統合参謀本部副議長は、非常に重要な高位の役職であるが、戦闘部隊に対する具体的な作戦指揮権を有さない点では、他の統合参謀本部メンバーと同様である。アメリカ軍における作戦指揮権は、大統領から国防長官を経て各統合軍司令官に伝達される。副議長の主な任務は「軍種を超える軍事事項を監督し、国家安全保障会議において軍を代表し、統合参謀本部議長の命を受けて職務を遂行すること。」とされている。 統合参謀本部副議長に関する規定が置かれているのは、合衆国法典の第10編第1部第5章154条(合衆国法典第10編第154条 10 U.S.C. § 154
任命と就任資格
統合参謀本部副議長は、1986年のゴールドウォーター=ニコルズ法によって、軍事顧問に関する指揮系統や権限を大統領や国防長官、国家安全保障会議を集中させるために設置された。しかしながら1992年の国防権限法成立まで、統合参謀本部の正式なメンバーではなく、その議事において投票権を有していなかった。2017年の国防権限法では、これまで1任期2年で1回まで再任可能であった任期を、再任不可能の1任期4年に改められた。また、この法律では任期の開始日を、それまで前任者の退任日をもって開始するとされていたものを法定し一律に改めた。 歴代の統合参謀本部副議長代名前写真軍種前職就任退任後職備考
歴代の統合参謀本部副議長
1ロバート・T・ヘレス
2デイヴィッド・E・ジェレマイア