アルメニア
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現在の国際連合加盟国のうち、パキスタンだけはアルメニアを国家として認めていない[21]

ハンガリーとは、アゼルバイジャンの軍人ラミル・サファロフによるアルメニア軍人殺害事件を巡って、彼の身柄を母国に引き渡したことに抗議し、2012年より外交関係を停止している。

アルメニア人も多く住む隣国ジョージアとの関係は比較的平穏に保たれており、イランとの関係も比較的良好である。
国家安全保障詳細は「アルメニア共和国軍」を参照

国防組織としてアルメニア共和国軍が存在し、内陸国のために海軍は存在せず、アルメニア陸軍アルメニア空軍の2軍種により構成される。管轄は国防省(英語版、アルメニア語版)である。また、国家保安局(アルメニア語版、英語版)によって管轄される形で国境警備隊(英語版、アルメニア語版)が存在している。
情報機関

国家保安局(アルメニア語版、英語版)(NSS)が国内唯一の情報機関となっている。
地理詳細は「アルメニアの地理(英語版)」を参照アルメニアの地図セヴァン湖アルメニアの地形図

アルメニア共和国は、黒海の南部、カスピ海の西部に位置するアルメニア高地の最東端にあり、面積はこの高地全体の一割に過ぎない。北側に小コーカサス山脈と西側にはアルメニア高地が広がる山国。平地はまれで、国土の90%において標高1,000 - 3,000メートルであり、3,000メートル級の山岳も珍しくない。最高地点はアラガツ山頂で標高4,090メートル、最低地点は北部のデペート川下流にあるベルタヴァン村近くの渓谷の標高380メートルである。

国内最大の平地は首都エレバンが位置するアララト盆地で肥沃。名前の通りアララト山(「ノアの方舟」で有名、高さ5,165メートル)を見上げる位置にあり、トルコとの国境を流れるアラス川(アラクス川、キュル川)の左岸に広がっている。アララト盆地の高度は800メートル以上。1万年前から人が居住していたことが考古学的発掘で知られている。

中央部にセヴァン湖(標高1,900メートル、深さは36 - 80メートル。高山の淡水湖である)が存在しており、ここで採れる魚はブラウントラウトの近縁種であるセヴァンマス(英語版)(アルメニアを代表する固有種の一つであり、「イシュハン・ヅーク(魚の王子さま)」と呼ばれる)やホワイトフィッシュが存在する。森林は少なく、急流となった小規模な河川が多い。森林地帯は国土の15%で、可耕地は17%、牧草地は30%、乾燥不毛地は18%を占めている。

隣国のトルコやイラン同様、地震が多い。1988年に発生したアルメニア地震では2万5,000人もの死者を出した。

鉱物資源に富み、鉄鉱石ボーキサイト亜鉛モリブデンが産出される。また、南部のシェニーク地方ではウラニウム鉱床も確認されている。石灰岩は全国に分布する。
気候

気候の特徴としては、日照時間が多いことが挙げられている。アララト盆地(首都エレバン)では年間2,711時間で、40℃を超える時もある。

ケッペンの気候区分によると、低地はステップ気候(BS)、高地は亜寒帯湿潤気候(Df)である。低地はが少なく、高地は多い。高地特有の大陸性乾燥気候で、四季がある。年平均降水量は地域によって差があるが200 - 900ミリである。

首都エレバンの平均気温は11.4℃、年降水量は318ミリ。1月の平均気温は氷点下5.5℃、8月は25.5℃である。しかしながら高地に位置すること、冬季に前線が停滞することなどから天候は変化に富んでおり、エレバンに限定しても氷点下25℃から40℃まで気温が変化する。
地方行政区画詳細は「アルメニアの行政区画」を参照

アルメニアは11の地方(marzer、単数はmarz)に分かれる。
アラガツォトゥン地方 (?????????? ????)

アララト地方 (??????? ????)

アルマヴィル地方 (???????? ????)

ゲガルクニク地方 (???????????? ????)

コタイク地方 (??????? ????)

ロリ地方 (????? ????)

シラク地方 (?????? ????)

シュニク地方 (???????? ????)

タヴシュ地方 (??????? ????)

ヴァヨツ・ゾル地方 (????? ???? ????)

エレバン (?????)

主な都市詳細は「アルメニアの都市の一覧」を参照

エレバン - アルメニアの首都であり、世界最古の都市の一つでもある。北緯40度10分、東経44度31分に位置する。人口約106万人(2004年)。

クマイリ - 第2の都市で、人口は21万人。

ヴァナゾール - 人口17万人の第3の都市。

エチミアジン - 人口5万人の第4の都市。アルメニア使徒教会カトリコス首座主教座がある宗教的中心地。

経済詳細は「アルメニアの経済(英語版)」を参照首都エレバン

IMFの統計によると、2013年のアルメニアの名目GDPは104億ドルである。1人当たりは3,173ドルで、南コーカサス3国の中では最も低く、世界平均の約30%の水準に留まっている。

主要産業は、農業工業宝飾品加工業。都市人口率が65%と高く、農林水産業従事者は国民の8%に過ぎない。農業では綿ブドウ野菜などの青果物栽培が盛ん。穀物としては小麦大麦を産する。

アルメニアは新生代ならび中生代の造山帯の中央に位置し、国内に多数の火山性塊状硫化物鉱床が点在する。この為、規模は小さいものの貴金属を産する。主な鉱物資源は(2003年時点の採掘量は1.8トン)、(同4トン)、(同1.8万トン)である。

同国はエネルギー資源を産出せず、地域紛争で近隣諸国から孤立していることから、国内電力需要の40%以上を老朽化したメツァモール原子力発電所に頼っている。メツァモール原子力発電所は1988年のアルメニア地震のあと、独立後の1995年まで6年半にわたって閉鎖されたが、その間、国内は深刻な電力不足に陥った。2015年から2021年にかけて、ロシアの融資で設備の近代化工事が行われ、2026年までの運転延長が可能となった[22]
交通詳細は「アルメニアの交通」を参照

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「アルメニアの道路(英語版)」、「アルメニアの鉄道」、および「アルメニアの空港の一覧」も参照
国民詳細は「アルメニアの人口統計」を参照

民族構成(アルメニア)

アルメニア人  98.1%
クルド人  1.3%
ロシア人  0.4%
その他  0.2%

民族

住民の大半はアルメニア人(98.1%)。次いでクルド人(1.3%)、ロシア人(0.4%)、アッシリア人(0.1%)が居住している。

他には少数民族として、アゼルバイジャン人も存在する。「アルメニアの少数民族(英語版)」も参照

同国の賃金は安いため、就労年齢に達した男性は、国外(特にアルメニアの3倍の賃金を得られるロシア連邦)へ、季節労働者として出稼ぎに行くことが多い。アルメニア人男性の9割が職を求めて海外の国々へ赴く。


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