アフリカ系アメリカ人
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しかし法的な差別が撤廃され、それがゆえに「自由な国家」であることを標榜する現在においても、白人が多数を占めるアメリカ社会での少数派(約20%)である黒人に対する差別意識は根強く残り、白人に比べて低学歴の貧困層が多い。

現在、黒人社会において質の高い公教育を提供する行政実験が行われており、特別な家系ではない黒人の子女がハーバード大学を代表とする多くの名門校に進学する実績を挙げつつある。

特にスポーツ界における黒人選手の活躍には目覚しいものがあり、恵まれた運動神経であるために少数民族であるにもかかわらず大いに活躍し、黒人アメリカンフットボール選手はNFL全体の約65%、黒人バスケットボール選手はNBA全体の約80%という大多数を占めている。人口に対してのNFLにおける成功者の比率は、圧倒的と言われる太平洋諸島系に次いで堂々の2位と目されている。しかし、他国ではモータースポーツ水泳ウィンタースポーツにおける黒人の進出、成功があるにもかかわらず、アメリカにおいては現在もほとんど進出していない。

スポーツ選手、俳優、芸能人、政治家、実業家として活躍を見せ、アーン・ダンカンは多くのアフリカ系の有名人の友人がいる。後に黒人の社会的地位が向上し、コリン・パウエルコンドリーザ・ライスロデリック・レイナー・ペイジロナルド・カークマイケル・スティールなど国政の中枢にまで登り詰める人物が目立つようになった。そして、2009年には、ケニア人(黒人)の父とアメリカ人(白人)の母を持つバラク・オバマが初の黒人大統領として第44代アメリカ合衆国大統領に就任するなど、差別解消運動の成果が顕在化しつつある。
南部回帰

アフリカ系アメリカ人の北東部などから南部への移住が、さまざまな理由でこの10年間に急増している[8]。.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節の加筆が望まれています。

被差別「アメリカ合衆国の人種差別#アフリカ系住民に対する差別」も参照

アフリカ系アメリカ人は1862年の奴隷解放から100年経過した後の、20世紀初頭においても、差別待遇は残り続けていた。スポーツや歌手や俳優などでも白人から差別を受け、キング牧師の登場まで学校、レストラン、トイレ、バスも人種で分けられる形となっていた。差別的な警官により暴力を受け、誤射の凶弾に倒れたりする事もあり、裁判でも黒人が白人より重い刑を受けたり死刑執行率が高い場合もあった。そのためロス暴動のような差別への怒りの暴動が頻繁に発生する。

現在は多くの黒人が歌手、俳優、スポーツ選手、政治家として活躍して人気を見せている。オバマ大統領の就任は白人層からも大いに歓迎され、半世紀前に比べ遥かに差別意識が薄れてきたといえよう。しかしKKKのような白人至上主義運動は消滅せず、未だに存在し続けている。完全に差別が消失したわけではなく、黒人の社会的地位上昇のために、就職や大学の採用試験などの合格枠を人種で区別する事を逆差別と感じる反黒人感情の白人が増えた。また2010年代においても、前述と類似した事件や騒動が発生しており、近年でもこの差別感情が根強く残り続けている事実を反映している[9][10][11][12]

しかし訴訟大国アメリカでは黒人差別で訴えられる事例があり、例えばアフリカ系の消防士の食事にドッグフードを混入する人種差別的な行為で3億円余の賠償金を支払う判決があったために、黒人差別は社会的にタブー視されている。
他人種との対立

近年は、従来の「白人 対 黒人」という対立だけでなく、アフリカ系アメリカ人と他マイノリティとの対立が表面化することも少なくない。
アジア系アメリカ人との対立

黒人とアジア系アメリカ人の対立は、1992年のロサンゼルス暴動での韓国系アメリカ人との対立に始まり、現在も断続的に発生している。

黒人ボクサーのフロイド・メイウェザー・ジュニアは、フィリピンの国民的英雄マニー・パッキャオに対し人種差別的な挑発をしたとして話題となった[13]。メイウェザーは過去にも、台湾系アメリカ人のNBAスター、ジェレミー・リンへの差別発言で物議を醸している[14]


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