アルバニア
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首都ティラナから30キロメートル、デュレス近くのポルトロマノに国内最大の軍民両用の港湾を建設中で、NATO諸国の艦艇も受け入れる計画である[19][20]
国民詳細は「アルバニアの人口統計(英語版)」を参照
民族

アルバニア人が大部分であるが、国土の北部と南部では言語や風習に差異がある。南部にはギリシャ人などもいる他、国境付近にはマケドニア人モンテネグロ人もいる。
言語詳細は「アルバニアの言語(英語版)」を参照

アルバニア語公用語であるが、北部のゲグ方言と南部のトスク方言に分かれ、標準語はトスク方言に基づいている。歴史的な理由(社会主義時代にイタリアからのラジオを聴くなど)によりイタリア語を話せる高齢者が多い。義務教育課程での英語教育が導入されており若年層のほとんどは英語を話す。南部のサランダを中心とした地域に住むギリシャ系住民の間では、なまりの強いギリシャ語を話す人々もいる。
宗教詳細は「アルバニアの宗教(英語版)」、「国家無神論」、「アルバニアのイスラム教」、および「アルバニアにおける信教の自由(英語版)」を参照ティラナジャーミア・エトヘム・ベウト

アルバニアの宗教を語る上で1967年の共産党政府が「無神国家(無神論国家)」を宣言したことが取り上げられる。マルクス・レーニン主義を国是とする国家では旧ソビエト連邦の首都モスクワにおける救世主ハリストス大聖堂の爆破(1931年)や中華人民共和国の文化大革命(1966-76年)など宗教弾圧は見られた。しかし、これらの国々であっても、宗教の弾圧は徹底されず、(一定の制限はあるが)寺院も宗教団体も存在して、信仰と宗教活動は容認されてきた。

宗教構成(アルバニア)

イスラーム教  70%
アルバニア正教会  20%
ローマ・カトリック  10%

宗教構成(アルバニア、ワトソン研究所の調査より)

特になし  70.12%
東方正教会  10.33%
イスラーム教(スンニ派)  9.43%
ローマ・カトリック  8.09%
ベクタシズムイスラム神秘主義の一つ)  1.27%
プロテスタント  0.6%
その他  0.7%

しかし、アルバニアは国内での激しい宗教対立を背景に1967年、共産圏では初めて、内外に「無神国家」を宣言した。これは国民全てがいずれの宗教も信仰しておらず、そのため国内にはいかなる宗教団体および宗教活動は存在しないという宣言である。この世界に類を見ない強力な宗教の弾圧と排除が特筆すべきものになったのは、当時のアルバニアの指導者エンヴェル・ホッジャが過激なスターリン主義者であったことと、アルバニアの国土面積と人口が旧ソ連や中国に比べて極めて小さかったこと、1970年代から鎖国体制に入ったことなどによる。そのため1970年代の鎖国体制以降、アルバニア国外では、アルバニアではどのような宗教が信仰されているのか、どのような宗教活動が行われているのかは、不明という状態となった。

1990年、信教の自由が認められた。現在では多くの人々が穏健で世俗的なムスリム[注釈 1]正教徒カトリックであり、異なる宗教の信者間での結婚にいかなる制約もない。異教徒同士のカップルも少なくない。公式のデータは右記の通りである。

一方、最近では、信仰する宗教が特に無いという人々が多数派を占めていると言われている。ワトソン・インスティテュート(ワトソン研究所)の2004年度レポート『アルバニアにおける移民と民族集団-シナジーと相互依存』[21] でのデータは以下の通り。また、アメリカ合衆国国務省が出した2007年度レポート『国際的な宗教の自由』[22] でも、国民は無宗教が多数派である事が述べられており、ワトソン研究所の調査と同じ形となっている。ただし、イラク戦争以後、若者のごく一部に戒律的なイスラム教への回帰も散見されるようになってきた。
婚姻

婚姻では、婚姻前の姓を保持する(夫婦別姓)か、配偶者の姓へ改姓し夫婦同姓とするか選択することが可能である[23]
教育詳細は「アルバニアの教育(英語版)」を参照

同国での初等・中等・高等教育は、主に州によって定められたものが多い。学年度は2学期に分かれていてアメリカ合衆国と類似しており、授業はほぼ9月か10月に開始され、6月か7月で終了する仕組みとなっている。

初等教育は1年生から9年生まで設けられており義務教育となっているが、殆どの生徒は中等教育まで継続されている。

なお、2015年時点でアルバニアにおける全体的な識字率は98.7%であり、男性の識字率は99.2%、女性の識字率は98.3%となっている。

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保健詳細は「アルバニアの保健(英語版)」を参照

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「アルバニアの医療(英語版)」も参照
治安

現時点において、大きな犯罪が同国内で発生したケースはあまり発表されていない。麻薬取引や犯罪組織の存在が指摘されているが、これらの犯罪に外国人が巻き込まれた例も殆ど報告されていない。

また、テロにおいては中東北アフリカ諸国に拠点を有するイスラム系慈善団体などの支部や、コソボなどで民族主義を掲げる反政府勢力と関係を有する団体は存在するものの、現在のところ直接的な治安上の不安は少ないと考えられている。一方、シリアやイラクで聖戦(ジハード)のためにイラク・レバントのイスラム国(ISIL)などの反政府武装組織に参加した帰還兵の数名がアルバニアへ入国したとの報道もあり、同国におけるテロ行為の懸念は完全には払拭し切れておらず、警戒を求められているのが現状となっている。

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人権詳細は「アルバニアにおける人権(英語版)」を参照

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「アルバニアにおける人身売買(英語版)」も参照
マスコミ詳細は「アルバニアのメディア(英語版)」および「アルバニアのテレビ(英語版)」を参照

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文化詳細は「アルバニアの文化(英語版)」を参照伝統的な男性フォークグループ(スクラパル県)。アルバニア文学の作家、イスマイル・カダレ世界遺産ベラト

長期にわたるオスマン帝国の支配の影響から、「アルバニア人」という民族意識の形成とそれに基づく民族文化の育成が遅れた。アルバニア語の学校教育は1887年に初めて開始され、そのころから民族意識高揚による「アルバニア・ルネサンス運動」が起きた。

第二次世界大戦後の共産主義政権は、共産主義のイデオロギー的影響を強く受けながらも、強力な民族主義的立場で国民の啓蒙と文化水準向上に関する政策を展開した。地中海周辺の諸民族と比べ、比較的に温厚で忍耐強いと言われるが、家父長制的な伝統の要素が社会に残っており、女性の地位向上運動が続いている。
食文化詳細は「アルバニア料理」を参照

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文学詳細は「アルバニア文学(英語版)」を参照

イスマイル・カダレ

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音楽詳細は「アルバニアの音楽(英語版)」を参照

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アルバニアの民俗舞踊」も参照
芸術詳細は「アルバニアの芸術(英語版)」を参照

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