医療従事者による気道確保(気管挿管)。
薬物療法
アドレナリン
アドレナリン(ボスミン0.3mg)筋注を行って反応が悪ければ数分毎に追加投与を要する場合もある。小児の場合は0.01mg/kgずつ行い、最大0.3mg/kgである。数リットルに及ぶ十分な補液が必要なこともある。実臨床上は筋注か皮下注かに拘るよりも「一回量」とその「頻回の繰り返しの要否の判断」が重要である(アドレナリンWikipediaも参照)。
抗ヒスタミン薬
全身性蕁麻疹、血管性浮腫の場合はH1ブロッカー特にジフェンヒドラミンを1mg/kgか2mg/kg、4時間から6時間ごとに点滴する。H2ブロッカーであるラニチジンを併用することも多い。
β作動薬
気管支痙縮に対しては気管支喘息と同様にβ刺激薬
日本アレルギー学会の『アナフィラキシーガイドライン 2014』では、初期対応の手順として下記内容が記載されている[4]。 語源は、ギリシャ語で「再び」などを意味し、行為の反復などをあらわす接頭辞である?να-(ana-)と、同じくギリシャ語で「見張り、警戒」などを意味するφ?λαξι?(phylaxis)である。
バイタルサインの確認循環、起動、呼吸、意識状態、皮膚、体重を評価する。
助けを呼ぶ可能なら蘇生チーム(院内)または救急隊(地域)。
アドレナリンの筋肉注射0.01mg/kg(最大量:成人 0.5mg、小児 0.3mg)、必要に応じて 5?15分毎に再投与する。
患者を仰臥位にする仰向けにして 30cm程度足を高くする。呼吸が苦しいときは少し上体を起こす。嘔吐しているときは顔を横向きにする。突然立ち上がったり座ったりした場合、数秒で急変することがある。
酸素投与必要な場合、フェイスマスクか経鼻エアウェイで高流量(6?8L/分)の酸素投与を行う。
静脈ルートの確保必要に応じて 0.9%(等張/生理)食塩水を 5?10分の間に成人なら 5?10mL/kg、小児なら 10mL/kg投与する。
心肺蘇生必要に応じて胸部圧迫法で心肺蘇生を行う。
バイタル測定頻回かつ定期的に患者の血圧、脈拍、呼吸状態、酸素化を評価する。
語源
脚注[脚注の使い方]^ a b 桑鶴良平 監修『知っておきたい造影剤の副作用ハンドブック』ピラールプレス、2010年、15頁。
^ 『World Allergy Organization Guidelines for the Assessmentand Management of Anaphylaxis(WAO Journal2011; 4:13?37)』、
F. Estelle, R. Simons, Ledit R. F. Ardusso, M. Veatrice Bilo, Yehia M. El-Gamal, Dennis K. Ledford, Johannes Ring, Mario Sanchez-Borges, Gian Enrico Senna, Aziz Sheikh, Bernard Y. Thong, 海老澤元宏, 伊藤浩明, 岡本美孝, 塩原哲夫, 谷口正実, 永田真, 平田博国, 山口正雄, Ruby Pawankar「アナフィラキシーの評価および管理に関する世界アレルギー機構ガイドライン