1999年にニューヨークのミュージック・ボックス・シアターで再演され、ふたたびピーター・ホールが演出をつとめ、12月15日から翌年5月14日まで173公演が行われた。トニー賞で演劇リバイバル作品賞と、サリエリを演じたデヴィッド・スーシェが演劇主演男優賞を受賞した[8]。モーツァルト役はマイケル・シーン、コンスタンツェ役がシンディ・カッツ、ヨゼフ2世役がデヴィッド・マッカラムであった。
2006年7月にロサンジェルス・フィルハーモニックがハリウッド・ボウルで最新の改訂版の一部を上演した。ニール・パトリック・ハリスがモーツァルト役、キンバリー・ウィリアムズ=ペイズリーがコンスタンツェ役、マイケル・ヨークがサリエリ役であった。レナード・スラットキンがオーケストラを指揮した[9]。
ルパート・エヴェレットが2014年7月12日から8月2日まで、新しく改装されたチチェスター・フェスティバル劇場での『アマデウス』再演に際してサリエリを演じた[10]。ピーター・シェーファーも最後の上演に出席した。
2016年10月から2017年3月にかけて、マイケル・ロングハーストの演出で、ロンドンのナショナル・シアターにて新演出で再演された[11]。ルシアン・ムサマティがサリエリ役、アダム・ギレンがモーツァルト役、カーラ・クロムがコンスタンツェ役、ヒュー・サックスがオルシーニ=ローゼンベルク伯爵役、トム・エッデンがヨゼフ2世役を演じ、サウスバンク・シンフォニアが生演奏を行った。この上演は売り切れて批評でも絶賛され、ムサマティとギレンが同じサリエリとモーツァルト役で2018年に再演されている[12][13]。この上演はナショナル・シアター・ライヴでも上映され、日本でも日本語字幕つきで2018年に上映された[14]。 日本でも1982年、サリエリ役が九代目松本幸四郎(現・二代目松本白鸚)、モーツァルト役が江守徹という顔ぶれで日本語版初演が行われている。好評を博して幸四郎・江守版で1983年、1985年、1986年に再演された。1993年からは、サリエリは引き続き幸四郎、モーツァルトに七代目市川染五郎(幸四郎の息子)を新たに迎えて、1995年、1998年、2004年と再演された。2011年には、幸四郎のサリエリ、モーツァルト武田真治で上演され、2017年幸四郎名として最後のサリエリ、モーツァルト桐山照史で上演された。2017公演中に上演回数450回を迎える。 1984年に映画化され、アカデミー作品賞を含めて合計8部門でアカデミー賞を受賞した。F・マーリー・エイブラハムがサリエリ役でアカデミー主演男優賞を受賞し、トム・ハルスがモーツァルト役を、エリザベス・ベリッジがコンスタンツェ役を演じた。シェーファーと監督のミロス・フォアマンは全編を改訂し、戯曲にはない場面や登場人物も付け加えられた[15]。戯曲は主にサリエリに焦点をあてているが、映画は2人の作曲家双方のキャラクターをさらに掘り下げている。 1983年にはBBCラジオ3がピーター・ホール演出で初演のナショナル・シアター版キャストによる上演を放送している。
日本語版
翻案
映画詳細は「アマデウス (映画)」を参照
ラジオ版