『ローリング・ストーン』誌が選出したオールタイム・グレイテスト・ソング500(2010年版)では56位にランク・インしている[7]。また、ロックの殿堂公式サイトで選出された「ロックン・ロールを形作った500曲」の中にも含まれている[8]。 1976年7月、デイヴ・グッドマンのプロデュースによりデモ・レコーディングが行われ、この時の音源は、海賊版として出回っていたアルバム『スパンク』が2006年にサンクチュアリ・レコードから正規発売された際、CDボーナス・トラックとして収録された[9]。続いて10月10日にグッドマンのプロデュースによりレコーディングが行われるが、このヴァージョンは発表が見送られ、後に『スパンク』に収録される[9]。 そして、バンドはクリス・トーマスをプロデューサーに、ビル・プライスをエンジニアに迎え、ロンドンのウェセックス・スタジオでレコーディングを行う[3]。トーマスはこの時、スティーヴ・ジョーンズのギター・リフを何度もオーバー・ダビングした[3]。 シングル「アナーキー・イン・ザ・U.K.」は、ロンドン・パンク初のシングルとして知られるダムドの「ニュー・ローズ」より1カ月後に発売された[1]。B面にはデイヴ・グッドマンがプロデュースした「アイ・ワナ・ビー・ミー」(『勝手にしやがれ!!』には未収録)が収録されたが、初回盤にはB面にもクリス・トーマスの名前が記載されるというクレジット・ミスがあった[10][11]。 オリジナル・リリース時は全英シングルチャートで最高38位を記録し[4]、イギリス国内で5万5千枚以上を売り上げるが[6]、リリースから1カ月半もたっていない1977年1月6日、所属レーベルのEMIはバンドの素行不良を理由に、契約を解除する声明を出した[12]。 アルバム『ザ・グレイト・ロックン・ロール・スウィンドル』(1979年)には2種類の別ヴァージョンが収録され、そのうち「アナーキー・イン・ザ・U.K.(シド・イン・パリス)」はフランス語詞となっている。 この曲はその後も全英チャート入りしている。1992年にはヴァージン・レコードから再発シングルが発売され[13]、全英シングルチャートではオリジナル・リリース時を上回る33位に達した[4]。また、2007年10月13日付の全英シングルチャートでは70位となっている[4]。 なお、ジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)がセックス・ピストルズ脱退後に結成したパブリック・イメージ・リミテッドのライヴでも「アナーキー・イン・ザ・U.K.」が歌われたことがあり、1983年10月31日にドイツのテレビ・ショウに出演した時のライヴ音源は、アルバム『Live at Rockpalast 1983』に収録されている[14]。 「アナーキー・イン・ザ・U.K.」は、『ハロルド・スミスに何が起こったか?
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