アリス・クーパー
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来歴トレードマークの顔ペイント開始の頃 (1972年)近年の素顔 (2012年)

1969年、アルバム『プリティーズ・フォー・ユー』でデビュー。なお、デビューから1973年までは「アリス・クーパー」はグループ名でもあった。同年9月13日のen:Toronto Rock and Roll Revivalでのパフォーマンスについて、翌日の全国紙でクーパーがニワトリを噛みちぎり、その血を聴衆に吹きかけたと報道された。しかし、本人の回想では、これは事実と食い違っており、実際はニワトリを聴衆に向かって投げたところ、車椅子の観客に踏み潰されただけであると語っている[6]1971年にはアルバム『エイティーン』を発表。翌1972年に発表したアルバム『スクールズ・アウト』がティーンエイジャーを中心に支持され大ヒットし、一躍人気ロッカーとなった。『スクールズ・アウト』のオリジナル・アナログ盤は、紙製のパンティーに包まれていたことも話題となった。またアルバムのプロモーションのために、実際にアメリカ大統領選挙に出馬している。アリスの回想によれば、「アリスは大統領」を気に入ったジョン・レノンは、三日間続けてアリスのもとへ通ってきたという[7]。当時は、フランク・ザッパとも親交があった(デビューからの3作品は、ザッパの設立したストレート・レーベルからリリースされている)。若い頃からパンダのようなメイクをしており、ダミ声ともいえる唱法で一世を風靡した。「ノー・モア・ミスター・ナイスガイ」もヒットしている。

1974年、映画『007 黄金銃を持つ男』の主題歌候補として「黄金銃を持つ男」(詞も曲も異なる)を歌うが、最終選考でルルに敗れた[8]

アルバム『マッスル・オブ・ラヴ』を最後にバンドとしての「アリス・クーパー」は解散、1980年代初頭には勢いを失うが、1980年代中期から再び脚光を浴び、1989年には豪華ゲストを迎えた『トラッシュ』が大ヒットを記録した。その後も幾度となく浮沈を繰返したが、現在においてもなお精力的に活動を行っており、「キッス」や「エアロスミス」と並ぶ、アメリカン・ハードロック界の重鎮ともいえる存在である。

また、アリスのバンドからは、後に「ウィンガー」を結成するキップ・ウィンガーや、後に「メガデス」等で活躍するアル・ピトレリ等、多くのプレイヤーを輩出した。米国『TEC Awards』にて俳優仲間と (2017年1月)

俳優としても活躍し、TVシリーズ『名探偵モンク』シーズン5第2話「悪夢のゴミ戦争」に本人役で出演、映画『エルム街の悪夢』シリーズの『ザ・ファイナルナイトメア』にも出演[9]。映画『ダーク・シャドウ』にも本人役で出演した[10]ハリウッド・ヴァンパイアーズ - ロシア公演 (2018年5月)

近年は、そのジョニー・デップらと意気投合したスーパーグループ・プロジェクト「ハリウッド・ヴァンパイアーズ」を発足させ、ボーカリストとして名を連ねている[11]

マスメディアはアリスを政治的な保守派だと決めつけるが、2016年の大統領選挙で出馬を検討したり、トム・ハンクスに投票すると語るなど、一筋縄ではいかない人物である[7]。時にその実際の姿が、世間でイメージされているクーパー像との乖離を生じ、パーティー・クラッシャーと誤解されがちな一面も持つ。当人の実像は、パーティーも好む気さくな人物である。
ギャラリー

1972年

1975年

2008年

2011年

2012年

2015年

アリス・クーパー・バンド
現ラインナップ


アリス・クーパー (Alice Cooper) -
ボーカルハーモニカ (1963年- )

ライアン・ロキシー (Ryan Roxie) - リードギター (1996年-2006年、2012年- )

トミー・ヘンリクセン (Tommy Henriksen) - リズムギター (2011年- )

ニタ・ストラウス (Nita Strauss) - リズムギター (2014年- )

チャック・ガーリック (Chuck Garric) - ベース (2002年- )

グレン・ソーベル (Glen Sobel) - ドラムス (2011年- )


アリス・クーパー (Vo) 2017年

ライアン・ロキシー (G) 2017年

トミー・ヘンリクセン (G) 2017年

ニタ・ストラウス (G) 2017年

チャック・ガーリック (B) 2017年

グレン・ソーベル (Ds) 2017年

日本公演

1990年
8月18日 大宮ソニックシティ、20日-23日 NHKホール、27日,28日 大阪厚生年金会館、30日 瀬戸市文化センター

2008年
3月25日 新木場STUDIO COAST、27日 大阪IMPホール

2017年
10月14日「LOUD PARK 17」さいたまスーパーアリーナ
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム

『プリティーズ・フォー・ユー』 - Pretties For You (1969年)

『イージー・アクション』 - Easy Action (1970年)

『エイティーン』 - Love It To Death (1971年)

キラー』 - Killer (1971年)

スクールズ・アウト』 - School's Out (1972年)

ビリオン・ダラー・ベイビーズ』 - Billion Dollar Babies (1973年)

『マッスル・オブ・ラヴ』 - Muscle of Love (1973年)

『悪夢へようこそ』 - Welcome To My Nightmare (1975年)

『アリス・クーパー地獄へ行く』 - Goes to Hell (1976年)

『レースとウイスキー』 - Lace & Whiskey (1977年)

『閉ざされた世界』 - From the Inside (1978年)

『フラッシュ・ザ・ファッション』 - Flush The Fasion (1980年)

『スペシャル・フォーセス』 - Special Forces (1981年)

『ジッパー・キャッチズ・スキン』 - Zipper Catches Skin (1982年)

『DADA』 - DaDa (1983年)

『コンストリクター』 - Constrictor (1986年)

レイズ・ユア・フィスト・アンド・イェル』 - Raise Your Fist and Yell (1987年)

トラッシュ』 - Trash (1989年)

ヘイ・ストゥーピッド』 - Hey Stoopid (1991年)

『ザ・ラスト・テンプテーション』 - The Last Temptation (1994年)

『ブルータル・プラネット』 - Brutal Planet (2000年)

『ドラゴンタウン』 - Dragontown (2001年)

『ジ・アイズ・オブ・アリス・クーパー』 - The Eyes of Alice Cooper (2003年)

Dirty Diamonds (2005年)

He's Back(2006年)

Along Came a Spider (2008年)

『悪夢へようこそ 第2章』 - Welcome 2 My Nightmare (2011年)

Paranormal (2017年)[12]

Detroit Stories (2021年)

Road (2023年)

ライブ・アルバム

『ライヴ!!アリス・クーパー・ショー』 - The Alice Cooper Show (1977年)

Live at the Whiskey a Go-Go, 1969 (1992年)

『フィストフル・オブ・アリス』 - A Fistful of Alice (1997年)
ほか
コンピレーション・アルバム


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