不思議の国[3]での冒険から13年後。19歳となったアリス・キングスレーはとあるパーティに出席していた。このパーティーはアリスの母と姉が極秘裏に企画したアリスの婚約パーティだった。アリスは貴族の御曹司・ヘイミッシュから求愛されるが、突然の出来事に答えることが出来ず、混乱してその場から逃げ出してしまう。
そんな時、アリスはチョッキを着た白ウサギを追って、幼少時代に訪れた不思議の国へ再び迷い込み、そこでかつて出会ったマッドハッターやチェシャ猫達と再会。だが、不思議の国は13年前とは一変しており、赤の女王に支配された暗い世界と化していた。
アリスはかつてここを訪れた事を夢だと考え記憶を失くしていたが、自分が預言書に記されている「救世主」だと知らされ、この世界を赤の女王の支配から解放するため、赤の女王の妹である白の女王やマッドハッター達の力を借りて、赤の女王に戦いを挑むことになる。
登場人物
主人公
アリス・キングスレー(Alice Kingsleigh)
ワンダーランドに迷い込む少女。ロンドン生まれの19歳。小さい頃からいつも同じ夢を見続けている。
ワンダーランドの住人達
善良な住人
マッドハッター / タラント・ハイトップ(Mad Hatter / Tarrant Hightopp)
帽子職人。先祖代々王宮に仕えており、白の女王の下で働いていた。ファッターワッケンというダンスを得意とする。
白の女王 / ミラーナ
その他にフラミンゴ(Flamingo)、ハリネズミ(Hedgehog)、豚(Pig)、蛙のフットマン(Frog Footman)、魚のフットマン(Fish Footman)、猿のフットマン(Monkey Footman)らが登場する。
ヴィラン
赤の女王 / イラスベス(Red Queen / Iracebeth)
ワンダーランドを恐怖で支配している女王。頭が大きく、住人達からはビッグヘッドと呼ばれ嫌われている。彼女の城外には打ち首にされた多数の首が転がっている。原作『不思議の国のアリス』に登場するハートの女王及び『鏡の国のアリス』に登場する赤の女王を組み合わせたキャラクターとなっている。
ハートのジャック / イロソヴィッチ・ステイン(Knave of Hearts / Ilosovic Stayne)
赤の女王の家臣。予言の書を住人達から盗み出し、ジャバウォッキーを殺そうとするアリスを捜索する。大きい者が好き。
ジャバウォッキー(Jabberwocky)
赤の女王に仕えるドラゴン型の怪物。ヴォーパルの剣を使わなければ倒すことが出来ない。
バンダースナッチ(Bandersnatch)
赤の女王に飼われている獣型の怪物。アリスを襲撃した際、彼女を救おうとしたマリアムキン(ヤマネ)に右目を奪われる。
ジャブジャブ鳥(Jub Jub bird)
赤の女王に飼われている鳥型の怪物。アリスと行動を共にしていたトウィードルダムとトウィードルディーを連れ去る。
死刑執行人(Executioner)
赤の女王に仕える首切り役人。
トランプ兵(Armored Cards)
赤の女王に仕える兵士たち。ハートのA、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10のカードで構成されている。
現実の人物
チャールズ・キングスレー(Charles Kingsleigh)
アリスの父。故人。夢見がちな幼きアリスに対し、「偉大な人ほどどうかしている」と教え愛していた。
ヘレン・キングスレー(Helen Kingsleigh)
アリスの母。彼女が結婚し、幸せになることを望んでいる。
アスコット卿(Lord Ascot)
チャールズ・キングスレーの仕事仲間。アリスの母から事業を買い取る。