アルジャジーラ
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2011年エジプト騒乱では、エジプトでの取材許可を取り消された[5]ほか衛星経由での伝送を妨害されるなどしたが、精力的な現地レポートを続け話題となった。

2017年5月、サウジアラビアバーレーンUAEエジプトの各国は、アルジャジーラがイラン寄りの報道をしたことを理由に放送の遮断に踏み切った。翌月、各国はカタールとの国交断絶を表明(2017年カタール外交危機)し、受信の早期回復は絶望的な状況となった[6]。また、断交した4か国は2017年6月24日までに、カタールに対しアルジャジーラの閉鎖を含む13項目にわたる要求を送付して圧力を加えている[7]

2024年4月1日、イスラエルベンヤミン・ネタニヤフ首相は同国内で活動するアルジャジーラの閉鎖に向けて即時の行動をとると発表。同日、同国の国会は国家安全保障を脅かすと考えられる外国メディアの一時閉鎖を認める法案を可決し、ネタニヤフはアルジャジーラが今後イスラエル国内から放送されることはないと宣言した[8][9]。5月5日、イスラエル政府はイスラエル国内におけるアルジャジーラの活動を停止させることを決定、エルサレムのアンバサダー・ホテルにおかれていたアルジャジーラの事務所は警察の強制捜査を受けて機材を押収された[10]
主な番組
アラビア語版ニュースチャンネル

アルジャジーラのテレビ番組は報道だけではなく、時には出席者すべてが途中退席してしまうほど白熱する討論番組「反対方向(アラビア語: ??????? ???????‎)」、著名なイスラム法学者ユースフ・アル=カラダーウィークルアーンの知識にのっとり、法から性生活に至るまで、幅広い視聴者からの質問に回答する宗教番組「シャリーアと生活(アラビア語: ??????? ???????‎)」も高い評価を受けている。
チャンネル群

チャンネル名説明開局
Al Jazeeraアラビア語。当初はこのチャンネルのみだった。1996年11月1日
beIN Sportsスポーツチャンネル。開局後チャンネル数が増加。2003年11月1日
Al Jazeera Mubasherアラビア語ライブ中継チャンネル。会議や群衆デモ等を編集・コメント無しでライブ(Mubasher)放送。2005年4月15日
Al Jazeera Children's Channelアラビア語子供チャンネル。道徳教育やアニメなど。2005年9月9日
Al Jazeera English英語チャンネル。かつてはAl Jazeera Internationalと呼ばれていた。2006年11月15日
Al Jazeera Documentary Channelアラビア語ドキュメンタリー専門チャンネル。海外番組のアラビア語訳も含む。2007年1月1日
Al Jazeera Mubasher Misrアラビア語ライブ中継チャンネルから派生したエジプト争乱報道用チャンネル。2011年
Al Jazeera Americaアメリカ向け英語チャンネル。かつてはcurrenttvと呼ばれていた。視聴者数の伸び悩み、及び原油価格の低下などの影響によるリストラ計画の一環により2016年4月30日をもって閉局する事となった。2013年8月21日
Al Jazeera Balkans2011年に開局したバルカン地域向けチャンネル。サラエヴォが拠点。2011年11月11日
Al Jazeera Turk2011年2月、トルコ語版設立に向けた動きとして、トルコのTVチャンネルCine 5を買収したことが報道された。[11]2014年(オンライン版)

Al Jazeera English

カタールドーハに本局を置くアルジャジーラの英語版チャンネル。当初はAl Jazeera Internationalという名称で試験放送を行っていたが、最終的にAl Jazeera Englishとして開局した。

2006年11月15日、英語による放送アルジャジーラ・イングリッシュの放送が当初の予定よりも遅れて開始された。開局にあたってはITNBBC、アメリカABC、CNNといった海外メディアから記者を引き抜くなどし話題を呼んだ。リズ・カーンもこの時の移籍組である。なお、英語版で最初に報じられたニュースは千島列島でのM7.8の地震であった。
日本における取材

アラビア語版アルジャジーラチャンネルでは、日本留学経験があり、日本語日本文化や日本事情に精通したスタッフが取材を行っている。これまでに時事ニュース・社会問題からポップカルチャーまでの広範囲にわたってカバーし、日本に関する情報を発信してきた。

時事ニュース以外については番組「?????? ???????‎」[12]("Al Jazeera correspondents"、「アルジャジーラの特派員達」の意。)で放送されることが主である。この番組では、各国の特派員が政治・社会・文化について現地で取材したレポートが流される。取り上げる話題は日本のテレビでもあまり報じられない地方の社会問題や若者文化にまで及ぶこともあり、日本の知られざる一面をアラブ社会に紹介する一助となっている。
東京支局

2003年12月、アルジャジーラの日本における支局開設準備が進んでいることが判明[13]した。2004年5月2日、ドーハで開催された「アラブ・日本メディアシンポジウム」において、アルジャジーラ東京支局の開設が正式に発表[14]された。同支局は北京支局に続いて2局目となるアジア地域の支局となった。2004年5月当時、スタッフは3名在籍しており、開局当初の3か月間はNHKより技術支援を受ける予定であると報じられた[15]

初代局長は日本留学経験があり、開局当時で既に日本在住10年だったレズラジ・モスタファ[注釈 2]モロッコ出身、東京大学学術博士[16]。日本の大学院で博士号を取得した初のモロッコ人だという情報もある[17]。)が務めた。同氏は2001年よりアルジャジーラのアドバイザーをしており[18]、そのまま局長に就任した形となった。
在日本アルジャジーラ特派員

東京支局開局当時より、日本からの報道を伝える特派員の一人として、ファディ・サラメ[注釈 3]が挙げられる。同氏はシリア出身。ダマスカス医科大学卒業後に来日し、東京医科歯科大学にて内視鏡外科術を研究していた[19]。最終的には消化器系に関する博士号を取得[20]している。一方医学を学ぶ傍らでジャーナリズム分野での活動を行い、フリーランスのリポーター、NHKNHKワールド・ラジオ日本スタッフを務めた後、2004年にアルジャジーラ東京支局の特派員として加わった。

2016年8月時点でも在日本特派員としてアルジャジーラに登場している。2011年3月11日に発生した東日本大震災においても、アルジャジーラを通じて日本からアラブ世界に向けて情報を発信[21]した。
日本での放送

2001年11月9日、日本スカイパーフェクTV!で一部時間帯における日本語解説[注釈 4]を含むアルジャジーラ放送が無料にて放送開始となった。別途チャンネル契約のいらないプロモチャンネル(202ch)として終日提供されていたが、試験放送のまま1年後の2002年9月30日に放送終了することが発表された。

スカパーでの提供終了後、普通の衛星チューナーとテレビで気軽に視聴できるアルジャジーラ放送は、NHK BS1の『おはよう世界』においてのみとなった。世界各局テレビニュース『ワールドニュースアワー』のひとつとして枠が設けられ、日本語による時差通訳が付けられた。同番組はNHKのチャンネル改編後『ワールドWave』としてリニューアルした。アルジャジーラも以前同様に視聴することができる[22][23]

Al Jazeera Englishに関しては横浜にある衛星放送事業を専門とする ⇒ハマーズ社 が配信を手がけており、日本国内の東京ケーブルネットワーク等がプロジェクトパートナーとなっている。


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