アバター_(2009年の映画)
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その他の声の吹き替え:広瀬彰勇小形満大黒和広川島得愛石住昭彦世古陽丸乃村健次川田紳司込山順子大西健晴紗ゆり森結花庄司宇芽香船木真人片貝薫永木貴依子

設定「en:Fictional universe of Avatar」も参照
ナヴィ
パンドラに住む生物の中では最も知能の発達した種族の一つである巨人型有尾人種。身長は3メートル前後で、青い縞模様の肌、動く耳、大きな目、ネコのような鼻、犬歯、物をつかめる尾が特徴。首は人間の2倍の長さがあり、手足の指は4本。人間のDNA構造と良く似た組織構造をしている。骨格は天然の炭素繊維で補強されていて簡単には死なない。体力・敏捷性・器用さ・運動神経は地球人類のおよそ4倍になる[8]。原始的又は野生的な暮らしだが、星の自然の仕組みと密接に発展した独自の高度な文化を有する。後頭部から尾の様に伸びた長い巻き毛部分の先端に収められているフィーラー(Queue)を用いて生体電流による情報交感能力を持っており、それはパンドラの動物につなげることができる。この直接的なリンクにより動物と心を通わせることが可能で、仲間を呼びよせたり交通手段としてあやつることができる。なお、ナヴィのことを劇中ネイティリが後述のナヴィ語で「ネリ」と呼んでいるが、公式ガイドブックによるとナヴィ語でも「ナヴィ」である。
ナヴィ語
ナヴィが話す言語。地球の言語とは異なっているので、地球人ジェイクはネイティリから教えを受けても話せるようになるには苦労を要し、劇中後半で大勢を前に演説を行う際には通訳を必要とした。なお、オマティカヤ族はかつてグレイスの作った学校で地球語(英語)を教わっているので、ナヴィの部族としては唯一英語を話せる。
アバター
ナヴィと人間の人造ハイブリッド種。被験者たる人間のDNAとナヴィのDNAを掛け合わせて造られた人造生命体であり、個体としての意識はなく、脳の活動は、媒体交信者を必要としている。つまり、パンドラ生命体系の特有の生態交感能力を応用して、外部機械的神経介入によって動かす事の出来るバイオ科学で造られたマリオネットである。操作するに当たっては被験者との同調率が高くないと出来ない為、DNAの一致しない他人では操作出来ない。ジェイクは双子だった為に選ばれた特殊ケース。アバターとリンクしている間、被験者側は眠っている状態であり、アバター側が眠りに付くと被験者側が目覚める。ただ、トラブルなどでリンクが絶たれてしまった場合アバターは昏睡状態に陥り、その間まったくの無防備となってしまう。また、リンクした状態でアバターが死亡しても操縦者が死ぬことはないが、激しい痛みは受けてしまう。ナヴィ達(オマティカヤ族)には“ドリームウォーカー”と呼ばれている。人類は当初アバターを使ってナヴィの人々に英語を教えたり、人間の文化などを伝えるプロジェクトもあったが映画開始の時点ではそのプロジェクトは頓挫している。アバターは人間のDNAが入っているため、指は4本ではなく5本であり、眉毛も生えておりえておらず、眼球のサイズも小さくなっている[9]
衛星パンドラ
アルファ・ケンタウリ太陽系の巨大ガス惑星ポリフェマス最大の衛星。地球からの距離は4.37光年(航行時間は約6年)。大きな大陸はなく、火山活動や地熱活動が活発。重力が地球の80%と小さいため、ジェイクに、高度の高い空中から落下しても怪我一つしないというスーパーマンの設定にも似た行動の自由を与えている。しかし、大気圧が増大しているため物体の加速度と必要なエネルギー量は地球よりも負荷が大きい。衛星の大気は、揮発成分(二酸化炭素、キセノン、硫化水素)が多く、地球人は自然呼吸ができない。揮発成分以外の大気組成は地球の大気とあまり変わらず、揮発成分を取り除くフィルターマスク「エグゾパック」を装着して呼吸できる環境としている。ジェイクが新兵と共にパンドラに到着した場面で、上官が「エグゾパック無しだと20秒で意識を失い、4分で死亡する」と説明して装着するよう促している。劇中で、クオリッチ大佐が短時間ながら息を止めた状態でパンドラの大気内で活動する場面が3度あった。前者では気密を保っていたドアを開けっ放しにしたために、その場に居合わせた者達はエグゾパックを装着して慌てて逃げ出している。アバター・フライト・オブ・パッセージでは、沿岸の波は地球よりも遥かに大きいことが示唆されている。
アンオブタニウム
パンドラに存在する超伝導物質。地殻中のアンオブタニウムが作り出す強力な磁場により、巨岩が天空に浮いている「ハレルヤ・マウンテン」や磁力線に沿って岩がアーチ状になっている「ストーン・アーチ」などの特異な地形が見られる。オマティカヤ族が住居としている巨木「ホーム・ツリー」の地下にアンオブタニウムの鉱脈が存在する事が人間との争いの発端となっている。地球では1kgあたり2000万ドルで取引される。
ハレルヤ・マウンテン(空に浮く山)
アンオブタニウムの力によって、パンドラの地上から数千メートル上空に無数に浮かぶ一枚岩で、つる草が生い茂っている。ナヴィにとって神聖な場所。空に浮かぶ地層の塊がいっせいに崩れることがあるため、ナヴィは「とどろく岩」と呼んでいる。最も大きな山のひとつ「モン・ベリタス(真理の山)」では、ナヴィにとって非常に重要な通過儀礼イクニマヤ(イクランを1匹選び絆を結ぶ儀式)が行われる。
ストーンアーチ
鉄鉱石を多く含む複合岩。アンオブタニウムによってうまれた強い磁場に引き寄せられた岩石が融解し、冷えて固まって地層が形成されている。地層の石は長い年月を経て侵食され、アーチ状になった。強力な磁場は、航空機のナビゲーション・システムを狂わせる。
パンドラの生物
動植物の両方が夜光能力を持つ。パンドラに生息する全ての動物の骨は、炭素繊維複合材でできている。また、動物の多くは地球に比べて巨大で、複数の目・6本脚・複数の呼吸孔と蓋・フィーラー・胴体にも呼吸器官を持ち、植物の特徴も持つ。ほとんどの植物には、人間の食用に適さない化合物が含まれる。多くの種ではトゲやサヤに毒がある。
エイワ
星全体に張り巡らされた植物による神経線維ネットワークの総称。パンドラに生息する生命体すべてが繋がっている。パンドラの女神的存在であり、ナヴィは「魂の木」にフィーラーを繋げる事でアクセスできる。
地球と地球文明
劇中、地球の様子はほとんど出てこないが、ジェイクによって、地球は「瀕死」の状態と表現されている[10]。地球から数光年離れたパンドラでの星開発、持込まれる重装備の兵器及びメカ、さらにクオリッチ大佐の台詞で、自分の顔の傷は地球では完治する、とあることから、地球人の科学・バイオ科学・医療技術等は2009年現在よりも相当発達している2154年の設定である。
RDA
Resources Development Administration(資源開発公社)の略。未来版の営利主義の植民地開拓会社の設定で、劇の中心的モチーフである侵略者対ネイティブの「侵略者」である。RDAはアンオブタニウム採掘のためにパンドラに進出する。民間軍事会社としての側面も持っており「Sec-Ops」と呼ばれる軍事組織を保有している。パンドラには多くの兵員や作業員のほかにもSA-2サムソン、スコーピオンガンシップ、ドラゴン、AMPスーツなどの重戦力を持ち込んでいる。RDAの起源は、アメリカン・ドリーム的な設定で、21世紀初頭にシリコン・バレーで2人の若者が自宅のガレージで始めたごく小さな会社が、ほんの数十年でほとんど政府のような役割すら担うような世界最大の企業へと大成長を遂げたとしている。
スカイピープル
ナヴィ(オマティカヤ族)が地球人に対して用いる異称。理由は劇中で明確に語られていない。単純に宇宙船に乗って空からやって来た「宇宙人」のことを示している。ナヴィの言葉は、科学技術を駆使した文明社会と対照的に映るようにナイーブな語彙を選んで設定されている。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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