アサヒスーパードライ
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2012年4月3日、「スーパードライ」ブランドとして初の派生商品となった黒ビールの「アサヒスーパードライ ドライブラック」を発売[30]。初年度売上目標は日本の黒ビール市場規模[注 15]の2倍に当たる200万箱(大瓶換算)が当初の目標であった[13][30]が、6月末までに累計170万箱を販売し、初年度売上目標を300万箱に上方修正している[32]。また、先に発売した缶2種が好評なため、飲食店向けに小瓶を2012年7月18日に、樽生を9月4日に発売し、7月19日より「アサヒスーパードライ エクストラコールドBAR」限定で『ドライブラック』の樽生ビール“氷点下のドライブラック”を先行販売[32]している。韓国においても、7月2日より350ml缶を販売開始している[60]
日本国外展開

1990年代後半以降、アサヒビールでは日本国外展開を積極的に進めており、その中でもスーパードライは主力ブランドに位置づけられている。

北米では1994年に提携先であるカナダモルソン社のバンクーバー工場でスーパードライの現地生産を開始したのを皮切りに本格的に販売を開始し、1998年に現地法人を設立した[61]。その後2020年10月より、従来は他の国とは一部異なっていた北米向けスーパードライのデザインをと統一するとともに、イタリアのペローニ社に移管されている[62]

ヨーロッパでは、1999年チェコのスタロップラーメン社(Staropramen Brewery)へ現地生産委託を開始して本格的に進出[63]2005年からはイギリスでもシェパード・ニーム社(Shepherd Neame Brewery)の工場で現地生産を行っており、2009年にはイギリス国内での年間販売数量が30万ケースに達したほか、スーパードライの樽生を扱う飲食店もイギリス国内だけで500店舗を超えた[64]。また、シェパード・ニーム社製のスーパードライは、英国の国際ビール品評会“ブルーイング・インダストリー・インターナショナル・アワーズ2011”(Brewing Industry International Awards)の“樽詰ラガー部門”クラス2(アルコール度数4.8 - 6.9%)で金賞を受賞している[65]。ロシアでは2008年からバルチカ社(Baltika Breweries)と提携し現地生産を開始している[61]2017年以降は、2016年にアサヒグループホールディングスに売却されたイタリアのペローニ社が欧州向けのスーパードライの製造を行っている。2017年9月末よりパドヴァ工場で瓶と樽生の製造を開始し、2018年1月より英国とイタリアで販売開始している。さらに2020年6月上旬よりローマ工場で缶と瓶の生産を開始し、欧州各国向けのスーパードライをペローニ製に全面切り替えしている[66][67]

アジアでは、中国で1999年青島ビールとの合弁企業である「深?青島ビール朝日有限公司」にて現地生産を開始し、2004年北京市の「北京ビール朝日有限公司(中国語: 北京?酒朝日)」が操業を開始し、中国国内で2拠点体制を築いている。2009年には青島ビールの発行済み株式の約20%を取得し体制を強化した[68]韓国には2000年に輸出開始し、2004年にロッテグループの酒類販売会社に出資して販売を本格化させ、2010年には最需要地のソウル特別市を南北2支店制にして営業活動の強化に努め同国輸入ビール市場2位となり、2011年はCM放送やイメージ戦略が好影響を及ぼし同国輸入ビール市場のシェアは28.3%で日本メーカー初の首位獲得に貢献した[69]。2012年7月2日より、ドライブラックについても日本以外では初めて発売している[60]東南アジアに対しては、2002年にタイのブンロートグループ(Boon Rawd Brewery)への現地生産・販売委託を始めている[70]

オセアニアでは、従来は日本やタイからの輸入販売を行っていたが、2019年1月よりオーストラリアのアサヒプレミアムビバレッジズのラバトン工場でスーパードライ330ml瓶の製造を開始している[71]

2022年8月にはシティ・フットボール・グループとパートナーシップを締結し、日本の横浜F・マリノスのみならず、英国のマンチェスター・シティFC、オーストラリアのメルボルン・シティFC、中国の四川九牛足球倶楽部のホームゲームで提供されるビールとなった[72]

2023年フランス各地で行われる、ラグビーユニオン世界選手権である「ラグビーワールドカップ2023」において、アサヒスーパードライがアジアの酒造メーカーとして史上初となるワールドワイドパートナーに認定され[73]、大会オフィシャルビールとして、会場内の観客・応援団にふるまわれることになった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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