アメリカンバイク
「チョッパー」(英: chopper)は、余計なものを「切り落とし」たり大胆に加工するというのが、その名称の由来である。具体的には、延長したり取り付け角度を水平に近づけたりされたフロントフォーク、背の高い形状としたハンドルバー、より低い位置に取り付けられた座席、小型のものへ変更したり取り外された前後フェンダー、小型のものへ変更された燃料タンクといった外観を特徴とするものをこのように分類する。フレーム形状を加工したり、フレームを一から自作したものもあり、転じて、改造されたクルーザー全般を指す広義の意味で使われることもある。代表的には、映画『イージー・ライダー』の登場人物ワイアット(キャプテン・アメリカ)が乗る車両が挙げられる。一般にチョッパーはほとんどが改造車か少量生産によるハンドメイド車両だが、中にはメーカー製の車種もあり、それらは「ファクトリーチョッパー」とも呼ばれる。1970年代に登場したハーレーダビッドソン・ローライダーシリーズがファクトリーチョッパーとして代表的車種とされる。さらに細分化した「フリスコ」(英: frisco)(en) や「ディガー」(英: digger) (en) といったスタイルもある。
ボバー(en)
「ボバー」(英: bobber)も、チョッパーと同様に、余計なものを削ぎ落としていくという手法でつくられた外観を特徴とする。アメリカで1930年代から1940年代に流行したダートトラックレースに参加した車両に施された、悪路を高速走行するのに適した改造が源流にあると考えられ、具体的には、切り落として短くされた前後フェンダー、チョッパーよりは低めのハンドルバー、後輪にサスペンションのないリジッドフレームやそれに似せたフレームの採用といった特徴を持つことが多い。ボバーという名称の由来は、短く切り落としたフェンダーが走行中に揺れている様子(英: bobbing)から生まれたという説と、「短く切り落とす(英: bobb)」という言葉に由来するという説がある。ボバーとチョッパーは類似点が多いが、大きな相違点は、ボバーではフロントフォークの延長や取り付け角度の変更が行なわれない点や、フレームの加工は行なわず原型車のものを維持するという点が挙げられる。なお、ボバーもそのほとんどは改造車や少量生産によるハンドメイド車両である。
脚注^ a b ⇒ヤマハ発動機株式会社・バイク用語辞典「クルーザー」
主なモデル
日本国内
カワサキ
AV50
EN400
エリミネーター
Z-LTD
バルカン(400/800/1500)
スズキ
イントルーダー
サベージ
デスペラード
ブルバード
マローダー
GN(50/80/125/250/400)
ホンダ
NV
X4
CM
CTX700/1300
NM4-01/NM4-02
ジャズ
シャドウ
スティード
ダックス
250T
マグナ
レブル
ワルキューレ
ヤマハ
RX
SR
XV1600ロードスター
XV1700ロードスター
ドラッグスター
ビラーゴ
V-Star
VMAX
ボルト
ミッドナイトスター
ロイヤルスター
日本国外
ハーレーダビッドソン
スポーツスター
ソフテイル
ダイナ
VRSC
ストリート
ボスホス
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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