同じく一角であるアイスホッケーは、アフリカ系選手の数が極めて少ない。2009年4月の時点では、NHL全体でアフリカ系アメリカ人選手は7人しかいない[† 5]。アイスホッケーだけに限らず、ウインタースポーツには「白人のスポーツ」という偏見が未だに根強く存在し、アフリカ系選手の進出は進んでいない。それでも2006年には、トリノ五輪スピードスケート男子1000mでシャニー・デービスがアフリカ系として初の冬季五輪金メダリストになったりもしている[27]。
陸上競技では、特に短距離走の分野でアフリカ系選手の活躍が目ざましい。カール・ルイスを筆頭に、数多くの五輪金メダリストを輩出している。一方、重量挙げにおいてはアフリカ系選手が活躍することは少ない。
ボクシングなどの世界でも、アフリカ系アメリカ人は無くてはならない存在になっている。モハメド・アリを筆頭に輩出している。一方総合格闘技においてはアフリカ系選手の活躍は少なく、特に柔道などの組技系格闘技においてはアフリカ系選手の占める割合は非常に少ない。
水泳においては、ウインタースポーツと同様に偏見によりアフリカ系選手の進出が進んでいないが、2000年のシドニー五輪でアンソニー・アービンがアフリカ系アメリカ人として初めて米国水泳代表に選ばれ、男子50m自由形で金メダルを獲得した。
競馬においても、かつてはアイザック・マーフィーやジミー・ウィンクフィールドらに代表されるアフリカ系の騎手の活躍している時代が存在していた。奴隷時代に牧童として使役されていた若年者が、奴隷解放宣言後に騎手として転向した例が多く、10代前半からデビューするのが一般的であった。19世紀末は特に顕著で、1875年の第1回ケンタッキーダービーでは出走馬15頭のうち14頭がアフリカ系騎手を背にしていたほどである。しかし1920年代に入るとアフリカ系騎手はほとんど消え失せ、現在ではほぼ見かけることがない。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 英語発音: [?afr?k?n??m?r?k?n] アフリカナメリカン
^ アメリカ英語発音:[?afro???m?r?k?n] アフロウアメリカン
^ アメリカ英語発音:[?ni??ro?]/イギリス英語発音:[?ni??r??] ニーグロウ
^ アメリカ英語発音:[?n???r] ニガー、イギリス英語発音:[?n???(r)] ニガ
^ カナダなどの他国籍選手を加えても、25人と少数である(List of black ice hockey players参照)
出典^ “ACS DEMOGRAPHIC AND HOUSING ESTIMATES: 2017 American Community Survey 1-Year Estimates”. United States Census Bureau. 2018年4月5日閲覧。
^ ⇒“米陸軍、「ニグロ」表記容認の内部規定を削除 謝罪も表明”. CNN. (2014年11月8日). ⇒http://www.cnn.co.jp/usa/35056286.html 2014年11月10日閲覧。
^ Debra J. Dickerson (January 22, 2007). ⇒Colorblind ? Barack Obama would be the great black hope in the next presidential race ? if he were actually black. salon.com. ⇒オリジナルの2010-09-24時点におけるアーカイブ。. ⇒http://www.salon.com/news/opinion/feature/2007/01/22/obama/ 2010年10月7日閲覧。.
^ ⇒Debra Dickerson - The Colbert Report - 2/8/07 - Video Clip 。