Oath of Allegiance (忠誠の誓い)には、下記の内容が含まれている。 アメリカ人が市民権を放棄する場合は、2350ドルの手数料を支払い、所要の手続きを行う必要がある。外国にいる場合は現地のアメリカ大使館に出頭する必要がある。市民権の放棄者は、取得希望者と比べて圧倒的に少なく、2019年には2072人にとどまっていたが、2020年にはアメリカ国内に新型コロナウイルスの感染が拡大したことなどから、年前半だけで5800人を超える数となった[5]。 国土安全保障省は合衆国市民の権利と義務として以下の項目を挙げている[6]。
アメリカ合衆国憲法への忠誠の誓い
以前保持したすべての外国への忠誠の放棄の誓い
国内外の敵からアメリカ合衆国憲法を守る誓い
法律が定めた場合、兵役に従事する約束
国家の大事の際、法律が定めた市民としての義務を果たす約束
放棄
市民権に関連すること
権利
自己表現の自由
自己の欲求に基づく礼拝の自由
迅速で公正な陪審裁判
公職選挙の投票
市民権が必要な連邦職への応募
公職選挙への出馬
生命、自由、及び幸福追求の自由
義務連邦地方裁判所から陪審員候補へ郵送された召喚状
憲法の順守と擁護
地域社会に関わる問題への関心
民主的プロセスへの参加
連邦・州・地域の法の尊重と順守
他者の権利・信条・意見の尊重
連邦・州・地域の税務当局への誠実かつ延滞のない所得税及びその他の税の納税
陪審員候補として召喚された際の応召
戦事における国土防衛
その他
海外旅行時の政府によるサポート:国外において危機的状況に陥ったり、拘束されたり、投獄されたりした場合、アメリカ合衆国連邦政府の保護や介入の申請を行うことができる[7]。
連邦政府の援助:収入の援助をはじめとする、市民権保持者に対する政府の援助やサービスを受けることができる。
市民権を取得することで、移民は国外退去処分を恐れながら暮らすことから解放される。
アメリカ軍に志願入隊するには永住権があればよく市民権は問われない。志願した場合は通常よりも早く市民権取得の申請が可能となる。
大統領の要請によって合衆国議会の制定する法律に基づき、傑出した功績の認められる外国人に対して贈呈される「アメリカ合衆国名誉市民」は名誉称号であり、実際の市民権に準じる権利や義務は伴わない。
出典^ a b c U.S. Code 合衆国法典 ⇒§ 1101. Definitions (英語)
^ アメリカ市民権の申請・取得の流れと方法
^ a b “二重国籍
^ ⇒Naturalization Oath Ceremony immihelo.com
^ “米国籍放棄の数、記録的な水準に 1-6月5800人超”. CNN (2020年8月10日). 2020年8月11日閲覧。
^ Citizenship Rights and Responsibilities Citizenship Resource Center, Official Website of the Department of Homeland Security
^ ⇒Citizenship and Civic Engagement MIGRATION POLICY INSTITUTE(英語)
US government protection and assistance when abroad
関連項目
合衆国法典
アメリカ合衆国憲法修正第14条
移民国籍法
外国人・治安諸法
帰化
日本国籍
欧州連合の市民
典拠管理データベース: 国立図書館
⇒イスラエル
アメリカ