尿中や血中のアミラーゼは、膵臓疾患や唾液腺疾患の診断に使われる。 ヒトのアミラーゼには以下のものがある。 酵素名遺伝子遺伝子座標機能 医療においてアミラーゼ高値を呈していることは、必ずしも膵疾患(特に急性・慢性膵炎)、唾液腺疾患を意味しない。疾患を合併しない代表的なものとしてマクロアミラーゼ血症がある。これはアミラーゼと免疫グロブリンが複合体を形成し、血清アミラーゼを測定すると高値を呈するもので、臓器障害を意味しない。
ヒトアミラーゼ
アルファ1A アミラーゼ(唾液腺)AMY1A,EC 3.2.1.11 p21澱粉の分解
アルファ1B アミラーゼ(唾液腺)AMY1B,EC 3.2.1.11 p21澱粉の分解
アルファ1C アミラーゼ(唾液腺)AMY1C,EC 3.2.1.11 p21澱粉の分解
アルファ2A アミラーゼ(膵臓)AMY2A,EC 3.2.1.11 p21澱粉の分解
アルファ2B アミラーゼ(膵臓)AMY2B,EC 3.2.1.11 p21澱粉の分解
マクロアミラーゼ血症
同様の状態にはマクロクレアチンキナーゼ血症(マクロCK血症)がある。
脚注[脚注の使い方]^ アメリカでもそのように呼ばれていた。合衆国生まれのロジャー・パルバースは小さい頃にお腹が痛くなると母親から“Take a diastase.”と言われたという。“Taka-Diastase”をそう呼んでいたのだ(『もし、日本という国がなかったら』集英社インターナショナル 2011年p.248)。
^ 夏目漱石 『吾輩ハ猫デアル
^ 荻原弘道『日本栄養学史』国民栄養協会、1960年。29頁。
^ ⇒EC 3.2.1.1
^ ⇒EC 3.2.1.2
^ ⇒EC 3.2.1.3
^ ⇒EC 3.2.1.68
関連項目
酵素
消化
消化酵素
加水分解酵素
ジアスターゼ消化試験
外部リンク
タカジアスターゼの発明と三共商店(高峰譲吉博士研究会)
典拠管理データベース: 国立図書館
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