プラトーンは対話篇『国家』の末尾の死後の世界を描いた「エルの物語」でモイライの役割について語っている。モイライはアナンケー女神の膝元に玉座を持ち、みな白い衣をまとい、頭に花冠を戴いており、アトロポスは未来に起こることを歌いながら、左手でアナンケーの紡錘が回転するのを助けている[7]。 カオス
系図
エレボス ニュクス
アイテール ヘーメラー モロス ケール タナトス ヒュプノス オネイロス モーモス オイジュス
ヘスペリデス クロートー(モイラ) ラケシス(モイラ) アトロポス
ポノス レーテー リーモス アルゴス ヒュスミーネー マケー ポノス アンドロクタシアー
ネイコス プセウドス ロゴス アムピロギアー デュスノミアー アーテー ホルコス
脚注^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.290a。
^ カール・ケレーニイ邦訳、p.27。
^ ヘーシオドス、217行-219行。
^ ヘーシオドス、904行-906行。
^ アポロドーロス、1巻3・1。
^ ヒュギーヌス、序文。
^ a b プラトーン『国家』617C。
^ ヘーシオドス、218行。
^ ヘーシオドス、905行。
参考文献
アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)