アプレゲール
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戦後の日本にはアメリカを意識して、リーゼントにサングラスでアロハシャツを着た男性(アロハ族)、水玉やストライプのワンピースを着た女性が登場し、合わせてアプレ族と呼ばれるようになった[8][9]

当時は戦前の価値観・権威が完全に否定された時期であり、その後、既存の道徳観を欠いた無軌道な若者による犯罪が頻発し、彼らが起こした犯罪は「アプレゲール犯罪」と呼ばれるようになった。また徒党を組んで愚連隊を作り、治安を悪化させた。このような面も含めて、「アプレ」と呼ばれるようになった[2]社会学者日高六郎によれば戦後のアプレゲールには戦前信じた天皇制イデオロギーの崩壊による挫折感から慣習に反発する上の世代のグループと、戦後の6・3制義務教育により自己主張の強さのある下の世代のグループが居たとされる[10]

1950年には朝鮮戦争が勃発し日本でも戦後の空気から戦前の空気へと近づいたが、アプレ族はその空気の中でアロハシャツを着ながらジャズの代わりに軍艦マーチを踊っていたという記録がある[11]。その後、1953年に朝鮮戦争が休戦し、1956年にリーゼントではなく慎太郎刈り太陽族が登場することとなる。
日本のアプレゲール犯罪

光クラブ事件(1949年11月24日)

鉱工品貿易公団横領事件(1950年4月19日) - 早船事件とも呼ばれる。

金閣寺放火事件(1950年7月2日)

日大ギャング事件(1950年9月22日)

築地八宝亭一家殺人事件(1951年2月22日)

バー・メッカ殺人事件(1953年7月27日)

カービン銃ギャング事件(1954年6月14日)

脚注[脚注の使い方]
注釈^ フランス語発音: [ap?εgε?] アプレゲー(フ)、アプヘゲー(フ)
^ フランス語発音: [av??gε?] アヴォンゲー(フ)

出典^ 仏:apres(前置詞)?のあとに、あとで、?以降。guerre(名詞)戦争。
^ a b “ ⇒アプリじゃなくて…「アプレ」”. NHK 。ニッポンのポ. 日本放送協会. 2020年10月7日閲覧。
^ 杉野芳子『洋裁 続(子供服婦人服)』 p.75 光文社 1953年 [1]
^ 被服文化協会 編『洋装辞典』 p.10 文化服装学院出版局 1955年 [2]
^ 田中千代『図解服飾事典』 p.10 婦人画報社 [3]
^ 成田順ら編『洋裁手芸事典』 p.94 家政教育社 1956年 [4]
^ アプレゲール コトバンク
^ 『みやぎの女性史』 河北新報社 1999年4月1日 ISBN 978-4873411286
^ 鵜飼正樹、永井良和、藤本憲一『戦後日本の大衆文化』 昭和堂 2000年5月1日 ISBN 978-4812200032
^ 早坂泰次郎『世代論 : 歪められた人間の理解』 p.205 日本YMCA同盟出版部 1967年 [5]
^ 「アロハミリタリ」『海上労働 3(8)』 p.23 国土交通省海事局 1950年8月 [6]

関連項目

戦後

俗流若者論

デモクラシー

昭和一桁

太陽族

カミナリ族


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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