オリオンブランドの製品についてはオリオンビールの項も参照。
ビールアサヒスーパードライ:画像は2000年 - 2013年までの缶製品の意匠。なお、2024年 - 2021年まで製造・出荷された缶製品の意匠はレッテルの右下部分に「お酒」と丸で囲ったマークが追記され、「KARAKUCHI」は「KARA辛口KUCHI」に、レッテルの上部分の英字は「THE JAPAN BRAND」とそれぞれ改められ、さらに「Asahi」ロゴの枠線が取り除かれた。
アサヒスーパードライ
詳細は「アサヒスーパードライ」を参照1987年3月発売。「辛口(KARAKUCHI)」を前面に出し、日本のビールの味を変えた製品とも言われる。日本のビール類で、唯一年間販売量1億箱(1箱=ビール大びん20本=12.66リットル換算)を超え、2008年には350ミリリットル (ml)缶に換算して発売からの累計出荷総数が1000億本を突破した最大のブランド。競合他社が発泡酒や、いわゆる新ジャンルなどの分野にシフトしたこともあり、税法上のビールでは、過半数のシェアを占めている。使用酵母・発酵技術を改良して発酵度合いを高め、糖度を低くし、麦芽以外の副原料(米、コーン、スターチ)の比重を比較的多めにし、更にアルコール度数を当時主流の4.5%前後よりやや高い5.0%としたことで、いわゆる「ドライ・辛口」な味に仕上げた。スーパードライがヒットした後、1988年に競合他社も一斉にドライビールを発売し、当時の通常新商品と比べ高い売上を記録したが、自社内の他商品と競合状態となったことや「ドライビール=アサヒスーパードライ」のイメージが消費者にて形成されていたことで、他社がドライビールを宣伝しても客は元祖のアサヒに流れてしまい、逆にスーパードライの躍進に拍車をかける結果となった[4]。「生ビールNO.1アサヒスーパードライ」のコピーが影響し、キリンラガーは1996年に非熱処理化(生ビール化)が行われたが、翌年の1997年にはキリンラガーが前年まで45年間保ってきた年間首位銘柄から転落し、新たにスーパードライが年間首位銘柄となった[21]。1990年代以降モルソン(カナダ)・青島ビール(中国)などとの合弁で日本国外展開も進められている(詳細はアサヒスーパードライ#日本国外展開を参照)。1998年には小型瓶ビール「アサヒスーパードライスタイニー」が発売。2007年には「スーパードライ」発売20周年を記念して、350mlのスリムボトルも期間限定で発売された。沖縄県・鹿児島県奄美群島向けの一部は2003年5月よりオリオンビール株式会社に製造・販売を委託している。
アサヒスーパードライ -ドライブラック- (黒ビール)
2012年4月3日発売。これまでになかったドライビールの黒ビール版として登場した。また同社での「スーパードライ」ブランドの横展開商品第1号になった。2022年4月時点では『アサヒ生ビール 黒生』の復活と入れ替わる形で缶製品が終売し、業務用樽詰のみ販売を継続している。
アサヒスーパードライ -ドライプレミアム-
2013年6月にギフト専用商品として販売して好評だったことから、2014年2月18日から通年での販売を開始。アルコール度数は当初は5.5%だったが、通年販売になってからは6%に引き上げた。醸造工程でひと手間かけた“贅沢醸造”に“スーパードライ酵母”を 採用。深い味わいと爽快で澄み切ったキレ味が特徴。スーパードライシリーズでは初となるプレミアム級の生ビール。
アサヒスーパードライ -ドライプレミアム 香りの琥珀-
2014年11月5日に歳暮ギフト専用商品として発売。「ドライプレミアム」の持つ贅沢な“コク”と“キレ”という特長はそのままに、7種類の厳選したホップと黒麦芽由来の麦芽エキスを原材料の一部に使用することで、奥行きのある芳醇な香りを実現したプレミアムビール。アルコール度数は5.5%。
アサヒドライプレミアム豊醸
2016年4月12日発売。スーパードライ -ドライプレミアム-シリーズの実質的な後継商品で、アルコール度数は6.5%。
アサヒスーパードライ -ドライクリスタル-
2023年10月11日発売。日本国内のビール類市場における酒税改正に伴うビール減税によりビールへの回帰が進んでいることや、その一方で1990年代後半以降に生まれた若年の大人を中核としたアルコール飲料離れなどの風潮を背景に開発されたスーパードライシリーズ初のライトビール。冷涼感が特長のドイツ産ホップ「ポラリス」を一部使用するとともにオリジナルのスーパードライよりも発酵度を上げることで、透明感のある味わいと本格的な飲みごたえを実現した。アルコール度数は3.5%[22]。
アサヒ生ビール〈マルエフ〉