プロデビューは、1954年パリのフランス国立高等演劇学校(コンセルヴァトワール)を卒業後、コメディ・フランセーズの舞台に立った時である。彼女は、劇団に1957年まで残り、出演の合間には、テレビやラジオ、パリのナイトクラブへの出演も行っていた。映画には1955年にデビュー、暗黒街での不審な悪女を演じることが多かった。1956年シュザンヌ・ビアンケッティ賞を受賞。彼女のイメージが変わるのは1960年出演したルキノ・ヴィスコンティ監督の『若者のすべて』からである。この作品で共演したレナート・サルヴァトーリと結婚し、死別するまで一緒だった。60年代初めには、ヴィスコンティやマルコ・フェレーリ監督のイタリア映画の作品に出演、60年代後半はルルーシュ作品に出演するが、70年代は彼女より若いイザベル・アジャーニなどの新人の母親役として活躍した。だが、60年代、70年代でもコメディ・フランセーズの経験を基にコメディ映画にも出演している。多数の映画に出演しているが、日本未公開作品が多い。
2011年2月28日、アルツハイマー病のためパリ市内の病院で死去。79歳没[1]。
主な出演作品
殺人鬼に罠をかけろ Maigret tend un piege (1958)
若者のすべて Rocco e i suoi fratelli (1960)
悪徳の栄え Le Vice et la vertu (1962)
悪い女 Le Crime ne paie pas (1963)
いっちょう頂き La bonne soupe (1964)
マンハッタンの哀愁 Trois chambres a Manhattan (1965)
パリのめぐり逢い Vivre pour vivre (1967)
Erotissimo
表
話
編
歴
ヴォルピ杯(女優賞)
1934?1968年
キャサリン・ヘプバーン (1934)
ポーラ・ウェセリー (1935)
アナベラ (1936)
ベティ・デイヴィス (1937)
ノーマ・シアラー (1938)
ルイーゼ・ウルリッヒ (1941)
クリスティーナ・ゼーダーバウム (1942)
アンナ・マニャーニ (1947)