アマチュアレスリング
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女子の過去の階級ライトフライ級フライ級バンタム級フェザー級ライト級ウェルター級ミドル級ライトヘビー級ヘビー級
2002-2013-48 kg51 kg-55 kg59 kg63 kg67 kg72 kg
1997-2001-46 kg51 kg-56 kg62 kg-68 kg75 kg
1987-199644 kg47 kg50 kg53 kg57 kg61 kg65 kg70 kg75 kg

オリンピック、世界選手権、地域総合競技大会、大陸選手権、国内選手権では規定通りの階級で行われるが、それ以外の大会ではワールドカップなど2kgオーバーまで認める大会も一部存在する。
トーナメント

UWWが定めるトーナメントは敗者復活戦を併用したノックアウト方式を採用。ファイナリストに負けた選手が敗者復活戦に回る。準決勝で負けた選手から順にシードされ、ステップラダー方式で3位を決定する。なお、3・5位は(違反行為により順位を剥奪されなければ)それぞれ2名存在し、4・6位はない。3位決定戦が2戦実施され、勝者は3位、敗者は5位となる。ただし、7位以下は勝ち点の合計で決める。チーム対抗の成績も勝ち点で決められる。勝ち点は以下の通り。
5点 : フォール勝ち、警告勝ち、棄権勝ちなど。

4点 : 第1、2ピリオドともテクニカルフォールで勝利。

3点 : 2-1、2-0などの判定勝ち。

1点 : ポイントを奪取しての判定負け。

0点 : ノーポイントの判定負け。

一部の大会では一般的なノックアウトトーナメントなど異なる方式を採用する場合もある。
オリンピックスタイルの服装と用具イヤーガードを装着した選手ヘッドギアを装着した選手

古代オリンピックでは裸体であることが義務であったが、現在の選手はシングレット(Singlet、俗称として「吊りパン」と呼ばれる)と呼ばれるワンピース型のユニフォームレスリングシューズを着用して試合を行う。止血用の白ハンカチ携行も義務付けられている。義務化されてはいないがマウスピースを装着する選手が多い。ジュニア世代の大会を中心に耳介血腫対策用のイヤーガードニーパッドを装着する場合もある。

公式戦で使用するシングレットは青と赤に分かれ、コーナーの色によって決まる。なお、少年少女レスリングでは2001年に赤青の色分けは廃止された。

男子のシングレットはローカット型と規定されていたが、シドニーオリンピックの頃よりハイカットも可能となった。
女子

女子の黎明期は特に規定されておらず、統一されていなかった。Tシャツにローカット型シングレットを重ねる選手も存在したものの、ショートパンツまたはブルマーが主流で、後にレオタードが増え、中には水着を着用する選手もいた。そして世界選手権が始まると男子同様のシングレットに統一された。ただし国内選手権はしばらくレオタード(ユニタード)が中心だった。
問題点

ファッション性のないデザインが若者から支持されず、人気を妨げる要因となっているとの指摘があり、2010年代中頃からアメリカの一部の州がラッシュガードボードショーツの着用を試験的に採用し始めた[5]。これにより、ウィスコンシン州の中学生のレスリング人口は倍増した[5]。他の州でもシングレットを廃止する動きがあり、全米レスリングコーチ協会が2016年にジュニアコーチを対象に実施したアンケートでは回答者3436人のうち75%がルール変更に賛成した[5]。また、ジュニア選手の約7割が練習着としてシングレットを使用していない実態が判明した[5]

同様の問題は日本でも起きており、2020年には宮田和幸らがSNS上で競技人口増加のためのルール改善を提言した[6]。実際に女子ジュニア王者がユニフォームを理由に引退した例がある[6]山本聖子もマスターズ大会での復帰を躊躇する理由の一つであると答えた[6]
プロの参加

柔道家アントン・ヘーシンクローマオリンピックレスリングに出場しようとしていたが、サーカスレスリングの経験のあった彼はプロ選手と判断され出場は叶わなかった。国際柔道連盟では問題となっておらず、1964年東京オリンピック柔道に出場し、金メダルを取っている(柔道選手引退後に全日本プロレスで数年間プロレスラーとして出場し、また指導者として柔道界に復帰している)。

20世紀第四四半期以降、日本では柔道相撲ボクシングのアマチュア競技者がプロ興行へ出場する際の規制は厳しく、現実的にはその競技を引退して出場することになる一方(なお相撲については「アマチュア相撲を引退する」というより「プロ(大相撲)に入門する」と扱われることが多い)、アマチュアレスリング大会はプロレスラーや他の格闘技競技者の参戦も許容されている。しかし、世界的に見ればオリンピックでのプロ解禁は柔道と同じ1992年バルセロナオリンピックからである。また、2009年には日本レスリング協会が中心となりプロアマ問わず多くの格闘技団体を巻き込み、「日本格闘競技連盟」を創設した。また、ドイツ・ブンデスリーガ (en) や、2002年から2007年にかけて活動したアメリカのリアルプロレスリングなど、「プロ選手同士のアマチュアレスリング」を行う興行も存在する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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