アレクサンドロス3世
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その後、王は激しい高熱に苦しんだが、やがて回復した[23]
貴婦人への礼遇
ダレイオス3世の母と妃がイッソスの戦いの後で捕えられたが、アレクサンドロスは彼女らに非常に敬意を払って接した。のちにそれを伝え聞いたダレイオス3世はアレクサンドロスの度量を賞賛し、もし自分が不幸にして王国を失うとしたら、アレクサンドロスこそが新たな王となるように神に祈ったという。
「勝利を盗まない」
ガウガメラの戦いの前夜に宿将パルメニオンが夜襲を進言したが、アレクサンドロスは「私は勝利を盗まない」と言って退けた。ペルシア軍は劣勢のマケドニア軍が確実に夜襲を仕掛けてくるものと予想して一晩中厳重に警戒していたが、アレクサンドロスは翌朝遅くまで悠々と寝続けた。ペルシア軍は無駄に体力を消耗し、マケドニア軍は気力充実して戦闘に臨むことができた。
クレイトスの殺害
アレクサンドロスはペルシア王国を征服した後、東方文化を積極的に導入し、マケドニアの古参将兵の反発を招いた。ある夜の酒宴でアレクサンドロスは武将クレイトスと東方政策をめぐって激しく口論し、衝動的にクレイトスを刺し殺してしまう。まもなく酔いが醒めた王は深く嘆いたという[24]
砂漠の水
インド遠征からの帰路、アレクサンドロスの本隊は不毛なゲドロシア(英語版)の砂漠を行軍してペルシア本国へ向かった。兵士たちが飢えと渇きに苦しんで倒れていく中、1人の兵士が王のために1杯の水を見つけてきた。しかしアレクサンドロスは「私は皆と共に渇きに苦しむ方を選ぶ」といって水を捨てた。
部下への感情
アイリアノスは『ギリシア奇談集』において「アレクサンドロスは軍人らしいという理由でペルディッカスを、軍の統率において優れているという理由でリュシマコスを、勇敢だという理由でセレウコスを憎んでいた。アンティゴノスの気前のよさ、アッタロスの品行、プトレマイオスの幸運さは彼の癪に障るものであった」(アイリアノス, XII, 16.なお、引用は ⇒[1] より)と述べており、アレクサンドロスの優秀な部下に対する思いは複雑なものであったともされる。逆にアレクサンドロスがヘファイスティオンを寵愛していたのは、彼がとりたてて将軍として抜きん出たところのない人物だったからだともいう。
性的嗜好
男色家であったという説もある[25]
思慮深さ
早まって過ちを犯さないよう、何かする時には30秒考えてから実行に移したという[26]
伝説

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出典検索?: "アレクサンドロス3世" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2012年6月)
16世紀のイスラム美術、ガラス製の潜水鐘で水中探索するアレクサンドロス3世
ゴルディアスの結び目
詳細は「ゴルディアスの結び目」を参照アレクサンドロスがペルシア領であるリュディアの州都ゴルディオンを占領した時(紀元前333年)、町の中心にあるゼウス神殿に一台の古い戦車が祀られていた。その戦車は“ゴルディオスの結び目”と言われる複雑に絡み合った縄で結わえられており、「この結び目を解いたものがアジアの支配者になる」という伝説が伝えられていた。その伝説を耳にしたアレクサンドロスは腰の剣を振り上げ、一刀のもとに結び目を切断し、「運命とは伝説によってもたらされるものではなく、自らの剣によって切り拓くものである」と兵たちに宣言した。
海賊と帝王
海賊が捕えられて縛り首になったが、彼はアレクサンドロスに向かって「俺もお前のように多くの国を攻め滅ぼしていれば、英雄と呼ばれたことだろう」と皮肉った。
海中探検
オリエントの伝説によると、アレクサンドロスは海の中の世界に興味をおぼえ、ガラスの樽の中に入って海中を探検したという。
サンドロコットスとの出会い
プルタルコスなどによれば、アレクサンドロスがインドに侵入した時、マケドニアの陣営に1人の若者が訪れてインド東部への道案内を申し出た。この若者の名はサンドロコットスといい、彼こそがのちのチャンドラグプタであるという。
インドの賢者
アレクサンドロスはインドで裸の賢者たちと世界の神秘についての対話を交わした。賢者たちはアレクサンドロスの問いに次々と答えたが、王は必ずしも納得しなかった。賢者の1人はなめした皮の上に乗り、皮の端に立つと他方の端が捲れるが中心に立つと安定することを示して、栄光を求めて世界をさまよう王を諷した。
身体的特徴
アレクサンドロス3世は虹彩異色症(オッドアイ)だった[27][28]
トランプの4人の王の1人
フランスでは、トランプクラブのキングのモデルとされている[要出典]。
アレクサンドロスと関わった人々
部下たち(50音順)



アサンドロス

アリストブロス

アリダイオス

アルケタス

アルコン

アンティゲネス

アンティゴノス

アンティパトロス

エウダモス

エウメネス

エリギュイオス

カッサンドロス

カラス



カラノス (ヘタイロス)

カリステネス

クラテロス

クレイトス

白のクレイトス

クレオメネス

コイノス

シビュルティオス

スタサノル

セレウコス

テウタモス

トレポレモス

ニカノル (パルメニオンの子)



スタゲイロスのニカノル

ネアルコス

ネオプトレモス

ハルパロス

パルメニオン

ピリッポス (マカタスの子)

ピリッポス (太守)

フィロクセノス

フィロタス(パルメニオンの子)

フィロタス (太守)

プトレマイオス

ペイトン

ペイトン (アゲノルの子)



ペウケスタス

ヘファイスティオン

ペルディッカス

ポリュペルコン

メナンドロス

メノン

メレアグロス

ラオメドン

リュシマコス

レオンナトス



敵対者



ダレイオス3世

メムノン



ベッソス

スピタメネス


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