アトランティス
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

他に、トルコのスミルナ近郊のトロイアが着想の基であるという説もある[75]
大西洋説

プラトンの叙述をそのまま適用すると、大西洋にアトランティスがあることになる。大西洋説ではアゾレス諸島カナリア諸島などが候補地としてあげられる[76][7]

上の説で述べたように、アメリカ大陸=アトランティス説も長い間唱えられてきた。

新しいところでは、2013年5月6日、ブラジルリオデジャネイロの南東1500キロメートル沖にある海面下1キロメートルの海底台地調査において陸地でしか形成されない花崗岩が大量に見つかり、「この海底台地はかつて大西洋上に浮かぶ最大幅1000キロメートルの小大陸であったことが判明した」と、日本海洋研究開発機構とブラジル政府が共同発表した。

ブラジル政府は今回の調査結果について「伝説のアトランティス大陸かもしれない陸地がブラジル沖に存在していた重要な証拠」と強調した。日本とブラジルは、今後さらにこの海底台地を調査するとしていたが、のちにアトランティスとは無関係と判明した[77]

謎の多いスペインの交易都市タルテッソスが着想の基であるという説もある[70]旧約聖書にあるタルシシュをアトランティスと見なし、タルシシュはイベリア半島にあったとされるタルテッソスであると考えられている。海の民の拠点の一つという説もあり、高度な文明を持つ侵略国家というアトランティスのイメージとも合致する。ただし年代に関しては、大きな問題が残る[78]



ギリシャ神話との関係
フィクションへの影響

アトランティスは、素人には理解しにくく刺激が乏しく感じられる歴史というものにドラマを与え、かつて人類が完全な理想郷の中にあり、それが失われたと想像させることで、ユートピア願望、美しいものの喪失を嘆く感傷をかきたてる[79]クトゥルフ神話ラヴクラフトなど、アトランティスを創作に活用した書き手のほとんどは実在を信じていないが、魅力的なテーマであり、フィクションにせよ史実と主張するにせよ、人気の高い題材になっている[80]。詳細は「Category:アトランティス文明を題材とした作品」を参照
脚注[脚注の使い方]
注釈^ ティマイオスでは、アトランティスはアジアとリビュアを合わせたよりも大きい島と書かれている[7]。庄子大亮は、プラトンはアトランティスについて「島」(ネーソス)としているのだが、ドネリーによって「大陸」のイメージが広まったと述べている[8]
^ ヘラクレスの柱と呼ばれる[20]
^ このクリティアスは、アテナイの三十人僭主として独裁政治を行った、プラトンの母親の従兄のクリティアス(紀元前460頃-403)であるとする説が従来有力であり、スコットランドの古典学者ジョン・バーネットによってプラトンの曽祖父説が脚光を浴びるようになった。[要出典]詳しくはクリティアス (プラトンの曽祖父)参照。
^ @media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}『ヘルモクラテス』という続編の存在について唯一触れているのが、カルキディウスの『ティマエウス注解』[要出典]で、ソクラテス(プラトンはソクラテスの言葉・思想をそのまま書き残したと考えられていた)は『国家』の続編として『ティマイオス』、『クリティアス』、『ヘルモクラテス』という連作を作ったと言及している(Calcidius,In Tim.6)。しかしながら、ディオゲネス・ラエルティオスの『哲学者列伝』によると紀元前2世紀の段階で既に『ヘルモクラテス』という作品は存在しなかったことが示唆されている(Diog.Laert.iii.61-62(s.37))。
^ ソロンとクリティアス、プラトンの血縁関係はクリティアス (プラトンの曽祖父)参照
^ カルキディウスのラテン語訳は12世紀以降欧州で読まれるようになったが、カルキディウスはアトランティス伝説の部分に関しては翻訳をしただけで、解説は残していない。[要出典]
^ デミウルゴス、ロゴス、太陽神などと呼ばれる。(大田、2013。位置NO.311/2698)

出典^ フリッツェ 2012 pp.30-40
^ a b c d e f g h i j k l m n o フリッツェ 2012 pp.30-40


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:124 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef