルオーバーのものやボタンダウンのものなども作られるようになる。生地を裏返しに縫製した木綿のアロハシャツなどもこの頃に登場し、その控えめな色合いは現在でもオフィスワーカーなどに好まれている。1960年代頃のヴィンテージアロハシャツ生地で出来たキルトヒロの生地店 このような、長い時間をかけた様々な取り組みを通して、アロハシャツはオフィスやレストランなどでも着用されるだけでなく、式典や冠婚葬祭でも着用が許される「ハワイにおける男性の正装」として認知されるようになった。現在では、単なるリゾートウェアというよりは、むしろハワイの民族衣装のように扱われている(逆に現在では夏のカジュアルな服装としてはTシャツのほうが一般的である)。 正装として着る場合はTPOに応じて着分けが行われており、男性はハワイ先住民伝統のタパの柄を仕様する。葬儀の際には弔意を表す意味で「万物の終わり」を意味するラウハラ (Lauhala
現在
正装
俳優ブラッド・ギャレット
ハワイ出身の政治家カイ・カヘレ
小錦八十吉 (6代)
日本では小錦八十吉 (6代)が元大関北天佑や元横綱曙の葬儀にアロハシャツ(ハワイにおける正装)で参列したほか[3]、鹿児島県選出の代議士の山中貞則が1953年初当選時にアロハシャツで初登院した。
国外での扱い伊豆急行の職員(2007年8月)
日本の神奈川県茅ヶ崎市、鳥取県旧羽合町(現・湯梨浜町)、鹿児島県指宿市、和歌山県白浜町、韓国の済州道など、「東洋のハワイ」を自称する地域では、自治体職員らが夏の間にアロハシャツを着用したり、駅員がアロハを着用するのが風物詩となっており、アロハシャツへの衣替えが在阪放送局のニュースで取り上げられるのが恒例となっている。また、福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズでは、宿泊客は浴衣の代わりにアロハシャツを着用する。同様の趣向は全国各地の健康ランドなどでも散見される。
沖縄地方ではアロハシャツをモチーフに作成されたかりゆしウェアが「夏の軽装」として普及している。
アメカジを中心としたファッションでは、アロハが夏の装いとしても人気を博している。古いハワイ産のアロハなどはプレミアム価格のついたものも流通している。それらの古いアロハの意匠を模した商品が、日本のアメカジブランドからレプリカとして販売されている。 2012年(平成24年)の大学入試センター試験本試験の英語リスニングにおいて、アロハシャツの起源や歴史についての問題が出題された。
その他
脚注[脚注の使い方]
出典^ 『THE ALOHA SHIRT―ハワイのスピリット、アロハシャツのすべて』デール・ホープ、グレゴリー・トジアン共著、小林令子訳、デザインエクスチェンジ ISBN 978-4-90-085299-0 2003年
^ a b 道添進「進化するアロハ」『Hana hou!』、ハワイアン航空、2012年、22頁。
^ “曙さん「明るく送り出してほしい」遺言守りハワイ式で葬儀 小錦アロハで参列「歴史に残る力士」
参考文献
『アロハスタイル』〈ワールド・ムック〉、ワールドフォトプレス、2000年。
デール・ホープ、グレゴリー トジアン 『THE ALOHA SHIRT ハワイのスピリット、アロハシャツのすべて』小林令子訳、デザインエクスチェンジ、2003年。
道添進 「進化するアロハ」『Hana hou!』、ハワイアン航空、2012年。
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、アロハシャツに関連するカテゴリがあります。
レインスプーナー - アロハシャツメーカー
アルフレッド・シャヒーン(英語版) - アロハシャツデザイナー。エルビス・プレスリーがアルバム「ブルーハワイ(英語版)」で着用
かりゆしウェア
ムームー (衣服)
クール・ビズ
ティキ・カルチャー(英語版) - 1933年に始まるアメリカでの南国趣味ブーム
太陽族 - 1950年代の日本の若者風俗。アロハシャツを着ていた。
外部リンク
海外移住資料館 Japanese Overseas Migration Museum
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