アルプスの少女ハイジ_(アニメ)
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本放送時、関東・関西などでは1974年10月より同時間帯に日本テレビ系列で『宇宙戦艦ヤマト』(読売テレビ制作)の放送が始まっているが、民放4局フルネットの地域を中心に『ハイジ』の後番組である『フランダースの犬』とともに、同じアニメ番組である『ヤマト』は視聴率で苦戦を強いられ[注釈 13][注釈 14]、本来予定の話数より短縮された。
海外での放送

映像外部リンク
TOPPOP: Gitti Und Erika - Heidi
- YouTube(ジティ&エリカがオランダのTV番組「TOPPOP」に出演した際の映像)

日本国外では主題歌、及びBGMを差し替えの上で放送が行なわれており、特に代表的なのがドイツ版である。このドイツ版ではクリスチャン・ブルーン(ドイツ語版)が作曲した新規の主題歌が使われており、女性デュオのジティ&エリカが歌唱を担当。フランスイタリア等、ヨーロッパ圏の多くでも、このドイツ版の主題歌が使われ、各国語で歌唱されている。BGMは同じくドイツ版のゲルト・ヴィルデン(英語版、ドイツ語版)作曲の音源が使われており、アルプホルンツィターカウベル等、スイスゆかりの楽器が多用されている。また、ほとんどの曲目が同じテーマからの変奏となっている。フランクフルトのシーンでハイジとクララが歌う場面が何度かあるが、それらの音源も、やはり多くの国の版でドイツ語で歌われたものをそのまま使用している。ドイツでの放送時はドイツの会社(タウラス・フィルム、ZDF[注釈 15])が作品のライセンス取得を行っており、独自に商品展開も行われていた。[26]

その一方で、香港韓国スペインのように日本と同じ渡辺岳夫作曲の主題歌が使われている国も存在する。また、台湾では当初、台視メインチャンネルカートゥーン ネットワーク等では、別の主題歌に差し替えて放送されていたが、2013年にMOMO親子台、TTVで放送されてからは、日本と同じ主題歌が使われるようになったというケースもある。

ハイジの故郷・スイスでは、2019年に至るまで公式な形での放送は行なわれていない。その理由については諸説あり、スイス公共放送(SRF)の広報担当者は「当時、国際共同制作していた実写版ハイジの放送と重なったからではないか」と推測している他、当時のスイスにおいて、アニメが低俗なものとみなされていたとの説もある。但しスイスではドイツやイタリア等、隣国のテレビ放送も映った事から、子供達はこれらの放送局を通して『ハイジ』を視聴していたという[27][28]
劇場版

本作品の劇場版は『東宝チャンピオンまつり』内で2本、放送終了後に制作された1本の、計3本が上映されている。『チャンピオンまつり』における『世界名作劇場』作品の上映は本作品が最後であり、以降は『東映まんがまつり』内での上映に移行することとなる。
アルプスの少女ハイジ
1974年3月21日公開[29]。第4話「もう一人の家族」のブロー・アップ[30][29]。上映時間は25分[29]。同時上映は『ゴジラ対メカゴジラ』『新造人間キャシャーン』『ウルトラマンタロウ 血を吸う花は少女の精』『侍ジャイアンツ 殺生河原の決闘』『ハロー!フィンガー5』の計5本[29]
アルプスの少女ハイジ 山の子たち
1975年3月15日公開[31]。第45話のブロー・アップ版[31]。上映時間は25分[31]。同時上映は『メカゴジラの逆襲』『新八犬伝』『はじめ人間ギャートルズ』『サザエさん』『アグネスからの贈りもの』の計5本。
劇場版 アルプスの少女ハイジ
1979年3月17日公開。テレビシリーズの総集編的な内容となっているが、ズイヨー映像解散後に企画・制作された作品であるため、キャストの一部が変更されている(登場人物の節も参照)他、宣伝に用いられた印刷物や書籍の絵も新たに描き直されるなど、テレビシリーズからの変更点も多く見受けられる。配給収入は6億円[32]
スタッフ


企画・制作:瑞鷹エンタープライズ

製作:高橋茂人

物語構成:松本功

脚本:吉田義昭、大川久男、佐々木守

撮影:トランスアーツ

原作:ヨハンナ・スピリ

画面設定:宮崎駿

キャラクターデザイン:小田部羊一

音楽:渡辺岳夫

演出:高畑勲

テレビCMなどへの出演

1998年春日井製菓キャンディ菓子「ミルクの国」の外袋パッケージにハイジとペーターが登場。テレビCMも制作され、冒頭は本作品のオープニング映像を踏襲し、ハイジが「ミルクの国」を持って大きなブランコを漕ぐシーンとなっており、CM中でかかる曲はヨーデルのコーラスが入るものとなっていた。キャラクターの声優も本作品のそれに準じている。

2003年に放送されたツムラの入浴剤・バスクリンのテレビCMでは、本作品のキャラクター設定に基づく形で実写映像化がなされている。本作品での服装に扮した外国人を起用し、物語の舞台であるスイスにて撮影された ⇒[1]。CM中のナレーションは本作品でナレーションを担当していた沢田敏子が起用されている。

2009年5月から放映されている日産・ノートのテレビCMでは、『The World of GOLDEN EGGS』の作風でリメイクされたハイジらが登場(詳細は『低燃費少女ハイジ』を参照)。日産公式サイトのキャラクター紹介には、本作品とゴールデンエッグス仕様の両方のデザインが掲載されている。

2009年11月から放映されているauKDDI沖縄セルラー電話)のテレビCM「ガンガントーク」(指定通話定額)篇では、土屋アンナのシャウトしたボーカルに合わせたのち、バックの巨大スクリーンにハイジの驚愕した顔(通称「バビョ?ン顔」)が登場する。

2012年6月から家庭教師のトライのキャンペーンCMにて、ハイジのオープニングなどの作中映像や主題歌などが使われた(詳細は『教えて!トライさん』を参照)。

2012年8月から放送されたエースコックの『新スープはるさめ』CMで、本作品の実写化された。NEWハイジ役が朝丘雪路、NEWペーター役が速水もこみち、NEWクララ役が比嘉愛未

2017年9月に発表された、日清食品カップヌードル」のCMとして制作された短編作品では、本作品を翻案する形で、ハイジ・クララ・ペーターが現代日本の高校生として生活している様子を描いている。キャラクターデザインは窪之内英策が担当、ハイジを石井杏奈、クララを雨宮天、ペーターを神谷浩史がそれぞれ演じている[33]

映像ソフト化

テレビシリーズの映像ソフトの発売元はバンダイビジュアル(バンダイメディア事業部)。


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