元々は2010年2月に次の演劇シーズンでのブロードウェイ上演が予定されていると発表されていたが[6]、オフの上演へと変更された[7]。当初の予定であるオンでの上演もすぐに決まったが、2011年の春から上演をできる劇場がなかったため、秋へと持ちこされることとなった経緯がある[8]。秋になったことで、既に別の作品への出演が決まっていたラヴィンはオン版への続投は出来なくなってしまった[9][2]。
今作の当初のタイトルはLove and Mercyであり[6]、これは劇中でブルックが書き上げた回想録と同名のタイトルでもある。作者のジョン・ロビン・ベイツにとってはブロードウェイで上演された初めての戯曲となった。また、ベイツにとって2度目となるピューリッツァー賞の戯曲部門の最終候補にもなっている。
第66回トニー賞では演劇作品賞を含む5部門で候補となり、ライトが演劇助演女優賞を受賞している。チャニングも演劇主演女優賞候補となった。他、候補となったのは装置デザイン賞と照明デザイン賞である。 2014年3月から5月にかけて、ロンドンのオールド・ヴィック・シアターにて上演。マーサ・プリンプトンがブルック、シニード・キューザックがポリーを演じた。他、ピーター・イーガン 映像化権利は売却されており、現在映画化の企画が進められている[12]。権利はウォルター・F・パークスとローリー・マクドナルドが取得し、映画用の脚本もベイツ自身が務める予定である[13]。
イギリスでの上演
日本での上演。東京芸術劇場シアターウエストで行われた東京公演の初日、第一幕の途中でライマン役で出演していた中嶋しゅうが舞台上で急性大動脈解離を発症し、舞台下へ転落する事故が発生。公演は中止となり、中嶋は搬送先の病院で死亡した[10]。数日の休演を経たのちに、代役に斎藤歩を迎えて上演が再開[11]、以後は大阪での千秋楽まで予定通りに公演が行われた。
キャスト
ブルック - 寺島しのぶ、安藤瞳(劇団青年座)
ポリー - 佐藤オリエ、増子倭文江(劇団青年座)
ライマン - 中嶋しゅう→斎藤歩、長克巳(劇団青年座)
シルダ - 麻実れい、山本与志恵(劇団青年座)
トリップ - 中村蒼、久留飛雄己(劇団青年座)
映像化
脚注^ “ ⇒Other Desert Cities Is Now An Open-Ended Run; Tickets On Sale Through March 25, 2012”. Playbill (2011年11月16日). 2017年8月5日閲覧。
^ a b c “ ⇒Rachel Griffiths and Judith Light Will Join Stockard Channing in Broadway’s Other Desert Cities”. Playbill (2011年7月21日). 2017年8月5日閲覧。
^ “ ⇒Weeds Star Justin Kirk to Join Broadway’s Other Desert Cities”. Playbill (2011年12月1日). 2017年8月5日閲覧。