アジサイ
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「紫陽花」はこの項目へ転送されています。PEOPLE 1の曲については「紫陽花 (PEOPLE 1の曲)」をご覧ください。

アジサイ
ガクアジサイ
分類APG III

:植物界 Plantae
:被子植物門 Magnoliophyta
階級なし:真正双子葉類 eudicots
階級なし:コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし:キク類 Asterids
:ミズキ目 Cornales
:アジサイ科 Hydrangeaceae
:アジサイ属 Hydrangea
:アジサイ節 Hydrangea
亜節:アジサイ亜節 Macrophyllae
:アジサイ H. macrophylla

学名
Hydrangea macrophylla (Thunberg) Ser.
和名
アジサイ
ガクアジサイ
品種


ガクアジサイ Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. f. normalis (E.H.Wilson) H.Hara (1955)[1]

アジサイ(ホンアジサイ) Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. f. macrophylla (1830)[2]

セイヨウアジサイ Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. f. hortensia (Lam.) Rehder (1926)[3]

アジサイ(紫陽花[4]学名: Hydrangea macrophylla)は、アジサイ科アジサイ属の落葉低木の一種である[5]。広義には「アジサイ」の名はアジサイ属植物の一部の総称でもある[6]。狭義には品種の一つ H. macrophylla f. macrophylla の和名であり[7][注釈 1]、他との区別のためこれがホンアジサイと呼ばれることもある。原種は日本に自生するガクアジサイである。
概要ピンク色の花

狭義のアジサイ(ホンアジサイ)は、日本で原種ガクアジサイから改良した園芸品種で、ガクアジサイに近い落葉低木[11]。6月から7月にかけて開花し、白、青、紫または赤色の(がく)が大きく発達した装飾花をもつ。ガクアジサイではこれが花序の周辺部を縁取るように並び、園芸では「額咲き」と呼ばれる。ガクアジサイから変化し、花序が球形ですべて装飾花となったアジサイは、「手まり咲き」と呼ばれる。

栽培は、梅雨期に主に挿し木によって繁殖させている[11]。日本、ヨーロッパ、アメリカなどで観賞用に広く栽培され、多くの品種が作り出されている。原産地は日本で、ヨーロッパで品種改良されたものはセイヨウアジサイと呼ばれる。変種のアマチャは稀に山地に自生するが、多くは寺院などで栽培されている[11]。また、漢方で用いないが、民間では薬用植物として利用できる。

後述の通り本種は有毒植物であるため、園芸や切り花として利用する際には取り扱いに注意が必要である。ただし、口に入れなければ毒の効果はない[12]。食べてしまうと吐き気、めまい、顔面紅潮などの症状が出る[13]
分布と生育環境

アジサイに関して、キュー植物園系のデータベース Plants of the World Online(POWO)は#分類で後述する原種や変種も含め Hydrangea macrophylla として日本火山列島に自生し、その他世界の様々な国や地域に持ち込まれているとしている[14]。なお、POWO が利用している地域区分は分類学データベース専門調査委員会(: Taxonomic Databases Working Group; 略称: TDWG)[注釈 2]によるものであり[15]、そのために2001年に提供された4段階による区分法では1段階目のアジア-温帯(Asia-Temperate)、2段階目のアジア東部(Eastern Asia)までは共通しているものの、3段階目で日本(Japan)と火山列島(Kazan-retto)という別々の区分に分けられている[16]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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