アコーディオニスト
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押引同音クロマティック・ボタン・アコーディオン

ピアノ・アコーディオンイングリッシュ・コンサーティーナ
デュエット・コンサーティーナ
クロマティック・バンドネオン

音が鳴るしくみ右手側の筐体のフロント・グリル(網板)をはずすと、音色が鋭くなる。筐体内部の「下駄」状の機構がむき出しで見える。秦コータロー氏、2018楽器フェアにて。

両手で左右の筐体を保持する。それぞれの手で、筐体上の鍵盤やボタンを押すと、シャフトでつながった対応する空気弁が開くようになっている。蛇腹を伸縮することで送られた空気が開かれた弁を通り、リードを通り抜けるときにこれを振動させて音を鳴らす。リードはフリーリードと呼ばれるもので、薄い金属の板であり、共鳴管によらずリード自身の長さや厚さで音高が決定される。フリーリードの1枚のリードは一方からの通気でしか発音しないため、通常アコーディオンの場合は蛇腹を押した時にも引いた時にも発音するように一つのリード枠に表裏2枚のリードがセットされている。この発音原理はハーモニウムハーモニカによく似ている。

押し引きで違うリードが発音するため、押し引きで同音の出るクロマティックタイプのアコーディオンと、押し引きで違う音の出るダイアトニックタイプのアコーディオンがある。

フリーリードと空気の流れを示した図(英語)。左から、鍵から指を離して空気が流れない時、鍵を押して蛇腹を引いた時、鍵を押して蛇腹を押した時。

アコーディオンの中身。フリーリードと、空気の逆流を防止する「サブタ皮」が並んでいる。

音色切り替えスイッチについて

アコーディオンのリードの音高(ピッチ)には、H(高音)、M(中音)、L(低音)などがある。

「音色切り替えスイッチ(レジスター・スイッチ)」がない機種では、1台で1種類の音色しか鳴らせない。音色切り替えスイッチを備えたアコーディオンでは、鳴るリードの組み合わせを変えることで、好きな音色(トーン)を選ぶことができる。

例えば、同じ「ド」でも、H(高音のドの単音)、M(中音のドの単音)、L(低音のドの単音)、HM(高音のドと中音のドを同時に鳴らす)、HL(高音のドと低音のドを同時に鳴らす)、MM(2枚の同じ高さの中音のドを同時に鳴らす)、MMM(3枚同時に鳴らす。別名「ミュゼット・トーン」)、HML(高音・中音・低音のオクターブ違いの3つのドを同時に鳴らす)では、音色の印象は変わる。

音色切り替えスイッチは、右手側の鍵盤部分と、左手側のベース部分の両方についている機種もあれば、右手側にだけついている機種もある。また一部の大型のアコーディオンでは、演奏者があごで音色切り替えスイッチを操作できる機種もある。

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音色切り替えスイッチの表示の例アイコン俗称鳴るリードの組み合わせ音色(トーン)の風格
ピッコロH細くて高い
クラリネットMおとなしめ
バスーンL太くて低い
オーボエH + M明るい
ヴァイオリンM + Mゆらめく感じ
ミュゼット (ミュゼット風)H + M + Mミュゼット風だが、本当のミュゼットではない
ミュゼット (本物)M + M + Mミュゼット仕様の、専用のアコーディオンの音色


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