中央情報局(ちゅうおうじょうほうきょく、英語: Central Intelligence Agency, 略称:CIA)は、アメリカ合衆国の対外情報機関。主に人的情報(HUMINT)を利用して世界中から国家安全保障に関する情報を収集分析することを任務としている。アメリカのインテリジェンスコミュニティ(IC)の主要メンバーであるCIAは国家情報長官直属であり、主に大統領と大統領顧問団に情報を提供することを目的としている。 1947年9月18日にトルーマン大統領が諸外国から寄せられる多種多様な情報を一括して収集できる組織を望んだことを契機に組織された[6]。中央情報局(以下「CIA」)は国家安全保障会議の直轄機関であり、アメリカ軍からは独立して存在している。 CIA自身が収集した情報の他に、国家安全保障局・国家偵察局・国防情報局・各軍の情報部・財務省情報部・エネルギー省情報部といった連邦政府の情報機関から構成されるインテリジェンス・コミュニティーからの情報を集めて分析し、大統領と国家情報長官に報告する。アメリカのインテリジェンス・コミュニティーは国家情報長官によって統括され、CIAはその「中央」にある情報機関である。 また、CIAは創設期からイスラエル諜報特務庁(モサド)やイギリスの秘密情報部と繋がりが深く[7]、またカナダ・オーストラリア・ニュージーランドの情報機関とはアングロ・サクソン連合として横の連携がある(UKUSA協定)。 アメリカ合衆国の安全保障政策の決定に必要な諜報活動を行う。諜報活動のために膨大な予算を与えられているが、その用途などの詳細情報は明らかにされていない。また局員は諜報員だけでなく、特殊作戦、不正規戦、秘密作戦、非合法作戦等に従事する特別行動センター(SAC:Special Activities Center)という準軍事組織に所属するものもいる。 一般には以下のような活動があるといわれている。 アメリカ合衆国に敵対する指導者の暗殺に関しては、フォード大統領によって暗殺禁止の大統領令が出されたこともあるが、今では撤回され、パキスタン・イエメンなどで無人偵察機のプレデターでイスラーム主義テロ組織の指導者を暗殺している。
概説
活動内容
アメリカ合衆国に友好的な政権樹立の援助
アメリカ合衆国に敵対する政権打倒の援助[8]
アメリカ合衆国に敵対する指導者の暗殺
外国軍隊への拷問指導 - 中南米など。
外国のジャーナリストのスパイ・協力者獲得
外国の保守政党の選挙に資金提供
外国の左派政党の弱体化
外国の与野党にアメリカ合衆国に友好的な政治家の育成
国内外でのスパイ養成
アメリカ軍の戦闘地域での情報収集 - ヒューミントの他、無人偵察機を使用したものを含む。
外国の政治・軍事・経済情報の収集
外国での情報操作
反政府組織などの援助・人材育成
インターネット上での諜報活動/謀略活動
クラッカー養成
(外国への)サイバー攻撃