アフリカ開発会議
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また直前のG20大阪サミットで確認された「質の高いインフラ投資に関するG20原則」を「歓迎する」とし[22]、透明性と持続可能性のある債務のありかたを示すことで[21]、「借金漬け外交」で過剰な融資の政治的見返りを求める中国を間接的に牽制した[20][22]。海洋安全保障についても、やはり中国の海洋進出を踏まえて「国際法の諸原則に基づくルールを基礎とした海洋秩序の維持」を訴えた[21]。経済連携については、政府主導を主とする中国のアフリカ支援との差別化として、民間ビジネスを活性化することでアフリカ経済の自律的な発展につなげるべく、「アフリカ開発における民間部門の役割を認識」と述べた[21]。また過去に日本が果たしたアジア諸国の開発支援の経験がアフリカでも有用であることを確認した[21]。加えて、日本の安保理常任理事国入りを念頭に「安保理を含む国連諸組織を早急に改革する決意を再確認」すると明記した[21]

公式サイドイベントとして開かれたビジネスEXPOには、前回より1.5倍増の156社・団体が出展し、インフラ・製造業・医療など多くの分野の日本企業が、中長期的に成長が見込まれるアフリカ市場をターゲットとする商品やサービスの提案を行なった[23]

サハラ共和国は、アフリカ連合単独の招待という形で参加が認められ、会場には「SAHRAWI REPUBLIC」のプレートが用意された[24]。国家元首が参加する会合で、国旗・国名を出さないことは外交儀礼上適切では無いからだが[17]、参加国の国旗は掲げさせず、国名だけ掲示する折衷案となった[25]。また、日本としては引き続き「日本が国家承認していない主体」[26]が勝手に参加したという認識であり、従って参加国・地域には数えられていない[27]
TICAD VIII

第8回アフリカ開発会議(TICAD8)は2022年8月27日から28日にチュニジアで開催された[28]。日本とアフリカ諸国に加え、AU議連、国際機関、民間企業、市民社会が参加。オンラインを活用(アフリカ48か国から20名の首脳級が参加。)。 岸田総理大臣はオンラインで参加。林外務大臣(総理特使)がサイード・チュニジア大統領及びサル・セネガル大統領(AU議長)とともに対面参加。

サハラ共和国代表は、チュニジア側の判断で招待した。モロッコはチュニジアに反発してTICAD8への参加を見送り、相互に大使を召還する事態となった[29]。また、ギニアビサウもモロッコに同調して、ウマロ・シソコ・エンバロ大統領はTICAD8から退席した[30]
会議一覧

会合議長開始終了開催地会場等
1第1回アフリカ開発会議
東祥三1993年10月5日1993年10月6日東京都
2第2回アフリカ開発会議1998年10月19日1998年10月21日東京都
3閣僚レベル会合田中眞紀子2001年12月3日2001年12月4日東京都港区赤坂プリンスホテル
4第3回アフリカ開発会議森喜朗2003年9月29日2003年10月1日東京都
5アジア・アフリカ
貿易投資会議川口順子2004年11月1日2004年11月2日東京都港区赤坂プリンスホテル
6平和の定着会議塩崎恭久2006年2月16日2006年2月17日アディスアベバ
7持続可能な開発のための
環境とエネルギー閣僚会議岩屋毅2007年3月22日2007年3月23日ナイロビ
8第4回アフリカ開発会議福田康夫2008年7月7日2008年7月9日神奈川県横浜市横浜国際平和会議場
9第5回アフリカ開発会議安倍晋三2013年6月1日2013年6月3日神奈川県横浜市横浜国際平和会議場
10第6回アフリカ開発会議ウフル・ケニヤッタ(ケニア)
デビー・イトゥノ(チャド共和国)
安倍晋三(日本)2016年8月27日2016年8月28日 ケニアケニヤッタ国際会議場


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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