2013年、朝鮮民主主義人民共和国当局に対し人工衛星「光明星3号2号機」打ち上げを「弾道ミサイル発射実験」であるとして、また2012年の米国の核実験や米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ」「フォールイーグル」に対抗する一連の措置を採ったことについて「核実験を行った」として一方的な抗議活動を行い、関係の複数サイトを攻撃。サイト「わが民族同士」をハッキングした問題で、サイトに関する情報などを公開した。 2015年2月8日、中国メディア・澎湃新聞
過激派組織ISILへ宣戦布告
2015年11月17日、「ISフランス州」名義でパリ同時多発テロ事件の犯行声明を出したことを受けて、大規模なサイバー攻撃を仕掛けると予告する動画をYouTubeにて公開した[46][47]。 カナダの15歳の少女がネットいじめによって自殺したことを受け、アノニマスはいじめの主犯格とされる男の名前と住所をネット上に公開した[48]。 2015年11月5日、クー・クラックス・クランの支持者とする約1000人の名前を公表した。ハッキングではなく、専門家への取材とデジタル諜報やソーシャル・エンジニアリングを使ったとしている[49]。 Qアノンとは、FBIが「民主主義の脅威」と名指しした、アメリカ合衆国を拠点とする右派陰謀論集団(あるいは自国産テロリスト)である。アノニマスとQアノンは「4chan発祥のグループ」という点で共通しているが、思想性は全く異なる。アノニマスは検閲や規制に反対するハッカーたちの緩やかな集まりであるのに対し、後者は排外主義的な性質を持ったオルタナ右翼の集まりである。 2018年8月5日、アノニマスは「断固として許すわけにはいかない。お前たちと一戦交えるつもりだ、覚悟しろ。証拠も何もなくても信じてついてくる愚か者だけが、お前たちの仲間だ」としてQアノンのフォロワーの個人情報を晒した[50]。またアノニマス創設者のオーブリー・コトルは、Qアノンのスポンサーであるジム・ワトキンス(2ちゃんねると8chanの運営者。Qアノン主宰者であるロンの父親)にも攻撃を行っている[51]。 2020年2月、アノニマスは国際連合のウェブサイトをハッキングし、1971年以来、国連に加盟していない台湾(中華民国)のページを作成した。ハッキングされたページには、台湾の旗、中国国民党のエンブレム、台湾独立の旗、そしてアノニマスのロゴとキャプションが掲載された[52]。 2022年2月25日、アノニマスのTwitterアカウントは、ロシアのプーチン大統領が命じたウクライナ侵攻への報復として、ロシア連邦に対してサイバー作戦「OpRussia」を開始したと宣言した[53]。この作戦は名実ともにアノニマス史上最大のオペレーションとなっている。以下、時系列順に経過を示す。
ネットいじめの犯人探し
KKK名簿の公表
Qアノンへ宣戦布告
2020年代の活動
国際連合のサイトに台湾のページを作成
OpRussia(ロシアへ宣戦布告)「2022年ロシアのウクライナ侵攻」、「ロシア・ウクライナ危機 (2021年-2022年)」、および「ウクライナのサイバー攻撃
OpRussiaの経過
2月25日 - ロシア国防省のホームページがサーバーダウン[54]していることが確認された。アノニマスの標的となったウェブサイトには、国営メディアのRT.comなども含まれる[53][55][56][57][58]。RTの広報担当は「アノニマスの宣言後、RT.comは1億個の機器を通した大規模なDDoS攻撃の標的になっている」と伝えた。
2月26日 - アノニマスのTwitterアカウントは、世界中のハッカーと連携を強めるために、次のように宣言した。世界中のハッカーたちよ、#Anonymousの名の下にロシアを標的にせよ。我々はロシアを許さない、忘れないということを彼らに知らしめるのだ。アノニマスはファシストたちを手中に収めている。いついかなる時も、だ。
愚か者が他の愚か者を暴力に導き、世界がカオスになったとき、私たちは無力だと感じるかもしれない。しかし、私たちは決して無力ではない。暗闇の中のたった1つの理性の声でさえ、多くの人にとっての光の道しるべとなり得るのだ。声を上げろ。耳を傾けろ。きみのすることすべてにおいて、正しくありなさい。 ? Anonymous(@YourAnonTV)Twitter, February 26, 2022.[59][60]
2月27日 - 報道管制が敷かれたロシアの国営テレビを電波ジャックし、ロシア国民にウクライナ情勢を伝える映像を流したと伝えた[61]。
3月7日 - 複数の放送局やストリーミングサービスをハッキングし、ウクライナの戦争映像を流したという声明を出した[62]。標的となったのは国営テレビの「Russia24
3月17日 - ロシアのデジタル省は「政府のウェブサイトが前例のないサイバー攻撃を受けており、海外からのアクセスをフィルタリングするなどの技術的対応を取っている」と表明した[64]。
3月21日 - アノニマスはロシアに残るグローバル企業に対して、48時間以内にロシアから撤退しなければ攻撃すると警告した[65][66]。
3月22日 - ロシアでの事業を継続している食品飲料大手のネスレにサイバー攻撃を仕掛け、10GBの機密データを窃取したと伝えた[67]。