アニバル・トロイロ楽団の録音は、かなり多作であり、1975年まで楽団は続いていた。有名な人材を輩出していた。1940年代のSP時代は速度を重視した端正なテイクで知られていたものの、1960年代のLP時代からはタンゴの現代化には逆らえず和声やテクスチュアに豊饒さが感じられるものになった。1970年代はトロイロの技巧の衰えも感じられるものの、最後までタンゴの保守本流を意識したテイクを生み出し続けた。
歌手では、ロベルト・ゴジェネチェ Roberto Goyeneche
、エドムンド・リベロ Edmundo Rivero がいた。トロイロ楽団の演奏でリベロが歌うタンゴ 「スール」 は、今でもよく聴かれている。ピアノでは、オルランド・ゴニ Orlando Goni や、ホセ・バッソ Jose Basso がいた。
ある日、トト・ロドリゲスというバンドネオン奏者が病欠していたその日に、バンドネオンの腕前をアニバル・トロイロの前で披露して即決でトロイロ楽団に採用になったというアストル・ピアソラ Astor Piazzolla のエピソードは有名である。 有名な作品
作品
Maria - マリア
La ultima curda - 最後の酔い
Sur - スール
Responso - レスポンソ
Garua - 氷雨
Che Bandoneon - チェ・バンドネオン
Barrio de tango - タンゴの街
La Trampera - ラ・トランペーラ
脚注[脚注の使い方]^ ⇒http://www.elortiba.org/doc/Anibal_Troilo.xls
外部リンク
アニバル・トロイロ - 10 Tango.com
⇒Anibal Pichuco Troilo - sitio oficial (スペイン語・英語・日本語)
⇒Todotango - Anibal Troilo (スペイン語)
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