アタゴオルは猫の森
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その名のとおり、いつも空腹で、「欠食ドラ猫団の歌」(ますむらによると、「少年探偵団」のテーマの替え歌らしい)を歌いながら、腹を鳴らして歩く。メンバーはリーダー格のブチ丸(黒のぶち猫)、茶々丸(葉模様のサングラスをかけている)、カツラ(大猫)の三匹組。ブチ丸は「親分」と呼ばれるが、茶々丸は人称代名詞で呼ばれてばかりである。カツラは大食いで怪力の持ち主で、「玉手箱」ではヒデヨシと珍物毒物食い(毒キノコ、腹痛どんぐり等)勝負をしているが、瀕死の金色の魚を救いたいと主張するやさしい面もある。また、ツキミ姫から「不思議な力を持っている」と言われており、彼女が持ってる楽器を鳴らすことができる。三匹の中では唯一、カツラのみ字の読み書きができないが、カツラはヒデヨシに比べ、はるかに義理堅く常識を持っている。3匹のモデルはいずれも作者の飼い猫だったが、欠食ドラ猫団の登場後、1980年に全員行方不明になってしまった。以降、愛猫をモデルにすることはやめたという[12]
くねくね
自由に外見や声色を変えることが出来る謎の生命体。「物語」シリーズより登場(『水晶箱のくねくね』)。昔その能力を使っていたずらばかりしていたので、いい魔法使いに捕まって水晶に閉じ込められた(後にこの話は善悪が反対になって語り継がれた)が、桃色三日月の夜に唐揚げ丸が撒き散らした爆弾で水晶が壊れ復活した。ヒデヨシの友達で、猫正宗工場襲撃の手引きをしていた(『そして新記録』)。セミ料理が大好き。「物語」以降鳥霧山に住んでいた様である。
葉魔
かつてヨネザアド大陸を支配した黒髪王朝の末裔。両親を殺して何かを奪っていった三人組の賊をギルドマジャングルまで追って殺し、奪い返した箱の中にあった地図から黒髪王朝の残した遺産を知り、サーカス団に似せた一味を引き連れてアタゴオルに現れた。全身に包帯を巻いており、海草から作ったあやつり液を打ち込まれた者は、同じ海草で作った包帯を巻いている彼の思い通りに操られる。王国の秘宝の1つである緑止液(使用者は定期的に一定時間緑死海の海水に全身を浸す必要がある)を飲んだため、年をとっていない。包帯を取った彼の黒髪を見たときのテンプラ達の反応から見ると、黒髪はアタゴオルでは珍しいらしい。アタゴオルで最後の秘宝を手に入れ、仲間たちとともに旅立っていった(『冬のサーカス団』)。
サスケ
葉魔のサーカスで飼われていたゾウ。ヒデヨシの猫正宗を盗み飲みしたのがきっかけで、ヒデヨシの子分となった。「アタゴオル玉手箱」で説舌バナナを食べて言葉をしゃべるようになる。

「物語」シリーズでは時間に関わる能力を持っている。腰に剣を携え、額に鎌のような模様を持つ猫。「船が去っていく姿を見たものはいない」と言われる海賊船「赤い牙」号の船長。ヒデヨシ達との戦闘で砲撃を受けた後、甲板の大時計から発する極無砲で桃色リンゴ丸の時間を止め、時が止まった領域でも動ける腕輪をつけて桃色リンゴ丸の積荷を奪っていった。はるかな昔、アタゴオルの滑りの森にある大量の時計を製作した。長い時を経て、すべて止まってしまった森の時計を動かすため、密かにアタゴオルを訪れる。ワラビ採りに来たついでに時計を調べようとしたヒデヨシとパンツに目撃されたため、二人を捕らえる(『時間城』)。何か目的を持っていたらしいが「物語」シリーズは中盤以降ゆったりした雰囲気の世界を形成し、再登場の機会は自然消滅したようである。「ジャングル・ブギ」ではベリナや里透と共に紅ドクロ王の配下で、医術を含む様々な技術を持った科学者。
里透
牙の部下で白目の猫。「物語」シリーズでは透視や索敵能力を使う。「ジャングル・ブギ」では牙とは同等の立場にあり、「考海」という術でギルバルスや鳴門を追い詰めたが、鳴門に術を破られてしまう。
紅ドクロ王
およそ100年前、群青剣の力で現在のアタゴオル一帯を支配していた暴君。配下からは大帝と呼ばれる。それより以前にも王朝を立てていたが、暴政に反発した人々に打倒されて潜伏していた。群青剣の存在を知ったことで活動を再開し、アタゴオルを制圧して群青剣を鳴門から奪うが、鳴門への憎悪を群青剣に増幅されたことで執拗に鳴門を付け狙うようになり、最後は鳴門によって群青剣や配下もろとも宇宙に吹き飛ばされた。暴君ではあるが、術を破られて重傷を負った里透の見舞いに訪れたり、ギルバルスと相打ちになったベリナの心配をするなど、自分に従う者には寛容な姿を見せた。
魔女
つばのない帽子を被った長い髪で黒服の女。武器は吹き矢。ギルバルス曰く、「オレと同種の銀色の血を持つ者」。アタゴオルの植物見張り塔で密かに天龍の卵を孵し、はるか昔に滅びた紅どくろ王を復活させようと企み、それを阻止すべくやってきたギルバルスと戦う。しかし二人の技量は拮抗し、決着の着かないまま、天龍に乗って鳥霧山の火口に逃走した(『植物見張り塔』)。「ジャングル・ブギ」では紅どくろ王の部下でベリナと呼ばれていた。世界征服を企む紅どくろ王の指令で、牙や里透と共に人の欲望や憎悪を糧にする群青剣を探し、鳴門やギルバルスと戦った。アタゴオルの原型である「ヨネザアド物語」には、よく似た女・ラドが登場し、ヨネザアドの砲兵隊を天龍の砲撃で蹂躙する。
初出が「アタゴオル玉手箱」のキャラクター
ツキミ姫(
平山あや
「玉手箱」シリーズから登場。三日月石を探しに来たヒデヨシによって谷底の岩の中にあった透明なカプセルから目覚めた(『ツキミ姫のお菓子』)。冷静かつ聡明な人物で、古代のアタゴオル森の王女だったらしい。強力な超能力(魔術?)の使い手で、タルダリ大帝の目を見ても術にかからず、「キリエラ戦記」では、勇敢に敵と戦う姿も見られる。当初ゲストキャラの予定だったが、謎の植物に近づこうとするヒデヨシを想念の力で止めたり(『ムラサキホタル草』)、沼から聞こえてくる謎の言葉を聞き取ったり(『水色の切符』)、頭痛の原因を解明するために地面を爆破したり(『野苺スケッチ』)、風鱗キノコから水の中でも息ができる薬を作ったり(『水色の避暑』)、ヒデヨシの怪力でも開かない箱を開けたり(『ミイト緯度の指』)、時間のすき間に入り込んだり(『時の小箱』)と様々な場面で力を発揮してレギュラーに昇格している。星の光を釣るときに空気の流れが速い場所を見つけたり、星街では人目につかぬよう地下で営業している金星コーヒー店を見つけたり(『銀色の花粉』)、風に乗って紡がれる糸のような言葉の流れを見たり(『ミイト緯度の指』)、光の猫が変形した立体地図を再現したり(『キリエラ戦記』)、危険な所に入っていくヒデヨシの姿を草鏡の術で大きな葉に映し出したり(『夏のお出かけ』)、空中に漂う人魂のようなものを見る能力をテンプラと共有したり(『みるつちいろみる』)、クラゲのような形をした生き物・ミラフカバによって父王の幻影を見たときは、その幻視能力を超えてすぐにミラフカバ本体が見えてしまって盛り上がらなかったり(『神様、お願い!』)、折れて力を失った寒々杖の力を取り戻すための策を幻視したり(『寒々杖』)、見えない樹木が腕や脚から伸びてヒデヨシとテンプラが空中を歩いているように見えるタネ明かしをしたり(『キホ』)、特に透視や幻視などの『見る』能力に優れている。ヒデヨシの無軌道さを気に入っており、頻繁につるんで遊んでいる。ただし、ヒデヨシが大金を持っているにもかかわらず、借金の踏み倒しを図ったときはさすがに怒り、ヒデヨシの手助けを途中で放棄した(『取り立て戦記』)。ヒデヨシもかなり彼女のことは気に入っているようで、目新しい玩具を手に入れると取り敢えず彼女に見せびらかしに行くことが多い。昔はヒデヨシに似たブンダという家来の猫がいたらしい(「コスモス楽園記」に登場するヒデヨシそっくりの文太との関係は不明)。トレードマークは三角帽子。作者のますむらは原田知世の熱烈なファンで、ツキミ姫は執筆当時の彼女をイメージしたと語っている[14]
テマリ(谷山浩子
「玉手箱」から登場。人間の女占い師。歌と工作が得意で、特に音楽は玄人はだし(音楽家に転向しようとした)。ヒデヨシとは口喧嘩をすることが多く、しばしば粗末な扱いをされ殺されたこともあったが、恨みに思っていないことから実は仲が良いと思われる。「猫の森」シリーズから性格が少しずつ神経質になったが、よくヒデヨシと行動し、いつの間にか欠食ドラ猫団に好かれている。
切手屋
ヒデヨシとツキミ姫が星街に行ったとき、金星コーヒー店を探して知り合った人物(『銀色の花粉』)。切手屋を名乗っているが集めた切手は売りに出さないので、事実上は切手コレクターである。珍しい切手が手に入る場所にちょくちょく出没するが晶磁林山でゴラルム文明の黄金切手を探すために火薬石を使ったり、水製切手を手に入れるために滝に打たれたりと、切手を手に入れるためなら何でもする。(『ミイト緯度の指』『夕暮れの切手』)。モデルとなった人物はサザン・ロックの代表的ミュージシャンドクター・ジョン[12]
鷹床丸
唐あげ丸の弟。桃色三日月の夜に川に落ちて行方不明になった後、記憶を失っていた。万華鏡の収集家で、蛇腹沼にあると言われる「決して手に入れることができない万華鏡」を探しにアタゴオルにやって来たときに唐あげ丸と再会した。音楽センスは唐あげ丸とは正反対で、ヒデヨシのデタラメな爆音を好む(『かれいど・すこおぷ』)。
霧尾
「玉手箱」シリーズ終盤の「キリエラ戦記」に登場する少年猫。網樹を使ってかつて誰も横断を成し遂げていなかったゴランドア大陸の「胸の海林」を横断する夢を持っていたが、動物も植物も鉱物も食らい尽くして己の一部としていく網樹の恐るべき本質に気づき、ヒデヨシらに協力して網樹を倒す。
銀波船長
黒いバイオリンの旗を掲げた海賊船「闇のバイオリン号」に乗る凶悪海賊のボス。キリエラの謎を知り、ヒデヨシが墓場で見つけた水晶の棒によって呼び寄せられた光の猫を巡り、ヒデヨシ達と敵対する。バイオリンをこよなく愛し、バイオリン弾きには一切手を出さないことで知られる(そのため村中がバイオリン弾きになった島まであると言う)。ヒデヨシと共に「闇のバイオリン号」に侵入した唐あげ丸の演奏を気に入り左舷音楽師に任命したが、唐あげ丸は先祖が盗まれたバイオリンを取り返した上、船にあった高価なバイオリンを全部盗んで逃げた(唐あげ丸は「バイオリンが私についてきた」と主張している)。ヒデヨシのデタラメな演奏で、光の猫からキリエラに関するヒントを聞きだす。その後ヒデヨシを猫質に取ってテンプラにキリエラを吹かせ、網樹を復活させる。網樹を操り長年攻略できなかったゴランドア大陸の都を壊滅させたが、仕返しに来たヒデヨシのせいで網樹の脳は暴走して、網樹に捕まり吸収されてしまった。その後キリエラを奪いにテンプラの前に現れるが、既に人間ではなく網樹の一部であると見破られる。
葉座
銀波船長を敬愛する部下。全身に葉を茂らせた白目の男で、ツキミ姫と互角に戦う。強力な催眠術や念動力の使い手でテマリやツキミ姫を水晶漬けにしたが、ツキミ姫の意識を完全に眠らせることは不可能だった。暴走した網樹から一度は逃げ出したが、戻ってきて吸収された銀波船長と話しているところを網樹に吸収された。
網樹
キリエラによって作り出された巨大な怪物。周囲の鉱物や植物を吸収し成長していく。作り出された当初は銀波船長によって制御されていたが、ヒデヨシの乱射によって脳が刺激され銀波海賊団を吸収し知能を得た。光波の都の光の玉を取り込み急成長。街を飲み込み、無数の生命群を生み出した。生命群は土を喰らい増え続け、テンプラや銀波船長には「死の文明」に喩えられた。脳室に入り込んだヒデヨシ達の動きを封じるも、キリエラを吹いたツキミ姫に倒される。
初出が「アタゴオル」のキャラクター
木丸(もくまる)
アンジリアに生える「叡智の木」と言われる連知樹にヒデヨシが抱きつき、折れた枝が猫化した。枝のままでもヒデヨシの紅マグロを横取りして食べていたが、猫化した後は言葉をしゃべり、食べ物や飲み物は脚(=根っこ)から吸収する。樹木に触れることで木の言葉を理解する(『森の記憶』)。遺跡から出土した木片を触って正確な時代を当てたり、道具の使用法を知ることもできる。
初出が「アタゴオルは猫の森」のキャラクター
ランダ
絶対鉱物に封印されていた憎しみの生命体。青黒い液体状の体に巨大な一つ目を持っている。生き物が嘆き悲しむと体が大きくなる。鉱物を媒体に憎しみの感情に干渉し、それを利用し生き物を鉱物化させる。
モズマ
銀しぶき海の海賊で「青ダコ人魚(プルウ・パッセン)号」の船長。高額の賞金首。実は八腕教第3代大法王の息子であったが、反乱を起こして逃亡した。
トンボ
モズマの手下であったが、実は八腕教第3代大法王が送り込んだスパイだった。
異断銀
300年前に活躍した銀しぶき海の海賊。潮目博士の建造した「ギンダウル号」で無敵を誇ったが、銀しぶきマダラダコのミドウリの陰謀によって海底に沈められた。
マサオシ
銀しぶき海に住む超巨大タコで八腕教徒から崇められている。ヒデヨシに腕を囓られたが、後にギルバルスに協力してミドウリを倒した。
ガンポン・ブル
ガッポリ商会の借金取り立て人。借金の取り立てには手段を選ばず、バズーカや戦車まで使用する。
バザラ
ガッポリ商会の会長。雪を操る術を使いこなす。
ゼム王
ピンプル樹国の王。
キュパ姫
ゼム王の娘。花を操る力を持つ。
ツンツ頭巾
ゼム王にギルバルスを捕らえるように命令されているが、ヒデヨシにゲロ頭巾と呼ばれたことを根に持ち、独断でヒデヨシを殺そうとしている。昆虫の見た風景を水晶に映すことができる。
ゲンデラ
ピンプル樹国に封印されていた怪物。キュパ姫に身体の半分を解放され、ギルバルスからチョウマを奪うことと引き換えに残る半分も解放される契約をした。ギルバルスに敵わなかったので、クネクネを使いキュパ姫を騙し、本来の力を取り戻した。キノコや粘菌を操る。
4.初出がその他のシリーズのキャラクター
鳴門
「ジャングル・ブギ」の主人公。幼少時から不思議な力を持っており、直観力にも優れている。仰武帝の墳墓から群青剣を発見したことで紅ドクロ王と対決することになる。はるか過去に群青剣と戦って敗北した青年の子孫で、地底の森で星の意思と出会ったことで真の力を解放し、群青剣と紅ドクロ王を宇宙に吹き飛ばした。
ピレア・イノチェダ(
夏木マリ
「ギルドマ」に登場。はるか古代に、知的な植物でヨネザアド大陸を支配し女王として君臨していたが、輝彦宮と戦って倒され、封印されていた植物の闇の女王。ヒデヨシによって封印を解かれて復活し、再び大陸を支配しようとする。漫画版では毒々しい斑模様のガーベラのような姿だったが、映画版ではバラをモチーフにしたような姿に変更されている。
輝彦宮(かがやきひこのみや)= ヒデコ(小桜エツ子
「ギルドマ」に登場。ピレアとは対の立場にある植物の王。はるか古代にピレアを倒して封印した際、同時に自らも封印され眠りについていたが、ピレアの復活と同時に目覚める。目覚めた後、一番力があると自らが見込んだ者を「父親」として付き、その者の人格や知力をもとに成長するが、ヒデヨシを「父親」としたために、体は小さくラグビーボールに短い手足をつけたような、見るからに弱々しい姿になってしまう(ピレアの言葉によれば、はるか昔にピレアと戦った輝彦宮はピレアよりはるかに大きく立派だったらしい)が、小さいままでも潜在能力は高い。植物にした者たちに服従を誓わせるピレアの印を、ヒデヨシの顔に描き変えたりさまざまな能力を有する。ヒデヨシからは「ヒデコ」と呼ばれる。
網弦(あみげん)(谷啓
「ギルドマ」に登場。セミのような奇怪な姿をした謎の生き物。木の幹にしがみつき、とがった口で樹液を吸っている。ヒデヨシやピレアたちの前にたびたび現れ、敵とも味方ともつかない行動を取るが、その正体は、歴史の動く場面を見届けるのが役目の「目撃師」であった。
アラトリ時王
「Jaria」で初登場した若い猫。鉱物を操る力を持つ。「猫の森」シリーズでアタゴオルに移住してきた。
地名・アイテムなど
地名
アタゴオル
猫と人間が平等に暮らす大森林。ヨネザアド大陸にある。内部に数多くの小さな森を含んでいる。かつてナスナ王朝や紅どくろ王朝と呼ばれるいくつかの王朝が栄え、様々な謎の遺跡を残した。また動植物の大きさが現実世界と違うものもある(花梨や貝など)。
東武野田線沿線のどこかの自販機の隙間にアタゴオルへの秘密通路がある(『影切り森の銀ハープ』)とされている(猫が自販機の隙間に入り込み、アタゴオルに向かう描写は、「マンガ少年」への連載に際して、アタゴオルと現実世界との接点を作中に織り込むよう当時の編集長から指示されて不本意ながら描いたものであると作者自身が語っている)。住人達は巨大な木の枝の間や枝と枝を結ぶツルの脇等に植物を内部に生やした住居に住んでいる。トリキリ・トウ鳥の力によって温泉地としても有名になった(『コン・コン』)。東武野田線の愛宕駅千葉県野田市在住である作者の地元の最寄駅)がその名の由来。
ヨネザアド
アタゴオルやギルドマがある大陸の名前でもあるが、ヨネザアドと呼ばれる地方もあるようで、しばしば「ヨネザアドから来た」という人物がアタゴオルを訪問している。作者の故郷である山形県米沢市がその名の由来。
銀しぶき海
アタゴオルの南方に広がる多島海。海賊が多く出没する。
青猫島
銀しぶき海に浮かぶ島の一つで唐あげ丸の故郷。床屋の聖地とされ、島では7年に一度「床屋まつり」なる不思議な祭りが開催されている。
燈宮島
銀しぶき海に浮かぶ島の一つ。ヒデヨシの大好物である星ミカンと銀くじらの干し物が特産物。
パロパロ島
銀しぶき海とヨネザアド大陸の間にある小島。ヒデヨシたちは青猫島への航海の途中で立ち寄ったが、あまりにも静かで異様な雰囲気に不審感を抱く。(『パロパロ島』)。
海底島
銀しぶき海にある島。タクマと椿が移住した。「玉手箱」シリーズでタルダリ大帝が来襲した。植物には海草のようなものが多い。
波待ち岬
アタゴオルから鳥霧山脈を越えた先にある岬。ハリガネ草という希少な植物が自生している。
緑死海
アタゴオルに接する海。銀しぶき海はさらに南方になる。「物語」シリーズに登場した葉魔が、この海の底で「冬のサーカス」団を発見した。
鳥霧山
アタゴオルの南にそびえる大山塊。アタゴオル地方最大の活火山で、過去、幾度も噴火してアタゴオルに大きな被害をもたらしてきた。
ギルドマ・ジャングル
鳥霧山の南方に広がる熱帯雨林。歯動剣竜などの恐竜が生息している。
蛇腹沼
アタゴオル中心部にある湖。かなり深い古代湖で「大ツノ貝」などの古代生物も生息している。海にも通じているらしいが、川で繋がっているのか汽水湖なのかは定かではない。
花梨島
蛇腹沼に浮かぶ島の一つ。髭マス釣りの穴場であるが、ナスナ時代の遺跡「花梨の天」も残されている。
ほうずき沼
アタゴオルにある沼、古代生物の「光る魚」が生息している。
浮島通り
小川沿いに店が建ち並ぶアタゴオルの繁華街。テマリの占い店もここにある。
伝言林
伝言板をぶら下げておく林。たまにヒデ丸代筆のヒデヨシのふざけた伝言もかかる他、冬にはドラネコ団が伝言板を盗んで薪にすることもある。
植物見張り塔
アタゴオルで最大の高さを持つ塔。森中の植物を見張るように立っているのが名前の由来。かつては天竜の卵を守っていた魔女が住み着いており、彼女によって塔に立ち入った者が悉く殺害されていた。天竜の復活によって上部が破壊される(『植物見張り塔』)。「猫の森」では地下に森の植物を管理する装置が設置されていたことが判明する(『キホ』)。
星街
風鈴森の上空に浮かぶ街。一般的には磨き込んだ釣り針を使い、集まってきた星のあかりをたどって入口を探す(『星街つり』)。その他、パンツが古文書にある設計図をもとに製作した「気巻砲」で、テンプラとパンツが瞬間移動したり(『キリン塔』)、借金取りに破壊されたヒデヨシの家をツキミ姫が再建した際に、土中から出現した「きもうさ像」(星街の宗教団体「きもうさ座光波浴々団」が信仰する「きもうさ様」の像。遠い昔に地上に奉納されたらしい)の力で移動したこともある(『胸ニハタメク』)。
アンジリア
アタゴオルに流れる川の下流にある街。「叡智の木」と呼ばれる知性を持つ樹木・連知樹を神聖視している。
エカイゾシア
ヨネザアドの巨大な鉱物都市。
バンドゲル帝国
銀しぶき海沿岸のヨネザアド大陸でもかなり南方にある国家。首都はバギルゼラ。タコを聖動物とあがめる八腕教が盛んであったが、銀しぶきマダラダコのミドウリの陰謀によって都は1度ゴーストシティと化した。
ショップ
オクワ酒屋
オクワさんが経営する酒屋。建物は
リンゴの形をしている。桃色リンゴ丸(2号)が埋められていた場所に建てられていたため、リンゴ丸が地上に姿を現した際に持ち上げられ、マストにくっついてその一部となってしまい、主とともにそのまま銀しぶき海に行ったこともある(『果てしなき水の旅』)。その後しばらく桃色リンゴ丸のマストに置かれていたが、後に蛇腹沼ぞいにリニューアルオープンした。
海賊古本屋
古本屋。パンツが掘り出しものの古文書を発掘する。
ランポンのマフラー屋
旅の行商猫ランポンが川セミ峠でたまに開店する毛糸製品の屋台。ランポンの店の製品は独自の製法で非常に暖かいらしい(『風を編む』)。
マント屋
蓮々森の奥にある。ヒデヨシが愛用する唐草模様風呂敷マントはここで販売している。光が当たると当たった光に応じて音楽を発する不思議なマントを販売していた(『蓮々森の音楽家』)。
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