アクション俳優
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タイムエタイ映画『マッハ!!!!!!!!』(2003年)や『トム・ヤム・クン!』(2005年)で主役を演じたトニー・ジャーも元スタントマンで、スタントマン無し、CG無し、ワイヤー無し、早回し無しのその軽快なアクションが世界的に注目された[2][53][3]

同じくタイ映画の『チョコレート・ファイター』(2008年)でデビューしたジージャー・ヤーニンは、まだあどけなさの残る少女の華奢な身体ながらも、テコンドー大会でチャンピオンになった身体能力を存分に発揮し、難易度が高くリアルで壮絶なアクションを演じて世界的に注目された[42][54]ドニー・イェン(2018年)

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱』(1992年)や『HERO』(2002年)で主演のジェット・リーと激しいアクション・バトルを演じて注目されていたドニー・イェンは、ブルース・リーの師匠だった武術家「葉問」を演じた主演作『イップ・マン 序章』(2008年)でブレイクし[55][56]、人気の「イップマン・シリーズ」の3作目『イップ・マン 継承』(2015年)では共演者の元ボクサーのマイク・タイソンとのカンフー対ボクシングの戦いを見せた[56]。ドニー・イェンはその後、ハリウッド映画の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016年)では、見えない力「フォース」を信じる盲目の修行僧「チアルート・イムウェ」を好演し世界的に飛躍した[55][57][2][56]

まだ11歳だった女優のクロエ・グレース・モレッツが激しいアクションを演じた『キック・アス』(2010年)の美少女スナイパー「ヒットガール」役も話題を呼んだ[58]。器械体操をやっていたクロエは、3か月のアクション・トレーニングの結果、90パーセントはスタントマン無しで薙刀殺陣、三角飛びや宙返りなどをこなし、その身軽なアクション演技を高評価されて続編『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』(2013年)も製作された[58]

トランスポーター』(2002年)で主演のジェイソン・ステイサムと共演したこともある女優のスー・チーは、『クローサー』(2002年)あたりから本格的なアクションを演じるようになり、武侠映画『黒衣の刺客』(2015年)ではストイックな女刺客を好演して新境地を開き注目された[42]エクスペンダブルズ2』の出演者(上段左からシルヴェスター・スタローンジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、中段左からドルフ・ラングレンチャック・ノリスジャン=クロード・ヴァン・ダム、下段左からブルース・ウィリスアーノルド・シュワルツェネッガーテリー・クルーズ

また2010年代以降には、1980年代から1990年代にかけて活躍したアクション・スターたち(シルヴェスター・スタローンジェイソン・ステイサムジェット・リードルフ・ラングレン)を集めたアクション満載の『エクスペンダブルズ』(2010年)も製作され大ヒットした[59]。シリーズ化された2作目『エクスペンダブルズ2』(2012年)には1作目ではカメオ出演だけだったアーノルド・シュワルツェネッガーブルース・ウィリスが本格出演し、3作目『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』(2014年)にはメル・ギブソンハリソン・フォードも共演するなど話題を呼び、カーティス・“50セント”・ジャクソントニー・ジャーが参加しジェイソン・ステイサムが主役となった4作目『エクスペンダブルズ ニューブラッド』(2023年)までシリーズが続いている[59]

1980年代の二大アクション・スターでライバル同士だったスタローンとシュワルツェネッガーは脱獄アクション『大脱出』(2013年)でも夢の共演を果たした[17]。全盛期の両者はしのぎを削りお互いの存在を疎ましく思っていた時期もあったが、2010年代には良き戦友として同じ映画に出演できる仲となった[17]。また、スタローンは久しぶりの「ランボー・シリーズ」の最終章『ランボー ラスト・ブラッド』(2019年)では、引退した「ランボー」の晩年を演じ、育ての娘をメキシコの人身売買組織にさらわれ殺された怒りを熱演した[21]。シュワルツェネッガーも「ターミネーターシリーズ」5作目の『ターミネーター:ニュー・フェイト』(2019年)で1作目・2作目のオリジナル「サラ・コナー」役のリンダ・ハミルトンと久しぶりに共演した[23]。リンダ・ハミルトンはかつての「サラ・コナー」のイメージを裏切らないよう特訓を重ね肉体改造し、この出演に備えた[23]キアヌ・リーブス(2015年)

キアヌ・リーブスが『マトリックス』シリーズ以来久しぶりのアクションに挑んだ『ジョン・ウィック』(2014年)もブレイクし、裏社会から足を洗っていた伝説の殺し屋の復讐劇を演じ大好評となった[29]。銃撃戦とカンフーを融合させた「ガンフー」と呼ばれるアクションや、日本の武術や時代劇の殺陣を取り入れた迫力ある死闘での流麗な動きで、アクション俳優の健在ぶりを示し、作品はシリーズ化されて、ドニー・イェン真田広之と共演した4作目の『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023年)まで続いている[29]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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