アブドゥル・カラーム
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2012年11月にインドと核ミサイル開発などで競争関係にあった中国に招かれて宇宙開発での中印協力の申し出を受け入れた際はインド世論に注目され[1][2]、2014年11月に北京大学名誉教授の称号を授与された[3][4]

2015年7月27日死去[5]。83歳没。
褒賞

カラームは、少なくとも30の大学から博士号を受けている。さらに、インド最高の民間褒賞を三つも獲得している;1981年パドマ・ブーシャン勲章、1990年パドマー・ヴィブーシャン賞、1997年バーラト・ラトナ賞
政治的見解

様々な政治的論点におけるカラームの見解が、自著「インド2020」において力強く述べられている。彼はこの著書において、2020年までにインドが知識超大国、および先進国へと発展するための目標達成計画を提唱している。カラームは、インドが国際関係においてより強硬な態度を取るべきだという見解の持ち主として知られ、インドの核兵器開発計画における彼自身の成果を将来の超大国としてのインドの地位を保証するものと見なしている。

カラームは、科学技術の分野におけるその他の発展にも積極的な関心を抱いている。彼はバイオ・インプラントを用いて知能を高めるための研究計画を提案した。彼は特許問題に対するオープンソースのソフトウェアの支持者であり、オープンソース・ソフトウェアが広く一般利用されるようになることで、より多くの人びとに情報技術の恩恵がもたらされると信じている。
個人生活

カラームは厳格な規律を守っている。菜食主義、絶対禁酒主義、禁欲主義を実践している。クルアーン(彼の家族の信仰であるイスラームの主要な聖典)と、『バガヴァッド・ギーター』(インドの多数派を占める信仰ヒンドゥー教の主要な聖典)の両方を読むと信じられている。

カラームは、ティルヴァッルヴァルが著したタミル文学の古典詩集『ティルックラル』の研究者でもあり、そのため演説の中でこの詩集からの引用がなされることも多い。実際これまで行った大抵の演説において少なくとも一節が引用されている。

カラームはいくつか啓発的な本も著しており、なかでも最も著名なのが若者の志を鼓舞するために書いた自伝Wings of Fireである。ほかにもGuiding Souls: Dialogues on the Purpose of Lifeでは、彼の精神的な側面をうかがわせている。
脚注^ “インド元大統領が北京大学に招かれる、中国側の狙いは宇宙太陽光発電の共同研究か―インドメディア”. Record China (2012年11月16日). 2019年3月27日閲覧。
^ “China professor: Abdul Kalam not just India’s scientist but of the world”. IndianExpress (2015年7月19日). 2019年3月27日閲覧。
^ “APJ Abdul Kalam is honorary professor in top Chinese University”. GKToday (2014年11月7日). 2019年3月27日閲覧。
^ “ ⇒印度前???拉姆博士接受北京大学名誉教授称号,入?“大学堂”?尖学者?学??”. University of Beijing (2014年11月14日). 2019年3月27日閲覧。
^ カラム元インド大統領が死去 「ミサイルの父」 産経新聞 2015年7月28日閲覧

公職
先代
コチェリル・ラーマン・ナラヤナン インド共和国大統領
第11代:2002年 - 2007年次代
プラティバ・パティル










インド共和国大統領
大統領

ラージェーンドラ・プラサード 1950-1962

サルヴパッリー・ラーダークリシュナン 1962-1967

ザーキル・フセイン 1967-1969

(欠員) 1969

ヴァラーハギリ・ヴェンカタ・ギリ 1969-1974

ファフルッディーン・アリー・アフマド 1974-1977

(欠員) 1977

ニーラム・サンジーヴァ・レッディ 1977-1982

ギャーニー・ジャイル・シン 1982-1987

ラーマスワーミ・ヴェンカタラマン 1987-1992

シャンカルダヤール・シャルマー 1992-1997

コチェリル・ラーマン・ナラヤナン 1997-2002

アブドゥル・カラーム 2002-2007

プラティバ・パティル 2007-2012

プラナブ・ムカルジー 2012-2017

ラーム・ナート・コーヴィンド 2017-2022

ドラウパディ・ムルム 2022-

大統領代行

ヴァラーハギリ・ヴェンカタ・ギリ 1969

ムハンマド・ヒダーヤトゥッラー(英語版) 1969

バサッパ・ダーナッパ・ジャッティ(英語版) 1977

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