アクション俳優
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その後の角川映画戦国自衛隊』(1979年)では千葉自らが日本で初めてアクション監督を務め、1970年に千葉が創設していたアクション団体「JAC」の新人メンバーの真田広之もヘリコプターから飛び降りるという危険な離れ技を披露した[5]ウルヴァリン:SAMURAI』(2013年)での真田広之

真田広之は1980年代には『魔界転生』(1981年)、『里見八犬伝』(1983年)などに出演し人気アクション俳優となったが[5]、その後は次第にアクションから距離を置くようになり一般的なドラマの役が増えた時期もありつつも、海外にも活動の場を広げて『ラスト サムライ』(2003年)ではトム・クルーズ、『ラッシュアワー3』(2007年)ではジャッキー・チェンと共演し、「ジョン・ウィック・シリーズ」4作目の『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023年)ではキアヌ・リーブスと共演した[29][5]。その後も真田は世界的に活躍し自身プロデュース・主演の世界配信戦国ドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』(2024年)が好評となった[82][83]

ブルース・リーのカンフー・ブームから、日本の忍者に目をつけたハリウッド映画『燃えよNINJA』(1981年)に出演したショー・コスギは身軽な忍者役を好演し、映画も世界的にヒットして全米などで忍者ブームが起るほどの人気となってシリーズ化した[2]。ショー・コスギの息子でアメリカ育ちのケイン・コスギも「忍者シリーズ」2作目の『ニンジャII/修羅ノ章』(1982年)で子役デビューし、成人後は日本で初主演映画『マッスルヒート』(2002年)でスタントマン無しのアクションを演じた。

2007年には岡田准一主演のテレビドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』が映画化されるなどヒットし、岡田は映画版の『SP 野望篇』(2010年)では、肉体改造と様々な格闘技の訓練を積みノースタントで演じるなどアクション俳優としてブレイクを果たし、以降様々なアクション映画に出演するようになった。

人気漫画を実写化したヒット映画『るろうに剣心』(2012年)に主演した佐藤健は、元々少林寺拳法ブレイクダンスの経験があったが、さらにアクション・トレーニングを東京で3か月、京都で4か月行ない[84]、スタントマン無しでスパイク付きの足袋により斜め走りや壁走りのアクションを演じ主人公「緋村剣心」を好演して注目された[5]。同じく漫画原作の『キングダム』(2019年)主演の山ア賢人も古代中国の武将「李信」を好演した[5]

千葉真一の長男・新田真剣佑は父同様に器械体操や空手などの心得があり、漫画『聖闘士星矢』を題材にしたハリウッド映画『聖闘士星矢 The Beginning』(2023年)では主人公「天馬星座の星矢」役で主演した[5]
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 戦争映画は『眼下の敵』(1957年)などの潜水艦ものの古典的傑作も生れた[1]
^ シュワルツェネッガーは1970年公開の『SF超人ヘラクレス』、ドウェイン・ジョンソンは2014年公開の『ヘラクレス』でヘラクレス役を演じている。
^ なお、『椿三十郎』(1962年)の影響下で初めて血しぶきを取り入れたハリウッド映画は『俺たちに明日はない』(1967年)だった[9]
^ 刑事くずれの探偵の相棒コンビは『殺人者にラブ・ソングを』(1972年)のロバート・カルプビル・コスビーにすでにあり、同じコンビでのテレビドラマ『アイ・スパイ』(1965年 - 1968年)もあったが、『アイ・スパイ』は人種隔離政策のあった南部の各地で放送禁止となっていた[20]
^ 『ダイ・ハード』もシリーズ化され5作目の『ダイ・ハード/ラスト・デイ』(2013年)まで製作され、日本を舞台とする6作目も製作される予定だったが、ブルース・ウィリス認知症発症での俳優業引退により、5作目が最後の「ダイ・ハード・シリーズ」作品となった[25]
^ 続編『スピード2』(1997年)も製作されたがキアヌ・リーブスが出演しなかったために失敗作となった[28]
^ ジェット・リーはその後も、『ザ・ワン』(2001年)、『HERO』(2002年)、『ブラック・ダイヤモンド』(2003年)、『ダニー・ザ・ドッグ』(2005年)などの主演でも成功を収めた[37][38][3][19]

出典^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad 馬飼野元宏「アクション映画史――その歴史は映画そのものの歴史!」(映画大解剖7 2023, pp. 16?19)


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