アクション映画
[Wikipedia|▼Menu]
1980年代の中盤に入ると、シルベスター・スタローンの『ランボー』、アーノルド・シュワルツェネッガーの『コマンドー』、チャック・ノリスの『地獄のヒーロー』等といった、「ワンマンアーミー」と呼ばれるスタイルの主人公が活躍するアクション映画が多数ヒットするようになった。こうしたワンマンアーミー映画の主人公は、ほとんどダメージを受けずに一人で大勢の敵を倒すなど、圧倒的な強さで描かれることが特徴として挙げられる。特に1985年の『ランボー/怒りの脱出』のヒットにより、ランボーのZ級亜流コピー映画が多数生まれた。

また、同時期には『48時間』『リーサルウェポン』シリーズなどのバディものの刑事ドラマも多数ヒットしている。

1988年のブルース・ウィリス主演の『ダイハード』が「劣勢の状況下に置かれた主人公が頭脳で挑んでいく」という要素を取り入れてヒットし、従来のワンマンアーミー映画とは違う新しいスタイルのアクション映画を生み出したとされる。

1990年代にはダイハードと同じフォーマットの『スピード』や『ザ・ロック』等もヒットしたが、いずれも肉体派のアクション俳優ではなくアクションのイメージが無かった一般俳優を起用していたため、従来型の肉体派アクション俳優とアクション映画は人気に陰りが見え始め、長い間下火となった。

1999年にCGとワイヤーを使用したキアヌ・リーブス主演の『マトリックス』が大ヒットして以降、CGの普及により大がかりなワイヤーアクショングリーンバック合成によるスタントなど多様な表現のアクション映画が増加した。

現在ではCGの普及などでアクション映画出演へのハードルが下がったため、女優やアクション専門ではない一般俳優のアクション映画への出演が増加している。
アクションに対する顕彰

現在では製作本数、配給規模、予算等からアクション映画の製作はアメリカが飛び抜けた存在だが、同国の映像産業における顕彰ではゴールデン・グローブ賞エミー賞コメディ部門が創設されている反面、アクション部門はない。しかし、プロのスタントマン、スタント団体に所属するメンバーによって投票される“Taurus World Stunt Awards(英語版)”といった賞はある。アメリカでは2016年にスタント・パーソン100名以上がビバリーヒルズの映画芸術科学アカデミー前で、アカデミー賞に「スタント・コーディネーター部門」を新たに加えるように訴えるデモを行い、すでに5万人の署名を集めたという報道があった[5]。一方、日本では映画だけではなくテレビドラマなども含んだ映像作品を対象とした、「ジャパンアクションアワード」というものもある。中国大陸では上海国際映画祭にて、ジャッキー・チェンの冠の付いた「成龍動作電影周之夜(ジャッキー・チェン・アクション映画ウィーク)」が創設され、アクション作品・俳優・アクション監督を表彰している。
代表的な作品(モチーフ別);ギャング

デリンジャー(1973年)

アンタッチャブル(1987年)

ギャング・オブ・ニューヨーク(2002年)

パブリック・エネミーズ(2009年)

マフィア


バラキ(1972年)

コーザ・ノストラ(1973年)

Mr.ノーバディ(2021年)

ヤンキー不良


愛と誠シリーズ

ビー・バップ・ハイスクールシリーズ


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:104 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef