『アベンジャーズ』(原題: Marvel's The Avengers)は、マーベル・コミックの同名のスーパーヒーローチームをベースにした、2012年のアメリカのスーパーヒーロー映画である。マーベル・スタジオが製作し、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズが配給する、「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)の第6作である。ジョス・ウェドンが監督・脚本を務め、ロバート・ダウニー・ジュニア、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、トム・ヒドルストン、サミュエル・L・ジャクソンらが出演する。
MCUのフェーズ1の最後の作品として、2012年4月11日にロサンゼルスでプレミア上映され、5月4日に米国で公開された。ウェドン監督の演出・脚本、視覚効果、アクションシーン、演技、音楽などが高く評価され、視覚効果の功績が認められてアカデミー賞(視覚効果賞 )やBAFTA賞にノミネートされるなど、数多くの賞やノミネートを獲得した。全世界で15億ドル以上の興行収入を記録し、数々の興行記録を打ち立て、歴代3位の興行収入と2012年の最高興行収入を記録するとともに、マーベル作品として初めて10億ドルのチケット売上を達成した。2017年、『アベンジャーズ』は、エンパイア誌の投票で、史上最高の映画100本のうちの1本として取り上げられた。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)、そして『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)の3つの続編が公開されている。 神々の国アスガルド
ストーリー
地球では、国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.長官のニック・フューリーが、部下のマリア・ヒルとともに、緊急事態に陥っている研究施設を訪れていた。そこでは、エリック・セルヴィグ博士が研究を進めていた、無尽のエネルギーを秘めた謎の物体、四次元キューブが暴走を始めていた。そこに突如ワームホールが開き、ロキが降臨する。ロキは手にしたセプターでセルヴィグやクリント・バートン(ホークアイ)の心を操り、味方にしてしまった。彼らはキューブを奪い、施設から脱出する。