アテネ
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ピレウス県(大ピレウス)と共に密度が高いアテネの都市的地域が形成され2011年現在の人口は3,074,160人にである[12]。古代のアテネの中心はアクロポリスの岩の多い丘であった。古代のピレウスの港は都市とは分離されていたが、現代ではアテネの都市的地域に吸収されている。アテネの都市は急速に拡大し、その傾向は現在でも続いておりとくに1950年代から1960年代にギリシャの経済が農業から工業化された先進国へ変化する過程で起こった[67]。都市の拡大は現在、特に東側や北東側に向かっておりこれは高速道路(Attiki Odos)の整備や新しい国際空港の整備と関連している。この過程はアッティカの多くの以前からの郊外や村も覆い、続いている。長い歴史を通じて、アテネは多くの異なった人口レベルを経験している。以下の表は19世紀以降のアテネの人口を示したものである。

年アテネ市の人口都市的地域の人口大都市圏の人口
18334,000[68]??
187044,500[68]??
1896123,000[68]??
1921(人口交換前)473,000[19]??
1921(トルコとギリシャの人口交換後)718,000[68]??
1971867,023[69]??
1981885,737??
1991772,072?3,444,358[70]
2001745,514[71]3,165,823[71]3,761,810[71]
2011655,7803,074,1603,737,550[12]

アテネの中心部はギリシャの首都であり直接、アテネ市の範囲に含まれギリシャの都市では最多の人口である。ピレウスもまた大きな中心部を形成し、アテネの都市的地域に含まれ都市圏では2番目に人口が多い自治体でその後にペリステーリ(英語版)(Περιστ?ρι)とカリテア(Καλλιθ?α)が続く。アテネ都市圏は今日、35の自治体に400万人が居住し「大アテネの自治体」とも呼ばれる北アテネ県、西アテネ県、中央アテネ県、南アテネ県とさらに「大ピレウスの自治体」と呼ばれるピレウス県の自治体で構成されている。アテネの都市的地域は 412 km2 (159 sq mi)[11] の範囲でアッティカ盆地に広がり人口は2011年現在3,074,160人である。

アテネ大都市圏は2,928.717 km2 (1,131 sq mi) の範囲でこれはアッティカ地方に属する58の自治体が含まれ先の5つの県に東アッティカ県西アッティカ県を合わせた7つの県で構成され人口は2011年現在、3,737,550人である。アテネとピレウスはアテネ大都市圏地域の2つの都市圏の中心都市である[72][73]。いくつかの自治体は自治体間の特定の地域の中心地の役割を果たしている。マルーシ(英語版)(Μαρο?σι)、キフィシア(英語版)(Κηφισι?)、グリファダ(英語版)はそれぞれ北やさらに北、アテネ南郊のそれぞれの中心地でペリステーリは西郊の中心である。
文化・観光ローマのアゴラカリアティードのポーチ エレクテイオン聖エレフェリオス教会。ビザンティンの教会で生神女福音大聖堂の隣

アテネは古代から旅行者にとりポピュラーな目的地である。ここ10年間でアテネの都市インフラや都市の快適性は改善されてきており、2004年のアテネオリンピックの招致にも成功している。ギリシャ政府が欧州連合の援助を受けて大規模なインフラプロジェクトであるアテネ国際空港[74]アテネ地下鉄の拡張[62]、新しい高速道路Attiki Odosの整備が進められた[62]。昨今の厳しい経済状況からアテネ国際空港の旅客数は減り続けている[75]
考古学の中心

アテネは考古学調査の世界的な中心である。アテネ大学やアテネ考古学学会のような国家的な機関、アテネ国立考古学博物館やキクラデス芸術ゴーラドリス美術館(英語版)、金石学博物館、ビザンティン博物館、古代のアゴラアクロポリス博物館ケラメイコスなどの考古学に関する博物館が含まれる。アテネには考古学科学(英語版)のデモクリトス研究所やギリシャ文化省(英語版)を構成する地域や国の考古学に関する機関がある。これに加えて、17の海外の考古学に関する機関がありそれぞれの国の出身の研究者により研究が促進されている。その結果、アテネでは多くの考古学図書館や3つの考古学に特化した研究所があり、会議やセミナー、多くの展示会も毎年開催されている。催しが開かれる時には多くの国際的な学者や研究者がアテネに集まる。
博物館アテネ中心部にあるアテネ国立考古学博物館

アテネ考古学博物館はギリシャでは最大の考古学に関する博物館で、国際的にも重要な位置を占めている。収蔵品には幅広いコレクションがあり、5,000年以上前の新石器時代からローマ帝国支配下のギリシャの時代の遺産を網羅している。ベナキ博物館(英語版)はいくつかの分野のコレクションが含まれ、古代やビザンティン、オスマン時代、中国美術など様々である。ビザンティン・クリスチャン博物館(英語版)はビザンティン美術に関してもっとも重要な博物館である。アテネ貨幣博物館は豊富な古代や現代の硬貨のコレクションが収蔵されている。キクラデス芸術ゴーラドリス美術館(英語版)はキクラデス芸術(英語版)に関する幅広いコレクションが収蔵され、この中には白い大理石で出来た像が含まれる。アクロポリス博物館は2009年に開館し、アクロポリスの古い博物館を置き換えている。新しい博物館はかなりの人気ぶりを証明し、2009年6月から10月までの夏の期間には100万人の来場者があった。


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