海外のアニメーターにはフリーランスで作業を手懸ける者が多く、その分野ではエンターテインメント領域で働く人間のための特別な社会保障制度が存在している。特にフランスにおいてはその制度で健康保険や年金が設けられている他、年に1回「Conges Spectacles」(エンターテインメント産業界の休暇の意)という有給休暇が1カ月分与えられることが最大のメリットとなっている[注 2]。基本は自己申告制であり「ここからこの辺りまで休暇を取りたい」と伝えると、そこから1ヶ月分の給料を手渡されるようになっている。ただし、その前年にあまり働いてなければこの給与が少なくなってしまう欠点を孕んでいる[37]。
中国では平均月収が日本円換算(2021年時点)で45?52万円という高収入の職業として認識されており、美術系の大学を卒業した者が集まっている[29]。国内企業が日本のアニメの動画と仕上げを多く引き受けている[4]。 アニメーターを養成する専門学校や美術系の大学を卒業した者が多い[4]。 製作会社が独自に教育を行っているが[38][4]、多くは私塾扱いのため有償や社員限定などの制限があり在留資格なども取得できない[39]。 以下の国家資格が存在する。
教育
日本
フランス
資格レベルIII - DMA Cinema d'animation
脚注[脚注の使い方]
注釈^ この金額自体、正社員として雇用されるサラリーマンの手取り額の30%にも満たないうえ、さらに社会保険料や所得税など経費も引かれるため、アニメーターの「最終的な手取り額」は5万円にも満たないことも珍しくない。
^ この社会保障制度は、映画や演劇などエンターテインメントの分野領域で、規模などが大きな会社に長期所属するわけではない「Intermittents du Spectacle」(エンターテインメント産業界の不定期労働者の意)という不定期に働く人間が対象とされている。
出典^ a b 好況アニメ産業が抱える「ブラック労働」 クオリティ劣化でブーム終了に繋がる懸念も
^ a b c “「アニメの絵を自動で描く」AIが出現――アニメーターの仕事は奪われるのか?
^ “アニメ『弱虫ペダル』からデジタル作画の現在を学ぶ 。京都精華大学