アクション俳優
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インディ・ジョーンズ シリーズ」は長きに渡る人気作となり、3作目の『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989年)では「インディアナ・ジョーンズ」の父親役のショーン・コネリーと共演した[8]。主人公「インディアナ・ジョーンズ」のイメージは元々、ショーン・コネリーの演じた「007シリーズ」の「ジェームズ・ボンド」のようなヒーロー像が原型だった[8]

同年には、ジョン・カーペンター監督の『ニューヨーク1997』(1981年)でカート・ラッセルがブレイクした。なおラッセルはその後、1989年公開の『デッドフォール』でシルベスター・スタローンとダブル主演を務めている。メル・ギブソン(1985年)

『マッドマックス』(1979年)、『マッドマックス2』(1981年)、『マッドマックス/サンダードーム』(1985年)で成功したメル・ギブソンは、拠点をアメリカに移した『リーサル・ウェポン』(1987年)の刑事「リッグス」役でも人気を博し、1990年代にわたって人気シリーズ化した[1][19]。『マッドマックス』の「マックス」では孤独な主人公であったが、『リーサル・ウェポン』ではベテラン刑事の相棒役のダニー・グローヴァーと共演した[19]。刑事が二人組バディ、相棒)で活躍する設定は、『48時間』(1982年)のエディ・マーフィニック・ノルティのコンビでも見られた[1][注釈 4]
肉体派アクション・ヒーローの隆盛ランボー3/怒りのアフガン』(1988年)でのシルヴェスター・スタローン

マッチョ系では、前述の『ロッキー』(1976年)のボクサー「ロッキー・バルボア」役で第49回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされるなど俳優として成功していたイタリア系シルヴェスター・スタローンが、さらに単独で多勢を相手に闘う『ランボー』(1982年)の主人公「ジョン・ランボー」でもはまり役となり世界的なアクション俳優の地位を確立した[1][21][17]ベトナム戦争の影を引きずる元グリーンベレー兵士「ランボー」役は当初はスティーヴ・マックイーンなどに打診されていたが、誰も受ける俳優がなく7年間も経過し、スタローンがしぶしぶ引受ける運びとなったが、スタローンの代名詞となった「ランボー・シリーズ」は大人気となり2000年代以降も続くことになった[21]

『ランボー』と同年、一部のワンシーンを除く全てのスタント・アクションを主演のシュワルツェネッガー自らが行った『コナン・ザ・グレート』(1982年)が登場しヒットした。この作品でシュワルツェネッガーの起用の決め手となったのが、スタッフが観賞していた先のドキュメンタリー映画『パンピング・アイアン』(1977年)であった。この『コナン・ザ・グレート』と、スタローン主演の『ランボー』はどちらも新種のアクション・ヒーローを確立した。肉体的に有能で堂々とした彼らは、1950年代の比較的華奢な俳優とは別世界の存在であった。1960年代から1970年代前半に注目されたジョン・ウェインやクリント・イーストウッドが体現したヒーローであれば、敵を先に銃で撃ち、質問は後回しにしたかもしれないが、この新種のヒーローはそもそも質問などしない主人公像だった[22]ターミネーター2』でのアーノルド・シュワルツェネッガーの蝋人形

スタローンが「ワンマン・アーミー」(1人対多勢の戦闘物)の『ランボー』(1982年)でブレイクした同時期には、オーストリアからアメリカに移住し、「ミスター・オリンピア」のチャンピオンから俳優に転身したアーノルド・シュワルツェネッガーも前述の英雄ファンタジー『コナン・ザ・グレート』(1982年)のヒットを経て、出世作のSFアクション『ターミネーター』(1984年)のアンドロイドT-800」役でブレイクした[23][17]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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