アムロ・レイ
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趣味は機械いじり[11]。茶色の縮毛が特徴で、続編でも受け継がれている。

0068年に[2]母と離別し父と共に宇宙へ移民。このとき、母ではなく父についていった心境については、富野が後年にアニメ『ファースト・ガンダム』そのもののダイジェスト版として著した[21]小説『密会?アムロとララァ』において、母を間男にとられながらも何も言えない父に対して「父さんは、情けない男だ……」と感じつつも、同時に自分がついていなければ父親がダメになるだろう、と感じていたという子心があったことが語られている[22]

宇宙のどこで暮らしていたかは定かではないが、サイドを転々としていたと言われる[18]。『THE ORIGIN』の設定では、父の赴任先であるグラナダサイド6、そしてサイド7と転居を繰り返したとされる[23]

父が仕事で家を空けることが多いため、自宅では1人で過ごすことが多く、コンピューターや機械いじりが好きな内向的傾向を有するものの、連邦の新型MSを開発する技術者としての父の存在のおかげで、“ふつうの少年”としての自尊心をはぐくめていた[24]。内向的性格の表れとして爪を噛む癖が指摘されており、成人した宇宙世紀0087年の時点でもこの癖は直っていない。また、興味のあることには熱中する反面、使用した衣類や食器や本などの身の回りの物を片付けない、女の子(フラウ)が来てもシャツとパンツ姿のままで着替えないなど、興味の無いことには無頓着である。サイド7移民後は、隣家に住んでいた少女フラウ・ボゥとその家族によく面倒を見てもらっているが、内心はそれを“自立を目指す男がこのようなことでは不甲斐ない[25]”と感じていた。また、この時期にペットロボット市販品のハロを自分で改造している。

階級は、テレビ版ではジャブロー曹長に任命される。劇場版ではオデッサ作戦前の時点でセキ技術大佐が「アムロ曹長」と呼んでおり、ジャブローでは少尉に任官される。戦後は大尉に昇進するが、士官学校を卒業していないため、以後は階級が上っていない[注 6]
パイロットとして
劇中でサイド7でのMSの戦闘で当時民間人だったアムロが、偶然にも父親が開発したガンダムに乗り込みザクを2機破壊したのが最初の戦果である。その後はガンダムを愛機として駆り、多くの強敵たちと渡り合う。ニュータイプとしての覚醒以降その卓越した能力はなお加速し、自身の機体の性能が相手に比べ劣っても、その技量で圧倒するなどシリーズを通して超人的な戦果を挙げる。初期ではザクのマシンガンにかなり被弾しているが、ガンダムの装甲に助けられ難を逃れており、またガンダムに搭載された教育型コンピューターの助けを得て段階的に成長出来る環境にあった。それでもその技量は他のホワイトベースのパイロットの中でも抜群であり、不慣れなガンキャノンに搭乗した際もランバ・ラルグフを圧倒し退けている。さらに、シャアから最強の戦士と評価される。また、アムロはニュータイプとしてはオールドタイプ的感性を持っていることを、富野は『月刊マガジン』のインタビューで語っている[26]。「カミーユに比べてアムロは学習できないため、オールドタイプとして死んでいくしかない」ともコメントしている[26]。富野監督は「アムロは戦闘者として成長しすぎてしまったことのよしあしはともかく、人間的にも成長する機会がありましたが、カミーユにはそれさえ許されていなかった。」という評価を下した[27]
劇中での活躍

ガンダムシリーズには多数の派生作品があり、いくつかの諸説や異同があるが、ここでは特に断りのない限りテレビアニメ『機動戦士ガンダム』『機動戦士Ζガンダム』、アニメーション映画機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』及びOVA『機動戦士ガンダムUC』における事蹟を基準に記す。
一年戦争後期
ガンダムとの出会い
15?16歳。サイド7内の高校に通い、毎日のように自室で下着姿でパソコンやメカ弄りをしていた。宇宙世紀0079年9月18日、
地球連邦軍の新造艦ホワイトベースを追ってジオン公国軍ムサイ級巡洋艦「ファルメル」が周辺空域に侵入、ザクIIによるコロニー内への強襲に遭遇する。彼は、避難の最中に「V作戦」の極秘ファイル(ガンダムの操縦マニュアル)を偶然入手し、アイドリング状態だったガンダムに乗り込み起動。強襲を仕掛けてきたザクIIを初陣にして2機撃破する[28]。なお、この戦闘が歴史上初の実戦におけるモビルスーツ (MS) 同士の対戦であった。父のテムはこの戦闘で宇宙空間に放り出され行方不明となる。その後は民間人でありつつもホワイトベース (WB) の乗組員としてガンダムに搭乗し、WBの地球降下を阻止すべく執拗につけまわす公国軍のエース・パイロットにして、以後宿命のライバルとして戦い続けることとなるシャア・アズナブルの追撃を払いのける日々が始まる。この頃はまともにガンダムを操れたのはアムロのみであることから、いつしか地球連邦軍の正規パイロットのように扱われるようになる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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