アシックス
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1963年、株式額面変更のため当時休眠会社の中央産業株式会社(1943年5月27日設立)にオニツカ株式会社が吸収合併され、同日に中央産業株式会社はオニツカ株式会社に商号変更した。1964年2月に神戸証券取引所、同年4月には大阪証券取引所第2部に上場を果たすが、オリンピック景気の落ち込みに対し経営危機となり、1966年には取引先に対し約束手形の支払を繰り延べてもらう事態も生じていたと後に鬼塚は語っている。またこの年、現在まで使用される「タイガーライン」が初めてシューズに装着された。

1966年、それまではオリンピックごとに新たなオニツカマークを発表していたが、社内公募を経てこの年に「メキシコライン(現アシックスストライプ)」が採用された。以後はこのラインが定着し、ブランドを象徴するデザインとなる。

1969年、「コルテッツ」を、後にナイキとなるアメリカ販売代理店 BRS社が販売を開始する。

1972年5月に東京証券取引所第2部、1974年には同1部に指定替えとなった。1975年、西ドイツに現地法人「オニツカタイガーGmbH」を設立し、ヨーロッパ市場に進出する[2]

1976年(昭和51年)、モントリオール・オリンピックにて5,000mでの優勝後、ミリ単位でソールの微調整を依頼し10,000mでも金メダルを獲得したフィンランド代表のラッセ・ビレン選手が脱いだシューズに感謝するかのように両手に掲げてウイニングランを行い、この一件が世界各国で報じられ大きなPR効果をもたらした。
ジィティオ

1948年、株式会社寺西源三商店が大阪府八尾市で設立される。1963年、社名を株式会社ジィティに改称する[2]。ハンモックやスポーツ用ネットに始まり、登山用品やフィッシングウエア及びスキーウエアなどの事業を展開する[7]

1968年、株式会社ヤングマンと合併し、社名を株式会社ジィティヤングに改称する。1974年、株式会社ジィティオに改称する。1975年、大阪証券取引所第二部に上場する[2]
ジェレンク

1952年、臼井一馬が臼井メリヤス製作所を福井県武生市(現越前市)で設立する[2]。スポーツウエアと野球ストッキングを「ケーユーユニオン」ブランドで製造する[7]

1962年、臼井メリヤス製作所が改組し、大阪市天王寺区に臼井繊維工業株式会社を設立する。1969年、臼井繊維工業株式会社が社名をジェレンク株式会社に改称する[2]
3社の対等合併

1977年、スポーツシューズメーカーのオニツカ株式会社、スポーツウェアメーカーの株式会社ジィティオ、ニットウェアメーカーのジェレンク株式会社の3社が対等合併し、総合スポーツ用品メーカー株式会社アシックスが発足する[2]

1985年、神戸市ポートアイランドに地下1階から地上8階建て敷地面積6,600uの新本社ビルを建設。

1990年、アシックススポーツ工学研究所・人財開発センターが竣工。敷地面積は1万6,000uで、研究所内には陸上トラックやプールの他、二種類のテニスコートや実験用体育館など生体工学の見地からスポーツを研究する設備と約100人分の宿泊施設と各種研究施設を完備。黒岩守が入社。

2002年、アシックスの誕生と同時にワンブランド制が導入され封印されていたオニツカタイガーブランドが当時のトレンドだったレトロブームの過熱とファンの要望により復刻され再ブレイク。2003年公開の映画「キル・ビル」では主演のユマ・サーマンが劇中で着用しており、大きな話題を呼んだ。現在でも海外市場において重要なスポーツファッション分野を牽引している。

2007年、ブランドマークを現在のタイプに変更。2008年(平成20年)に世界統一のブランドスローガン「sound mind sound body(サウンド・マインド・サウンド・ボディ)」[8]を制定し、2009年(平成21年)には創業60周年を迎えた。同年2月、皇居前を走る一般ランナー達を中心にショップやシャワーなどの施設を提供し、正しいランニングの指導や最新計測機器による最適なシューズ選びのサポートを行うアシックスストア東京を銀座にオープン。店舗内では走行中の足の運びや三次元の足形計測が可能で、シューズのカスタムオーダーも出来るなど、これまでアシックスが蓄積したノウハウや最新技術の提供を受けられる。

2010年、スウェーデンの大手アウトドア用品メーカー「ホグロフス」を買収し子会社化する[9]

2013年、アシックスジャパン株式会社を設立して国内事業を移管し、アシックス関越販売などの販売子会社をアシックス販売株式会社に統合して、アシックスジャパン株式会社の100%子会社にした(2016年1月、アシックス販売はアシックスジャパンへ吸収合併)[10][11]。同年ブランドの再編が行われ、野球用品において長年結ばれていたローリングスとのライセンス契約を解消し、グラブ・バットなどの全野球用品を「アシックス」ブランドに統一し[12]、「タラスブルバ」[13]「ジェーンリバー」「メスカリート」等の自社アウトドアブランドの販売も終了した。

2015年(平成27年)、アシックスアパレル工業大牟田工場の経営権を帝人の子会社に譲渡する[14]

2019年東京都江東区豊洲に都市型低酸素環境下トレーニング施設「ASICS Sports Complex TOKYO BAY」を開設[15]2022年5月には大阪府吹田市の「オアシスタウン吹田sst」内に「ASICS Sports Complex OSAKA SUITA」を開設する予定である[16][17]。 2022年11月22日、フランスのランナーズサイト、njukoSASを買収[18]
ナイキとの関係


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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