アクション俳優
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

SF映画のヒット作『スターウォーズ』(1977年)は、日本の武士甲冑をヒントにしたサイボーグダース・ベイダー」など様々な未来的キャラクターなどが登場し、宇宙空間でのアクション活劇という新たな魅力も相まって「スター・ウォーズシリーズ」化されたが、主演のハリソン・フォードの知性と野性を兼ね備えた「ハン・ソロ」役が注目された[1][8]

オーストラリア映画のバイオレンス・アクション『マッドマックス』(1979年)では近未来の世紀末的な暴走族に対して1人で闘う警察官「マックス」役のメル・ギブソンが世界的な知名度を上げ、こちらも人気シリーズ化された[16]ディストピア的な世界で異形の悪党どもと闘うヒーロー像は、日本の漫画『北斗の拳』(1983年 ? 1988年)の「ケンシロウ」をはじめ、のちの多くのディストピア・アクション作品の原型となった[16]

1976年には、シルベスター・スタローン主演の『ロッキー』が公開。当時のハリウッドでは「アメリカンニューシネマ」が流行しており、ハッピーエンドを否定する作品やヒーローを描かない作品が最盛を極めていたが、『ロッキー』は「個人の可能性」「アメリカンドリーム」への憧憬を再燃させた[17]

同時期には、アーノルド・シュワルツェネッガーを中心としたボディビルダー達を取り上げたドキュメンタリー映画の『パンピングアイアン』(1977年)が公開された。前述の『ロッキー』と、この『パンピング・アイアン』のヒットは、1970年代初頭のベトナム戦争後のトラウマ経済的不確実性を払拭したとされる。また本作は「シュワルツェネッガーはネオンのように映画を明るくする」と批評家から評価されるなど、シュワルツェネッガーのスクリーン上での存在感が「再発見」されることになった。『パンピング・アイアン』はドキュメンタリー映画でありながら、1980年代の肉体派俳優全盛の時代への到来を告げる作品であったとの指摘もある[18]インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008年)でのハリソン・フォード

1980年代に入ると、ハリソン・フォードは冒険活劇の『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981年)でも主演に抜擢され、子供っぽさと大人のセクシーさを併せ持つ魅力的な個性で考古学者インディアナ・ジョーンズ」がはまり役となった[8]。「インディ・ジョーンズ シリーズ」は長きに渡る人気作となり、3作目の『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989年)では「インディアナ・ジョーンズ」の父親役のショーン・コネリーと共演した[8]。主人公「インディアナ・ジョーンズ」のイメージは元々、ショーン・コネリーの演じた「007シリーズ」の「ジェームズ・ボンド」のようなヒーロー像が原型だった[8]

同年には、ジョン・カーペンター監督の『ニューヨーク1997』(1981年)でカート・ラッセルがブレイクした。なおラッセルはその後、1989年公開の『デッドフォール』でシルベスター・スタローンとダブル主演を務めている。メル・ギブソン(1985年)

『マッドマックス』(1979年)、『マッドマックス2』(1981年)、『マッドマックス/サンダードーム』(1985年)で成功したメル・ギブソンは、拠点をアメリカに移した『リーサル・ウェポン』(1987年)の刑事「リッグス」役でも人気を博し、1990年代にわたって人気シリーズ化した[1][19]。『マッドマックス』の「マックス」では孤独な主人公であったが、『リーサル・ウェポン』ではベテラン刑事の相棒役のダニー・グローヴァーと共演した[19]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:215 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef